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『Demon's Souls(デモンズソウル)』
対応ハード : PS3
発売元 : ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発 : フロム・ソフトウェア
発売日 : 2009/02/05
希望小売価格 : 3,800円(税込・廉価版の価格です)
ジャンル : アクションRPG
プレイ人数 : 1人(ネット接続で最大4人)
通信機能 : PlayStation®Network対応
CERO : D(17歳以上対象)
※約6時間ほどプレイしてのインプレッションです。
●人類の希望のため、デーモン討伐に命を賭けよ!
今作は、完全新規のタイトルですが、全世界で大絶賛を受けたアクションRPGです。なかなか価格が下がりませんでしたが、2月25日に廉価版が発売され、お求め安い価格になりました。
基本はダンジョンに潜って敵である「デーモン」を討伐するというシンプルなものですが、そのあまりの高難易度に、たくさんのユーザーが泣き、そして達成した喜びを味わったとかどうとか。いわゆる「死にゲー」ってヤツでしょうか?
●ゲーム内容
◆ゲーム内容
先ほどもいったように、このゲームはダンジョンに潜んでいる「デーモン」(おそらくボス敵)を倒していくことが目的です。
「楔(くさび)の神殿」と呼ばれる場所を拠点とし、準備を整えてから「要石(かなめいし)」に触れ、ダンジョンへ向かいます。最初は1つしかありませんが、1体目のデーモンを倒すと、さらに4つの新しい「要石」が出現します。
どこから攻略していくかはプレイヤーの自由ですし、1つのダンジョンには複数のデーモンがいます。1匹倒したらダンジョンクリアというわけではありません。奥の奥まで探求し、デーモンを残らず倒さなくてはいけませんよ。
なお、ダンジョンのスタート地点、及び「デーモン」を討伐した場所にも「要石」があり、触れることでいつでも「楔の神殿」に戻れます。
◆まず、キャラエディット
ゲームを新規で開始すると、まずプレイヤーとなるキャラクターを作成します。
名前、性別、職業(このゲームでは「生まれ」と呼んでいます)を設定し、顔の編集をします。簡単に設定することもできますが、顔の細部の細部に至るまで様々な設定があるので、色々いじくってみるのも面白いでしょう。
完成したら、ゲームスタートです。いきなり前触れもなくダンジョンに放り込まれますが、地面に書いてあるメッセージを○ボタンで読みながら、様々な操作を覚えましょう。(いわゆるチュートリアルです)
◆操作方法
左スティック…移動
右スティック…カメラ視点移動
右スティックを押し込む…カメラが背後に回りこむ・ターゲットの固定
敵がいない場合は、カメラが背後に回りこみます。敵がいる場合は、ターゲットアイコンが表示され、その敵に注目するようになります。右スティックを操作して、ターゲットの対象となる敵を変えることもできます。もう一度押し込むと、ターゲットが解除されます。
○ボタン…話す・調べるなど
×ボタンを押しながら移動…ダッシュ
×ボタンをチョンと押す…バックステップ
左スティック+×ボタンをチョンと押す…ローリング
ダッシュすると、スタミナを消費します。スタミナは、放っておくと自然に回復します。
バックステップやローリングは、敵の攻撃を回避するのに有効です。
R1ボタン…右手武器による攻撃 R2ボタン…右手武器による強攻撃
L1ボタン…左手武器による攻撃 L2ボタン…左手武器による強攻撃
強攻撃は、スキも大きいですが攻撃力も大きいです。また、「盾」を持っている場合は、攻撃ではなく盾による防御をします。
両手にそれぞれ2つまで装備品を設定することができ、右手は方向キー右で。左手は方向キー左で装備品を切り替えます。
攻撃を行うとスタミナを消費します。盾で敵の攻撃を受け止めてもスタミナを消費します。スタミナがない状態で盾による防御を行うと、体勢が大きく崩されるので注意しましょう。
□ボタン…アイテムの使用
