『Wii Sports Resort』
対応ハード : Wii
発売元・開発 : 任天堂
発売日 : 2009/06/25
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : スポーツ
プレイ人数 : 1~4人
備考 : Wiiモーションプラス1個付き・Wiiモーションプラス専用タイトル
CERO : A(全年齢対象)
※大体2時間半くらいで、全競技を一通りプレイしてのインプレッションです。
久々に、けっこうな文章量になったっぽいので、ご容赦を(笑)
●より高度な技術をひっさげて、Wii Sportsが帰ってきた!
今作は、Wiiのロンチタイトルとして発売し、国内で300万本以上を販売している『Wii Sports』の続編タイトルです。
今作では、同日に発売した周辺機器『Wiiモーションプラス』という周辺機器をWiiリモコンに付けて遊びます。それによって、これまでよりさらに細かくリモコンの動きを検地します。
●まず『Wiiモーションプラス』について
複数人で遊ぶ場合は人数分の『Wiiモーションプラス』が必要ですので、別途で販売している単品(1個で1,500円)を購入しなければいけませんが、ゴルフ・フリスビーなど交代で楽しむ競技については1つのWiiリモコンで楽しめるので、単体で買う必要はありません。
この商品には、専用の形のWiiリモコンジャケットがくっ付いています。説明書などに従って、Wiiリモコンを装着しましょう。
なお、Wiiリモコンジャケットがどうしてもイヤな人は、ジャケットからWiiモーションプラスを取り外すこともできますので、お試しあれ。(戻すことも出来ます)
また、Wiiモーションプラスの感度は、水平なところにWiiリモコンを数秒間置くことで調整されます。画面に指示が出てきたら置きましょう。まあ、近くのテーブルとか地面とかに置けばいいと思います。
途中で感度がおかしいと感じた時も、同様の操作を行うことで解消されるそうです。(もちろん、例外あり)
●競技の紹介
◆チャンバラ(Wiiリモコンのみ・最大2人)
剣道のようにWiiリモコンを構え、上下左右に自由に振って攻撃します。大きく振りかぶって振り下ろすと、攻撃と同時に前進もします。ちなみに、突きもできますよ。
Bボタンを押した状態にすると防御状態になり、相手の攻撃に垂直になるように剣を受けると、相手をよろめかせることができます。防御してもスキのあるところを攻撃されては意味がないので注意。
モードは、1対1でガチ対戦する「試合」、指示された方向にどちらが素早く反応できるかを競う「居合い斬り」、アクションゲームのような感じで敵をバッタバッタと倒していく「組み手」(1人用)の、3つがあります。
◆ウェイクボード(Wiiリモコン・最大4人)
ボートの作った波に乗ってジャンプした時の高さやかっこよさを競う競技です。制限時間内にいっぱいジャンプして、いっぱい得点を稼ぎます。
ハンドルを握るように、Wiiリモコンを両手で水平に持ちます。(ボタンが上)左右に傾けると左右に移動し、ボートの波に対して勢いよく移動するとジャンプします。ジャンプするタイミングでWiiリモコンを振り上げれば、より高くジャンプします。
着地時には、Wiiリモコンをしっかり水平に戻しましょう。うまく水平に着地しないと、得点は入りません。得点の高いジャンプほど難しいようです。
◆フリスビー(Wiiリモコンのみ・最大4人)
フリスビーを投げるようにWiiリモコンを振ると、フリスビーを投げます。角度をつけて投げれば、カーブがかかります。
操作は、Bボタンを任意で離して投げるタイミングを決める「マニュアル操作」と、ボタンなしでタイミングを自動で決めてくれる「オート操作」があります。個人的には、より細かく投げる感覚をつかめるマニュアル操作をオススメします。
モードは、指定のポイントにどれだけ近い位置へ落とせるかを競う「フリスビードッグ」と、フリスビーでゴルフ競技を行う「フリスビーゴルフ」の2つがあります。
フリスビーゴルフでは、飛距離が違う3つのフリスビーを使い分け、指定のポイントから上に伸びている「光に当てる」とカップインとなります。まあ、指定のポイントに落とさないといけなかったら、難しいですよね~(笑)
◆アーチェリー(ヌンチャク使用・最大4人)
Wiiリモコンを左手、ヌンチャクを右手に持ちます。いつもと逆ですね。
