『パタポン2 ドンチャカ♪』
対応ハード : PSP
提供開始日 : 2008/11/27
価格 : パッケージ版 2,800円 ・ ダウンロード版 2,200円(ともに税込・廉価版の価格です)
ジャンル : コマンド・カーニバル
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : アドホック通信対応・ゲームシェアリング対応
※アドホック通信 … 人数分のPSP本体+人数分のソフトが必要なマルチプレイ通信です。
※ゲームシェアリング … 必要なデータを一時的に送り、それによって通信プレイができること。
CERO : A(全年齢対象)
◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 0円(「感謝とおわびのパッケージ」で入手)
プレイ時間 : 約5時間
プレイ内容 : ミッションをそれなりにクリア(難易度は変更していません)
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●= リズムに乗って、前進!攻撃! =●
今作は、『パタポン』シリーズの第2作目です。
リズムに合わせてボタンを押すことで「命令」をおこない、パタポンというキャラクターを操作して、様々なミッションを攻略していきます。
私は、シリーズ作品の体験版をそれなりにプレイした経験はあります。
製品版をプレイするのは初めてです。
●= 概要 =●
横スクロールのアクションゲームですが、自由気ままにパタポンを操作できるわけではありません。
プレイヤーは「リズムに乗ってボタンを押す」ことで、パタポンがそれに従って行動します。
基本的には、ゴール地点にまでたどり着けたり、そのステージのボスを倒すとミッションクリアです。
「はたポン」という、旗を持っているパタポンのHPが0になる。もしくは「はたポン」以外のパタポンのHPが0になっていなくなると、ミッション失敗です。
◆== まずはリズムを覚える ==◆
音楽のリズムや、リズムに合わせて画面端に表示されるフレームを参考にして、テンポよくボタンを押せるようになりましょう。
個人的には、フレームでリズムを取ることをオススメします。音楽は、他に効果音とか混ざったりするとワケ分からなくなることがあるので(笑)
◆== 状況に応じて命令 ==◆
押したボタンの組み合わせによって、パタポンへの命令が決まります。
以下、基本的な一例を紹介。
□・□・□・○・ = すすめ(前進します)
○・○・□・○・ = こうげき(近くの敵に攻撃します)
△・△・□・○・ = まもれ(ガードしてダメージを軽減します)
×・××・××・ = キセキ
「キセキ」とは、ミッション開始前に装備したキセキのアイテムに応じて発生させることのできる技みたいなものです。
使用すると、ちょっとしたリズムゲームが始まります。成績に応じて、キセキの効果時間が決まるらしいです。
◆== フィーバー ==◆
4拍子でボタンを押して、4拍子でボタンを押さない。これをテンポ良く繰り返すことで「コンボ」が発生。
一定数のコンボを発生させると「フィーバー」状態となり、能力が上がります。
テンポが崩れたり、存在しないボタンの組み合わせを押してしまうと、コンボやフィーバーが途切れてしまいます。
◆== ヒーローパタポン ==◆
パタポンの中には、「ヒーローパタポン」という特別なパタポンがいます。序盤のミッションで仲間になります。
以下、普通のパタポンと違う点を。
・普通のパタポンは、HPが0になるとそのミッションでは復活しませんが、ヒーローは一定時間後に復活!ただし、復活にかかる時間は長くなっていきます。
・フィーバー中に、4拍子のボタン操作のタイミングが完璧だった場合、特別な能力を発動させます。武器の種類によって異なります。
・ヒーローにしかない装備品「マスク」があり、種類によって得られる効果が色々あります
・その時点で存在するどの種類のクラスにも変化できます。ミッション開始前に選択できます。
※クラスによって、使用できる武器や防具が異なります。通常のパタポンはそれぞれクラスが決まっています。
●= モード紹介 =●
◆== オベリク ==◆
ここからミッションに挑戦します。最大4部隊でパタポンを編成して、ミッションに挑戦しましょう。装備の変更も、ここで!