アイテムは最大5つまで設定でき、方向キー下で切り替えられます。STARTボタンでメニューを開いて使用することもできますが…メニューが開いている間も敵は容赦なく襲ってくるので、重要なアイテムはあらかじめ設定しておきましょう。それか、敵がいないところで使用するか、です。
(※メニュー画面を開いていてもゲームの進行が止まらないのは、常時ネットワークに接続しているのが理由だと思われます)
△ボタン…武器の持ち方を変える
△ボタンを押すたびに、武器が「片手持ち」と「両手持ち」に切り替わります。
両手持ちにすると盾による防御ができなくなりますが、「筋力」というステータスが1.5倍になり攻撃力が上がります。また、敵の防御を崩しやすくもなります。
SELECTボタン…メッセージを書く・メッセージを評価する
これは、下記の「オンライン機能」の項目で説明します。
◆生身の体とソウル体
一番最初は、「生身の体」でスタートします。いわゆる、普通の状態です。
しかし、敵の攻撃を受けたり、高いところから落ちるなどしてダメージを受け、HPが0になると死亡し「ソウル体」というものになります。(死亡すると、「要石」のあるポイントから再開します)
「ソウル体」になってしまうと、HPの最大値が半分になってしまいます。「生身の体」に戻るには、以下の方法があります。
・デーモンを倒す
・「儚(はかない)い瞳の石」というアイテムを使用する
・「ファントム」または「黒いファントム」として他のプレイヤーの世界に召喚・侵入し、特定の条件を満たす
(※ファントムについては、下記の「オンライン機能」で説明します)
◆ソウル
ソウルは、アイテムを購入したり武器を強化したり…様々な用途で使用する、いわゆる「お金」のようなものです。
ソウルは、敵を倒したり特定のアイテムを使用すると獲得できます。しかし、死亡してしまうと0になってしまいます。死亡前に獲得していたソウルは、死亡してしまった場所まで行って「自分の血痕」を○ボタンで調べることで、取り戻すことができます。
ちなみに、「自分の血痕」に触れられないまま別の場所で死亡すると、それが新たな「自分の血痕」の場所となり、その前の「自分の血痕」に残されたソウルは、全て水の泡になります。充分に注意しましょう。(しかも、ソウルは預けたりすることができません)
◆様々な協力者
拠点では、様々な協力者によって、アイテムの購入などができます。
・武器の強化…武器(盾)を強くしてくれます。強くするには、ソウルの他に素材となるアイテムが必要になります。
・武器を修理する…武器(盾)にはそれぞれ「耐久度」があり、耐久度が少なくなってくると、攻撃力が落ちてしまいます。ソウルと引き換えに、修理をして「耐久度」を最大にしてもらいましょう。
・アイテムの購入…ソウルと引き換えに、アイテムや装備品を購入できます。
・アイテムを預ける/受け取る…自由にアイテムを預けておくことができます。各アイテムには「重量」があり、上限を超えるとそれ以上アイテムが持てなくなります。ひとまず、持っていく必要のないものは預けてしまいましょう。
ちなみに、アイテムを「売却する」という概念はありません。いらない装備品が手に入ったら、捨てるか預けてしまいましょう。
・ステータスを上げる…このゲームには、まず「レベル」の概念がありません。じゃあどうやってパラメータを上げるか?というと、この方法で上げます。ソウルを消費して、主要となるステータスを上げることで、様々なパラメータの数値が上がります。ただし、利用するたびに必要なソウルの数が増えていくので、何を重視するか慎重に考えて強化しましょう。
●オンライン機能
このゲームは、常時ネットワークと繋がっている状態になっています。
もちろん、ネット接続の環境がない場合はオフラインでプレイすることになるだけですが、オンラインでプレイすれば様々なものが見えてきます。
◆徘徊幻影(はいかいげんえい)
自分の周りに、白い透明な人物がウロウロしています。
これは、他のプレイヤーの行動を、リアルタイムで反映しているものです。ただ見ているだけでも不思議ですが、彼らの行動を注意深く見ると、何か攻略のヒントが見つかる…かもしれません。
◆他プレイヤーの血痕
