セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『己の信ずる道を征け』 ファーストインプレッション

2009年06月14日 16時19分31秒 | 【旧】購入・レビュー話


己の信ずる道を征け
対応ハード : PSP
発売元 : フロム・ソフトウェア
開発 : シリコンスタジオ
発売日 : 2009/06/11
希望小売価格 : 3,990円
ジャンル : 浮世絵アクション
プレイ人数 : 1~4人
CERO : A(全年齢対象)
通信機能 : アドホックモード対応

※約1時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●からくりを解いて、最上階を目指せ!
今作は、江戸時代っぽい世界観を背景に繰り広げられる、ナナメ視点の2Dパズルアクションゲームです。
「分身」やその他の術を使用してからくり(仕掛け)を解いていくのが特徴です。


●ルール&操作説明
ステージは、ナナメ視点&マス区切りで構成されています。1分以内に、階段をどんどん上っていって最上階の階段までたどり着けばクリアという、なんとも単純明快なルールです。
しかし道中には、からくりが満載です。それらを攻略するためには、分身や術が不可欠になるでしょう。

方向キーorアナログパット…移動
○ボタン…攻撃

×ボタン…アクション

階段に近づいて×ボタンで「上る」だったり、ボタン近づいて×ボタンで「押す」だったり、色々なアクションがあります。

□ボタン…忍術を使用
△ボタン…使用する忍術の切り替え

忍術を使用するには「術力」というものを消費します。術力は、歩いたことのない地面を歩くことで溜まっていきます。
なお、一度歩いたところは床の色がなくなるので、一目で分かります。

Rボタン…次の忍者に操作を切り替える
今作のキモとなる「分身」の使用です。Rボタンを押すと、現在操作している忍者(1人目とします)の操作をそこで終了して、2人目の忍者の操作をスタートします。
次の忍者の操作がスタートするのは元々のスタート地点からで、制限時間も60秒に戻っています。しかし、前の忍者の動きは全て記憶されており、同じ時間軸で2人目の忍者を操作していくことになります。
そして、Rボタンを押すたびに3人目、4人目…と、次々と新しい忍者の操作に移っていって、様々なからくりを解いていくわけです。

例えば。ボタンを押したままでないと出現しない上り階段があった場合、1人で階段まで行くことはできません。その場合はボタンを押した状態でRボタンを押して、2人目で階段を上る…といった攻略が必要になります。
また、体力が多いボスモンスターを倒す時も、1人の攻撃ではとても時間が足りない場合、それが分身によって2人、3人…と重なれば、ダメージも2倍、3倍…となるわけです。

なお、制限時間が0になってしまった場合は、強制的に次の忍者の操作に移ります。また、敵の攻撃には、強制的に次の忍者の操作に移されてしまう攻撃もあります。
残りの分身の数が0の時に制限時間が0になると、ゲームオーバーとなります。


●その他システムについて
◆メニューの種類
1人プレイは主に「ストーリー」と「ミッション」の2タイプがあります。
「ストーリー」は、ステージをクリアしてどんどん先に進んでいくタイプで、レベルアップで能力を上げられます。
「ミッション」は、色々なステージを遊ぶことができますが、各ステージごとに主人公の能力は決められています。ミッションをクリアすることで、さらに遊べるミッションが増えていきます。
ステージ構成の違いとしては…「ストーリー」ではステージの最後のほうには必ずボスっぽい敵がいるということくらいです。…たぶん。

また、アドホックモードを使用して、最大4人での協力プレイ・対戦プレイが可能みたいです。(アドホックモードには、人数分のPSP本体と人数分のゲームソフトが必要です)
さらに、ソフトを持っていないPSP本体に、このゲームの体験版を送信することもできるみたいです。

◆レベルについて(ストーリーモードのみ)
主人公にはレベルが存在します。クリア時およびゲームオーバー時のスコアに応じて経験値が入り、レベルがアップします。
レベルがアップすると「成長ポイント」を獲得し、そのポイントを使用することで攻撃力や術の強さを上げたり、分身の数を増やすことができます。
レベルアップしても成長ポイントを使用しないと、何の変化もありません。


◆partygameの評価◆…74点(100点満点)
中毒性はあるが、ちょっと飽きやすい…かも?

分身などを駆使してのステージ攻略は、アクションというよりパズルの要素が強いような気がしました。

ステージ構成を見て初めて分かることもあるので、ある種「死にゲー」とも言えなくもないです。ただ、最初はクリアできなかったとしても、ステージを一度見ればルートをより正確に考えることもできますし、それでもクリアできなければレベルを上げて能力を上げることで補うこともできるので、ゲーム難易度としては(今のところは)易しめです。物足りない人には、レベルが上がっても能力を上げないといった縛りプレイで、難易度を上げることも可能ではありますが。
そういったこともあり、アイデア自体は良いと思いますし、パズル的な中毒性もあると言えばあるのですが、飽きは来やすいかもね?とは思いました。レベルアップで分身を増やしまくって、ゴリ押しで初見のステージも全然行けたりするので、繰り返し挑戦するという意味では、もうちょっと難易度が厳しくても良かったかもしれません。まあ、後からどんどん難しくなるんでしょうけど。

また、先ほども言ったようにパズル要素の強いアクションゲームなので、純粋なアクションゲームとして遊ぶと、たぶん違うと感じるでしょう。分身を使うごとにスタート地点に戻されてイライラするとか、できるアクションが単調だとか…そういうイヤな部分が目に付いて離れなくなる可能性があると思いますね。

それと、ステージ開始前と終了後のロード時間がちょっと長いと感じました。(10秒くらい)まあ、私はゼンゼン許容範囲内ですが。


色々書きましたが、価格は安めですし、ちょっとした時間にサクッとプレイできるので、1つのパズルアクションゲームとしては充分イイ線いっていると思います。
ストーリークリアまで遊んでみて、難易度の高いステージを遊んでみたら、もうちょっと評価も変わるかもしれません。


関連記事:
PSP『己の信ずる道を往け』 セカンドインプレッション(2009/07/17)
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