ミッションをクリアして、チャリン(この世界のお金)や戦利品を獲得しましょう。
基本的には、1つクリアすると次のミッションに挑戦できるようになる。この繰り返しになります。
一度クリアしたミッションにも挑戦することができますが、大抵はレベルアップしています。
◆== マテール ==◆
ミッションで集めたチャリン(この世界のお金)や戦利品を消費することで、新たなパタポンを生み出したり、パタポンを進化・レベルアップさせたりできます。
最初は限られたクラスのパタポンしか作れませんが、色々なタイプのパタポンに進化することで、新たなクラスのパタポンを見つけることができます。
◆== パラゲト ==◆
マルチプレイ用モードです。
アドホック通信を利用して、最大4人でマルチプレイ専用ミッションに挑戦することができます。
1人でプレイすることもできますよ。
※アドホック通信 … 人数分のPSP本体+人数分のソフトが必要なマルチプレイ通信です。
このミッションでは、クリアした後にちょっとしたリズムゲームに挑戦します。そして、リズムゲームが終了すると、成績に応じてヒーローマスクやレアなパタポンなどが手に入ります。
また、このミッションで手に入るお金は「チャリン」ではなく「パラチャリ」というもの。ミッションクリア後に、これを消費して戦利品の入った宝箱を任意の数だけ開けることができます。余ったものは「チャリン」に換金されます。
なお、マルチプレイ専用ミッションでは、制限時間があります。0になるとミッション失敗になります。
ちなみに。
ゲームシェアリングを利用すれば、今作のゲームソフトがないPSP本体との通信プレイもできますよ。
※ゲームシェアリング … 必要なデータを一時的に送り、それによって通信プレイができること。
◆== アルタル ==◆
入手しているアイテムの一覧を確認できます。
また、これまでに見た「ロード中のワンポイントアドバイス」も確認できます。
■== partygameの評価 ==■ … 84点(100点満点)
難易度は少々高めですが、じっくりとプレイできます
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|== ○ パタポンのワラワラ感などが良い ==|
パタポンと敵キャラがワラワラと交戦したり、巨大モンスターに対して立ち向かう様は、見ているだけでもちょっと楽しいです。
あと、リズムを外すとパタポンがショボーンとなったり、敵がいないのに「こうげき」命令を出すと「どこを攻撃しろと?」とか、若干毒のある反応が返ってくるのもGOOD(笑)
ミッションクリア後に、前回のミッションでやられちゃったパタポンや新しく誕生したパタポンが誕生する様子が見られたり、宴の様子が見れたりと、細かい仕草にも注目です。
|== ○ リズムに乗って楽しむべし ==|
通常のアクションと違って、リズムに乗ることが全てのゲームです。
リズムに乗りながら状況に応じて押すボタンを自分で変えていく。難しそうですが、最初はそこまで多くの命令ができるわけではないので、徐々に慣れながらのプレイができるかと思います。
|== ○ 難易度は高めですが… ==|
全体的に難易度は高め。しっかり素材を集めてパタポンを進化・レベルアップしていかないと、前半のミッションでも結構失敗したりします。
とはいえ、難易度が変わらず素材を集め続けられるポイントは一応用意されていますし、レベルアップした過去のミッションに挑戦したりすると良い素材が手に入ったりします。
あと、難易度はいつでもイージーにすることができるようです。
試してはいませんが、スイスイと進めたい!という人は難易度を変えてもいいかもしれませんね。
|== ○ ロードについて ==|
ミッション開始前後にそれなりのロードが入りますが、ちょっとしたワンポイントアドバイスが表示されるので、そんなに長くは感じません。
私はダウンロード版を利用しているので、パッケージ版だともう少し長いのかも?
|== △ 一部、無駄だと感じるリズムポイントが… ==|
「キセキ」を起こした時のリズムゲームや、マルチプレイ専用ミッションをクリアした後のリズムゲーム。
個人的には、何か蛇足な感じがしました。1回がそこそこ長いですし。
ミッション攻略中に「キセキ」でリズムゲームをしていると、なんかテンポを崩されたような感じになり、また、マルチプレイミッション後のリズムゲームは、目では確認できず音だけでリズムと押すボタンを判断するポイントもあり、序盤でもけっこう難しい印象でした。
何より、いわゆる普通のリズムゲームなので…単純な操作の繰り返しでそんなにリズム感覚がなくても大丈夫かな?と思った本来の命令と違って、敷居を上げてしまっている印象がありました。
まあ、そんなに成功しなくてもいいのかもしれませんが、そんなことユーザーには分からないわけで。あまり出しゃばり過ぎないようにして欲しかったです。
|== △ ミッション攻略中の会話 ==|
ミッションを進めている途中で会話が発生することがあるんですが、先に進めず攻撃もできないことがあり、その間もリズムに乗っていないとコンボやフィーバーが途切れてしまうので、これもテンポを崩しているように感じました。
リズムアクションなので、会話をしつつも戦闘はリアルタイムで進めて欲しかったですかね。
|== △ 単純といえば単純かも ==|
多少慣れは必要なものの、実のところやっていることは単純だと思うんですね。なので、人によっては「シミュレーションゲームにリズムゲームを取り付けて面倒くさくしたもの」と感じる人もいるかもしれません。
また、あくまでリズムに乗って命令するので、命令したい瞬間に命令できるゲームではありません。その点がもどかしく感じる人もいるように思いました。
◆== まとめ ==◆
リズムに乗って進めるシミュレーション。なかなか他に類を見ない作品で、じっくり楽しめるものになっていると思います。
リズムに乗ればそれに見合った「盛り上がり」があり、単純にプレイしているだけでも楽しいですよ。
現在は『パタポン3』が最新作ですが、基本的なシステムは変わりないので、2は今でも充分に楽しめます。初代でもまだまだ楽しめそうですね。
また、3はけっこうバランスが変わっているということなので、2が面白かったからといって3が面白いとは限らないようです。ご注意くださいませ。
リズム感覚が必要かどうか?については、正直、判断が難しいところです。普通に命令するだけなら難しくないんですが、一部、本当に普通のリズムゲームになるところもあるので。
今作は「PlayStation Store」で体験版が配信中です。この記事だけでは自分に合っているかどうか判断できない…という人は、体験してみてください。百聞は一見にしかず、です。
プレイしていて、何か他に気づいたことがあればセカンドインプレッションを書きます。
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万人向け ← ○○○○○○○●○○ → 熟練者向け
わりと慌しいので、ボタン操作に比較的慣れている人向けかな?
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手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
1つのミッションで3~10分。遊び始めると、止まらないかも。
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思考タイプ ← ○○○○○○●○○○ → 感覚タイプ
リズム感覚+状況に応じた命令ができる思考が必要。
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爽快感重視 ← ○○○○○○○○●○ → 達成感重視
難易度高めなぶん、達成感もひとしお。
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