ダンジョンや拠点に、様々な血痕が残されています。
これは、他のプレイヤーの血痕で、○ボタンで触れると死亡直前の行動を見ることができます。そこから、新たなヒントや攻略のカギが見つかる…かもしれません。(落とし穴があるとか)
◆メッセージ
血痕だけでなく、メッセージも様々な場所に残されています。
これは、他のプレイヤーが書いたメッセージで、○ボタンで読むことができます。「この先に注意」「この先にはボスがいるぞ」など、攻略の大いなる手助けとなるでしょう。
もちろん、自分自身もメッセージを書き残すことができます。SELECTボタンを押して、残したいメッセージを入力することで、メッセージを残します。残したメッセージは、同じくSELESTボタンで「消すこと」もできます。(ただし、古いメッセージは勝手に消えてしまう場合があるようです)
また、他のプレイヤーのメッセージを読んだ後にSELESTボタンを押して、メッセージを「評価する」ことができます。役に立ったメッセージなどがあれば評価してあげましょう。評価すると、「評価されたプレイヤー」のHPが、その瞬間に満タンになります。(もちろん、プレイしているかどうかも分かりませんが)
◆ファントム
「青い瞳の石」というアイテムを使用すると「ファントム」という存在となって、他のプレイヤーの世界へ「召喚」という形で移動し、その世界のプレイヤーと協力プレイをすることができます。それぞれ、以下の条件が必要です。
・召喚する側(ホスト)…「生身の体」であること。かつデーモンがまだ残っているダンジョンにいること。
・召喚される側(ファントム)…「ソウル体」であること。
ファントム側に選択されたホストには、召喚される旨のメッセージが出てきます。OKを選択すると、ファントムを召喚します。
協力してデーモンを倒すことができたら、そこでお互いを「評価」し合います。評価が高い人ほど、ボーナスとして獲得できるソウルが多くなります。評価が終了すると、解散となり、ファントムは「生身の体」となって元の世界へと帰ります。
その他、以下のようなルールがあります。
・ホストが死亡した場合、その時点で解散になってしまいます。(ファントムは「ソウル体」のままです)
・ファントムが死亡した場合、ファントムは元の世界に帰ります。(ホストには影響なし)
・1度に召喚できるファントムは2体までです。(つまり最大で3人プレイ)
・ファントムが、デーモン以外の敵を倒して得られるソウルの数は、通常の半分になります。
・「白い瞳の石」をホストが使用すると、ファントムを元の世界へ送還することができます。ファントムが使用すると、元の世界へ帰ります。ホストがファントムを送還する時、「感謝あり」「感謝なし」の選択肢が出てきます。ありを選択すると、ファントムはボーナスソウルを獲得します。なしを選択すると、ノーボーナスです。
◆黒いファントム
ファントムは協力プレイでしたが、黒いファントムは「敵対プレイ」です。
「ソウル体」の状態で「黒い瞳の石」を使用すると、「生身の体」を持つ他のプレイヤーの世界に「黒いファントム」となって勝手に侵入し、戦うことができます。この時、侵入されたプレイヤー(ホスト)は、「ファントム」を召喚して、共に黒いファントムを倒すということもできます。
黒いファントムは、以下の方法で元の世界へ送還させることができます。
・黒いファントムを倒す(倒したプレイヤー(ホストかファントム)が黒いファントムからソウルを奪い、黒いファントムは元の世界へ返ります)
・デーモンのいるエリアに入る(黒いファントムは元の世界へ返ります)
・「送還」と呼ばれる能力を使用する(黒いファントムは元の世界へ返ります)
黒いファントムは、以下のルールで戦います。
・ホストを死亡させると、「生身の体」となって元の世界に返ります。
・ホストが召喚したファントムを倒すと、ソウルを奪えます。
・逆に倒されると、ソウルを奪われます。
・「白い瞳の石」で、元の世界に帰ることができます。
◆partygameの評価◆…90点(100点満点)
何とも言えない緊張感・絶望感・達成感
6時間もプレイして、まだ最初のプニプニしたデーモンしか倒せていない…というね(笑)