まずAボタンを押しながら、弓を構えるようにWiiリモコンを前へ、ヌンチャクをWiiリモコンの後ろに持っていきます。
Aボタンを押しっぱなしにしたままで、Zボタンを押しながらヌンチャクを後ろに引くと、矢を引きます。同時に、狙うポイントの目安になる丸い円が出ます。あまりゆっくり引くと、円が出なくてヒモの長さが足りないかもしれませんので、若干勢いよく引いてください。すぐに円が出ます。
Wiiリモコンが動くと、ポイントも動きます。で、ここぞ!というところでZボタンを離すと、矢を放ちます。
風なども影響してきますし、距離が違うと高さも変わってくるので、なかなか単純ではないですよ。難易度は「初級」「中級」「上級」とありますが、初級でも真ん中を狙うのはなかなか難しい…。
◆バスケットボール(Wiiリモコンのみ・最大4人)
モードは、制限時間内にどれだけゴールを決められるかを競う「スリーポイントコンテスト」と、3on3で対戦する「試合」(最大2人まで)の2つがあります。
「スリーポイントコンテスト」は、シュートだけでプレイします。
Bボタンを押すと、ボールを取ります。Wiiリモコンを、ボールを持って構えるように頭上にかかげます。すると自動的にプレイヤーがジャンプするので、ちょうど頂点に来たあたりでシュートをするようにWiiリモコンを振り上げます。本当に上のほうに投げるように振るのがコツです。
「試合」ではシュートに加え、パス回しのテクニックが必要になります。
・攻め側
Wiiリモコンを上下に振ると、強くドリブルして相手に接近します。相手が油断していれば追い抜くこともできますが、ボールを取られてしまうタイミングでもあります。ボールを持っていない選手にはAボタンと十字ボタンが表示され、対応したボタンを押すとパスができます。
シュート方法も若干違います。Bボタンを押すとシュート体勢に入り、頭上にかかげるとジャンプします。ゴールに近い位置でBボタンを押すとジャンプするので、タイミングWiiリモコンを振り下ろして、ダンクをかっこよく決めてください。
・守り側
Wiiリモコンを振ることで、相手のボールを取ろうとします。近づいている時がチャンスです。
相手がシュート体勢に入った状態では、Wiiリモコンを思いっきり振り上げることでブロックできます。
◆ピンポン(Wiiリモコンのみ・最大4人)
卓球です。モードは、ガチ対戦の「試合」(最大2人まで)と、ミスなしで何回連続で返せるかを競う「連続リターン」の2種類があります。
Wiiリモコンをラケットに見立てて振ることで、その通りにボールが飛んでいきます。振り方によって回転もかけられますし、バックに来た時はバックで返さないといけません。
ボールの打つ方向は、タイミングによって決まります。前作のテニスと同じ感覚です。
サーブの時は、Wiiリモコンを上に振るとボールを投げます。
なお、「連続リターン」は、テーブル上にある空き缶に当てるとボーナス得点が入りますが、狙いすぎは禁物です。マジで(泣)
◆ゴルフ(Wiiリモコンのみ・最大4人)
操作は、前作よりワンステップ増えております。
まず、Wiiリモコンをゴルフクラブのように構え、Bボタンを押します。Bボタンを押した時の構えが基準となるので、真っ直ぐ構えましょう。
そして、そのままWiiリモコンを振りかぶって振り下ろすと、素振りが出来ます。Aボタンを押したままの状態で素振りをすると、ボールを打ちます。
リモコンを振る時、ひねりを加えることで曲がるボールを打つことも出来ます。逆にいうと、真っ直ぐ振り下ろさないとボールが曲がってしまうので、注意です。
コースは、新作9コース+前作の9コース+隠しコースがあるみたいです。ゲーム数は、「3ゲーム」「9ゲーム」「18ゲーム」の3つから選べます。
◆ボウリング(Wiiリモコンのみ・最大4人)
こちらは、前作とほぼ同じのようで少しだけ違うところもあります。
Wiiリモコンを、ボールを持って構えるように胸の前に持ってきます。Bボタンを押して、ボールを投げるようにWiiリモコンを後ろに振り上げ、振り下ろしながらBボタンを離すとボールを投げます。
これは前作と同じ投げ方で「マニュアル操作」となっていますが、Bボタンを押したままで投げられる「オート操作」もあります。
個人的には、特にこだわりがないならオート操作のほうがキレイに投げられると思いますが、前作に慣れすぎて難しい人はマニュアル操作でどうぞ。
最初は普通のボウリングしか遊べませんが、遊び進めることで新しい「特殊なボウリング」が楽しめるみたいですよ…?
