

『RPGツクールDS』
対応ハード : DS
開発・発売元 : エンターブレイン
発売日 : 2010/03/11
希望小売価格 : 5,460円(税込)(※Amazonなど特定の店舗で限定版あり)
ジャンル : コンストラクション
プレイ人数 : 1人(セーブデータ2つ)
通信機能 : ワイヤレス&ダウンロード通信対応・ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
CERO : A(全年齢対象)
※とりあえず、10時間ほど触ってみてのインプレッションです。
●手のひらで、オリジナルRPGを作ろう!
今作は、様々なハードやパソコン用として発売されている『RPGツクール』シリーズの最新作です。
基本的な機能はもちろんですが、DSならではということで通信機能を使ってのゲーム交換ができます。自分だけのオリジナルRPGを作って、いろんな人に遊んでもらいましょう。
●今作ならではの特徴ある機能
ピンからキリまで説明しているとキリがありませんので…まずは、今作に導入されている、特徴的な機能を紹介します。
◆DSiカメラで顔グラフィックデータの作成
今作では、メッセージを流したり戦闘画面などで顔グラフィックを表示させることができるんですが、ニンテンドーDSi(DSi LL)のカメラで写した画像を、顔グラフィックとして使用することができます。
自分や身の回りのものを写して登場させたりもできますし、ちょっとムリヤリですが…パソコンなどで自分で書いた顔グラフィックを写してオリジナルの顔グラフィックを作成、なんてこともできます。
ちなみに、作成できるのは1つのデータにつき6種類までです。
◆ちびツクDS
頭・体・装飾品を組み合わせて、オリジナルの人物グラフィックを作成できるというものです。
もちろんグラフィック自体は既存のグラフィックになりますが、組み合わせを変えるだけでちょっと雰囲気を変えることができますよね?そこに、32種類の装飾品も付けることができるので、主人公など重要人物は是非これで作成して、個性を出してみてはどうでしょうか?
ちなみに、1つのデータにつき12個まで作成できます。
◆ワイヤレス通信・Wi-Fi通信でゲームの交換
先ほども言いましたが、今作では通信機能でゲームのデータを交換しあうことができます。DS本体同士の通信はもちろんのこと、Wi-Fi通信でも交換することができます。
また、全てのデータを渡すのではなく、一部のデータを渡すということも可能みたいです。RPGを1人で作成するのではなく、アイテム担当、モンスター担当…みたいな風に役割を決めておいて、複数人でデータを渡しながら作成するというのもいいかもしれませんね。
◆ダウンロード通信でゲームを渡すことも
ゲームソフトを持っている人同士の通信は当然としても…今作は、ソフトを持っていない人にも、ゲームを送って遊んでもらうことができてしまいます。
(※もちろん電源をOFFにしてしまうと遊べなくなります)
(※ダウンロード通信で渡すゲームは、通常より容量の少ない「DP」でゲームを作成する必要があります。変更はオプションで行います)
●詳細について
書くと、べらぼうな内容になるので…別記事で書きました。
細かい点を知りたい!って人は、そちらで詳細をご覧ください。
◆partygameの評価◆…68点(100点満点)
やっぱりけっこう制限はありますね…
まず、フィールドを作成したら容量が4分の1ほどなくなっちゃいました。何じゃそりゃ?(笑)
実は、個人的には今回、フィールドなしで作成しようかと思っていたんです。容量を食いますし、何より「個人的にムダに感じる」ところがあって、フィールドを作成するくらいなら、その分をイベント周りに利用したいと思っていたからです。…が、残念ながら、今作では選択肢が2択しか使えないということなので…今のところは諦めてフィールドをぼんやりと作成しています。
いっそ『英雄伝説 空の軌跡』みたいに全てひと繋がりのマップとして作成してもいいかも?とも考えているんですが、そうなるともう1つ微妙な問題が発生するんですよ。
今作、なんと「地図」という概念がありません。アイテムとして作成することもできなければ、そもそも表示するという概念すらありません。そのくせ、フィールドやダンジョン移動中は上画面が真っ黒という…ね。真っ黒にするくらいならマップを表示してくれよ!って言いたいですが…まあ、容量的に厳しかったんでしょうね。
その他、個人的に気になるのは…
・街づくりが簡略化されたのは、個人的には嬉しかったです。ほら、ダンジョンを懲りたがる人って思いますが、街や村となると…けっこう面倒くさいって人、多いでしょう?私もどちらかというとそうなので、簡略化されたおかげで快適に作成できます。