ホント、油断しているとコロリと死んでしまいますし、ソウルを取り戻そうと同じ場所に戻ると、取り戻す前に殺されたりなんかして…集めたソウルが全てパアに。…なんてことがしょっちゅうです(苦笑)
このゲームで最初に驚いたのは、顔編集の細かさです。
まさにPS3のスペックの高さたるものを感じ、顔を色々いじくってみているだけで30分は経過してました(笑)
まあ、もしかしたらPS3のタイトルでは珍しいことでもないのかもしれませんが…。
で、ゲーム開始。このゲームで面白いと思ったのは、まずその手触り感です。
プレイヤーの移動や攻撃などでスタミナを消費するあたり、なんか『モンスターハンター』に通ずるリアリティを感じますが、他にも大抵のオブジェクトはぶっ壊せますし、倒した敵の上を歩こうとすると敵を引きずってしまいます。それが何か…いい意味で異常にリアリティを感じるわけです。もちろんグラフィックのクオリティ自体も素晴らしいですが。
ただ、敵を引きずると、たまに変なアタリに入ったりして不可解な動きをすることがありました。ちょこっとのスキマから死体が落ちていったりとかね。まあ…これはゲームだと思って、仕方ないとしましょう。
ネットワーク機能について。
常にネットワークに繋がっていて、他のプレイヤーの行動・血痕・メッセージが見えるというのは、何か…繋がっていないようで繋がっているという、非常に抵抗を感じにくいネットワークの楽しみ方を提供できているように思います。なんか、とても不思議な感覚です。
特にメッセージは、初めて見る場所では役に立つメッセージが多く、これがなかったらもっと死んでいたんだろうな~とか思っています。自分も何かあればメッセージを残したいと思いつつも…まあ、大抵の重要箇所はもう抑えられているでしょうから…見るだけで楽しみます(笑)
そして、敵との戦闘による緊張感。なかには、最初のダンジョンの敵とは思えないほどの強固な盾と攻撃力を持つ敵とかいますが、その分獲得できるソウルも大きいです。
ソウルを地道に稼いで武器を鍛えつつ、ステージの仕掛けを解いて道を切り開いて、そしてデーモンとの戦闘に勝利した時の達成感は、もう…筆舌に尽くしがたいでしょう。私はまだ1体だけなんで、達成感はまだそこまで強くないですが(笑)
確かに高難易度で、アクションにあまり自信がないならこのゲームはとても厳しいかもしれません。しかし、着実に道を切り開き、デーモンを倒した時の達成感。そして、ネットワークによる緩やかなネットワークの繋がりも不思議で、ゲームというゲームをこよなく愛する人のために作られた、非常にこだわりを感じるゲームです。
果たしてクリアするまで私のテンションがもつかどうかは、とても怪しいですが…まあ、何とか頑張ってみますとも。
シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書きます。
「ファントム」を利用したら、それはそれでまた書くかもしれません。
あと、挫折したときも書きます(笑)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
デモンズソウル購入されましたか。この先も難易度は高いですががんばってください。
このゲーム難易度が高いのはまだいいとして、雰囲気が陰鬱としていてグロテスクな敵ばかり登場ステージが結構あって違う意味で心が折れそうになりました(笑
ホラー系は極端に苦手なのでその手の表現に出くわしたときにうまく乗り切るのが毎回大変です。
確かにグロテクスな敵が多いですね。まあ、伊達にCERO「D」ではないです。
私は、グロいのは全く問題ないんですが、ビビリ系はダメなので…不意打ちを受けたりすると、驚いちゃいます。このゲームって、室内のエリアの照明が暗くて、目の前しか見えない時もありますからね。
「ハンパじゃなく難しいけど理不尽ではなく、達成感は素晴らしい」
年末年始にやってみたFF13はがっかりしたけどPS3も捨てたもんじゃないですね。
理不尽ではない…とは思います。
(今のところ)初めて出会ったボス敵も「なんとかなりそう」とは思えるので…。まあ、「なりそう」であって、大抵はやられちゃうんですが(笑)