◆マリンバイク(ヌンチャク使用・最大4人)
Wiiリモコンを右に、ヌンチャクを左に持って、自転車やバイクのハンドルを持つような形にします。Wiiリモコンは十字ボタンが内側に来るように、ヌンチャクはボタンのあるほうが内側に来るように持ちます。
Bボタン、もしくはAボタンでアクセルです。Wiiリモコンとヌンチャクを、ハンドルをきるように回すと左右に移動します。Wiiリモコンを手前にひねると、ブースとがかかって一瞬だけスピードが速くなります。繰り返し使ってもあまり意味はありません。
モードは、リングをくぐるスピードを競う「リングくぐり」と、ガチでスピードを競う「対戦」(2人用←1人では遊べません)の2つがあります。
◆カヌー(Wiiリモコンのみ・最大4人)
Wiiリモコンを両手で持って、自分の目の前に立てて持ちます。十字ボタンが上になるように持ちます。
その状態で右後ろに向かってリモコンを振ると右に、左後ろに向かってリモコンを振ると左にこぎます。交互にこぐと真っ直ぐ進み、一方だけこぐと曲がります。
真っ直ぐ持ちすぎると、右なのに左に反応したりするので、ちょっとWiiリモコンを(自分から見て)斜めに傾けると反応しやすいみたいです。
モードは、制限時間内に進む距離を競う「チャレンジ」と、ガチバトルの「対戦」の2つがあります。
◆自転車(ヌンチャク使用・最大2人)
Wiiリモコンとヌンチャクを、自分の目の前に立てて持ちます。Wiiリモコンは十字ボタンが上に来るように、ヌンチャクはボタンが上に来るように持ちます。
で、交互に振ることでペダルをこぎます。曲がりたい方向にWiiリモコンとヌンチャクと傾けると、曲がります。
モードは、大勢の選手と競う「ロードレース」と、ガチタイマンの「対戦」の、2つがあります。
◆スカイレンジャー(Wiiリモコン・最大2人)
モードは、「スカイダイビング」「遊覧飛行」「対戦飛行」の3つがあります。
・スカイダイビング(1人用)
Wiiリモコンを傾けた通りに、スカイダイバーが傾きます。十字ボタンのあるほうが頭で、1・2ボタンのあるほうが足です。
水平に持つと風の抵抗を強く受けるので、落ちる速度が遅くなります。立てて持つと風の抵抗がなくなるので、落ちる速度が速くなります。
目的は、多くのMii(Wii共通のアバター)と手を取り合い、写真を取ることです。誰かに触れると数秒後に写真が撮られるので、その間に他のMiiとも手を取り合い、一緒に写真を撮りましょう。一定の高度まで落ちると「集合」がかかり、Miiたちがリングを作ります。うまくくぐれば、成功に応じて最後にMiiたちが写真に写ってくれます。
・「遊覧飛行」(1人用)
Wiiリモコンを傾けた通りに、飛行機の向きが変わります。十字ボタンのあるほうが前で、1・2ボタンのあるほうが後ろです。Aボタンで弾も撃てます。
遊覧飛行ではまず、隠されたチェックポイントを見つけることが目的です。5分間のフライトの間に、チェックポイントを見つけて触ってください。一度触れたチェックポイントは以後、ずっと記録に残ります。
見つけたチェックポイントの数に応じて、風船割りなどの新しい要素が入ってきます。
なお、何かに激突すればもちろん墜落します。墜落すると、少し手前から再開します。
・「対戦飛行」(2人用←1人では遊べません)
遊覧飛行のガチバトルバージョンです。相手の飛行機にくっついている風船をより多く割ったほうの勝ちです。ただし、風船は補給もできるみたいなので、最後まで油断はできない…でしょう。まだプレイしていないので分かりませんが(笑)
◆partygameの評価◆…95点(100点満点)
Wiiモーションプラスあっての完成度…なのかな?
評価の前に、簡単に全体の比較をしますと…
◆一番頭を使う競技 … たぶんバスケットボール
◆一番何も考えずに遊べる競技 … スカイレジャー
◆一番驚きのあった競技 … ゴルフかも。前作と比較したので
◆一番気持ちよかった競技 … チャンバラの居合い斬りでズバズバッ!
◆操作が一番マッチしていた競技 … チャンバラ
◆操作が一番マッチしていなかった競技 … やっぱり自転車かな(笑)
といった感じです。
で、とにかく全体的に異常な完成度です。どれも、操作はそんなに複雑じゃないのに直感的に楽しめて、非常に面白いです。全競技を1人でちょっとかじってみましたが、もうワクワクが止まらないわけです(喜)
自転車は感度も含めてちょっとアレな気がしますが、まあ…あえてぶっ飛んでみたという意味ではありかもしれませんね(笑)
肝心のWiiモーションプラスはどうなのか?と言いますと…凄いんだと思うんですが、ハッキリとは分かりにくいですね(笑)
確かに、ゴルフで前作と比較すると、感度のよさは雲泥の差です。今回のゴルフは、素振りの感度もさることながら、真っ直ぐ振らないと曲がってしまったりするので、遥かにゴルフらしくなったと思います。ただ…これは何と言うか、まさにPS2→PS3のグラフィックのような感じで、やはり最初に触れたときほどの恐ろしい感動は感じませんでしたね。
とはいえ、この感度なくしてこのゲームの完成度はなかったでしょうし、感度のよさが結果的に、あらゆる面白さや気持ちよさに繋がっていることは感じ取れました。
Wiiモーションプラスが人数分必要なこともあるので、4,800円はある意味妥当ですが、単体としてみるとやっぱり異常です。まあ、売れると分かっているからこそ付けられる価格とも言えますね。
とにかく、1人でもじっくりたっぷり遊べますし、家族・友達で真剣勝負して盛り上がれることも間違いないでしょう。前作を遊んだ方であれば、前作に不満点がある人でもきっと満足できることと思います。
なお、例によってWiiリモコンを振ったりするのが疲れるのでヤダとか、くだらないとかいう人にはオススメしませんので、あしからず(笑)
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