・全体的に、エンカウント率がちょっと高い気がします。しかもエンカウント率の調整はできないですし、戦闘自体も快適とか言い難い感じなので…必然的に、ダンジョンを小さめに作る必要性が出てきます。
・「効果音を慣らす」で、効果音が鳴り終わらないと次のイベントを実行しないのが、けっこう気になります。例えば「階段を下りる音→場所移動」とした場合、過去作品だと「ザッザッザ…」という音と同時に場所移動していたのが、なり終わってから初めて移動するので…何か歯切れが悪いのです。扉の開ける音とかも、音がし終わってから開く…みたいなことになるので。
・タッチ操作は、基本的にはわりと快適なんですが、反応が悪い時があります。特に、ちょこっとだけタッチすると、選択されずに次の画面に進む…みたいなことが起こることが多いです。(イベントのグラフィックを変更したくて、別のグラフィックをちょんとタッチすると、変更されていないのに前の画面に戻る…みたいな)
・今回「属性」という概念がありません。「炎に強い」とか「氷に弱い」とか作れません。なので、必然的にHPが多いキャラが強くて、魔法使いの定説(HPは少ないが魔法に対しては強い)は作れません。
まあ、詳細は別記事を参照していただければと思いますが…やっぱり、けっこう制限があります。もしかしたら、通信機能に対応させたが故にこれだけの容量しか確保できなかった…ということなのかもしれないと、思ったりもしました。
簡単に作れることは作れますが…自由度はかなり低いです。アドバンス…よりちょっと自由度が増えたって感じですかね。まあ、詳細を見ていただきつつ…それでも、人に遊んでもらえるものを作って遊んでもらえるのなら…という人は、購入してみてもいいかもしれません。
以前も言いましたが、RPGを作るときは計画的に…ね。
関連記事:
DS『RPGツクールDS』 ファーストインプレッション・2(詳細)(※こちらで詳細を紹介しています)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
興味があったのですが、システムとかも何かと不自由そうなので今回はスルーした方がいいのでしょうかね・・・。
例えば、「不思議のダンジョン」みたいに1つの拠点から様々なダンジョンへ…ってなれば、そこそこのボリュームが作れるでしょうが、例えばストーリーに懲りたくて文章を書きまくったりしても、それを表示・表現するには、数に限りがあります。
私も、発売前はちょっと膨らませすぎていたところもあって…当初の予定通りに作っていたら、間違いなく容量が足りないです。やっぱりフィールドで4分の1削れるのは痛いので、フィールドなしで作成しようか…その他もろもろを、簡単なイベントを作成しながら考え中って感じです。正直私も…全体的な容量がどの程度か、まだ把握しきれてはいません。
逆に言いますと、限られたシステムの中でゲームを構築していくのは、実際のゲーム作りでも必要になってくる思考ではありますので…あえて挑戦してみてもいいかもしれません。
ただ、安くなってからでもいいかな…とは思います。
どこかの噂によると、データ量は主に「画像」と「音楽」で大きく容量を食うらしいので…逆に言うと、マップで同じようなグラフィックを使用するとか、同じグラフィックのキャラクターを使用するとか、使用する音楽を少なくするとかだけでも…変わってくるようです。
とはいえ、そんな頭を使わず気楽に作れてこそ、家庭用ゲーム機版RPGツクールの魅力のハズなんですけどね…。
Wi-Fiコンテストについても同様で、DPサイズでの作成になるため、たくさんの種類の画像・音楽を使用すると、もうダメみたいです。そうなってくると、仰るようにアドベンチャーゲームにしてしまうか…あるいはダンジョンRPGみたいにするか?ですかね…。
十分なイベント容量の確保には
タイトル絵、フィールドマップ、
戦闘アニメ、道具アイコンはあたりは封印推奨ですね
ダンジョンマップをベースで階層を増やす方式なら
バリエーション持たせつつ
使用容量が少なくて済む印象ですね。
ただこれでも2種類が限度かも。
間違いなくストーリー組み立てに影響しますね。
通常マップは建物配置のマップチップに
異様に容量持っていかれるため
チップなしの使い方になるかと思うので
新規分容量がややもったいない印象。
曲も厳選して使用して3~4曲ってとこでしょうか。
色々とアドバイスありがとうございます。
まあ…結局は、かなり制限しないと厳しいみたいですね。
しかし、なぜコンテストはわざわざDPサイズのほうを選択したんでしょうかね?もしかしたら作品を「DSステーション」や「みんなのニンテンドーチャンネル」などで、ソフトを持っていない人にも配布したいということなのかもしれませんが…。