セグメントゲームズ

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3DS『ドラゴンクエストX おでかけモシャスdeバトル』 インプレッション

2014年04月24日 08時06分02秒 | 【旧】購入・レビュー話
私の初モシャスは、「タマゴロン」でした。




ドラゴンクエストX おでかけモシャスdeバトル
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2012/12/12
配信価格 ―→ 571円(税別)
ジャンル ―→ カードバトル
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』との連動機能あり




■====== 簡単なご紹介 ======■

『ドラゴンクエストX』の世界で楽しめる、カードバトルゲームです。
カメラ機能を使って顔を撮影すると、そこからモンスターカードが生成。入手したモンスターカードで4枚のデッキ(チーム)を作り、様々なバトルに挑戦していきます。


プレイの手順を踏まえつつ、簡単にゲーム内容の紹介。

|== モンスターカードの生成 ==|
画面枠の見本(眉毛・目・口)に合わせて顔をカメラ撮影すると、そこからモンスターカードが生成。名前を付けて、獲得できます。
モンスターカードは必ず1つ、何か呪文もしくは特技を持っており、同じ種類のモンスターであっても、生まれるたびに能力や覚えている技が違ってきたりします。

で、まずは4枚のモンスターカードを入手して、その4枚で「デッキ」を作りましょう。
デッキを完成させれば、各ミッションへ挑戦することができます。

|== ミッションについて ==|
本家の『ドラゴンクエスト』と同じく、六大陸が舞台に。それぞれの大陸ごとにミッションが用意されていますが、最初は、難易度に合わせて1つずつ攻略していく形になります。
1つのミッションで、全3回のバトル。全勝すれば、ミッションクリアとなります。たまに、ボス戦のみのミッションもありますよ。

また、後から配信されている無料の追加ミッションも色々あったりするんですが、これらも最初から挑戦できるわけではなく、特定の条件を満たせば挑戦できたりするようです。
※一部、すでに配信終了している追加ミッションもあるようです。

|== バトルについて ==|
バトルは、いつも以上にシンプルなコマンド式戦闘になっています。

各モンスターカードの行動を決定します。選択できる行動は、「こうげき」か「持っている技を使う」のどちらか2つです。
今作にはMPという概念が無いので、技は使いたい放題ですよ。

行動を選択したら、バトル開始。
行動する順番は、基本的に「左側にいるモンスターから順番に攻撃」していくことになります。
例えば、こちらも相手も4体のモンスターだった場合、1番左にいるモンスター同士の「すばやさ」を比較して、すばやさが高いほうが先に行動。次に、素早さの低いほうが行動。その次に、2番目にいる「すばやさ」の高いほうが…という流れになります。

なお、バトル進行のスピードは、設定で変更可能です。
トロいと思ったら、変えてみたら良いでしょう。

|== おうえんソード ==|
行動を選択した時、もしくは敵からダメージを受けた時に、おうえんソードのゲージが少しずつ溜まっていきます。
満タンになると、タッチ操作でいつでも発動可能。発動すると、味方のモンスターを1~4回だけ「おうえん」することができます。何回になるのか?はランダムで決定します。

生きているモンスターを「おうえん」すると、テンションアップで次の与えるダメージがアップします。同じモンスターに重ねて「おうえん」することで、さらにテンションアップさせることもできますよ。
死んでいるモンスターを「おうえん」すると、HP少量で復活させることができます。バトルの最中に復活させた場合は、次のターンまで待機しますが、行動を選択している最中に復活させれば、そのまま行動に移れますよ。

|== レンズの種類 ==|
レンズによって、生まれてくるモンスターの種類が変わってきます。
最初のうちは生まれる数も少ないですし、あまり強くありませんが、ボス戦攻略で新しいレンズを入手すれば、どんどん新しいモンスターを生み出せるようになりますよ。もちろん、その都度カメラを行う必要がありますけどね。

|== 特別なプレゼントついて ==|
ボス戦など特別なミッションを攻略すると、「ラッキーチケット」というアイテムがプレゼントされます。
今作では使用できませんが、本家『ドラゴンクエストX』のプレイに使用している「スクウェア・エニックス アカウント」を登録することで、本家のほうにいる自分のキャラクターに、ラッキーチケットを贈ることができます。

ラッキーチケットは、本家のほうで使用すると、何らかのアイテムに変化します。
また、ラッキーチケットを本家に送れるのは、1日1つまでとなります。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 プレイ時間 ―→ 約3時間
 プレイ内容 ―→ ミッションを17種ほどクリア(まだ、きりのいいところまでは行っていない模様)


○ ―→ けっこう、色々なモンスターが登場します。
最初のうちは生成されるモンスターが少ないですけど、レンズが増えて、生成できるモンスターが増えてくると、ちょっと嬉しいですね。


○ ―→ いつも通りの、分かりやすいバトルスタイル。曲は本家と同じです。
いわゆる『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』に近いスタイルですが、「こうげき」か「持っている技」のどちらかだけですし、携帯機で遊べるということもあるので、よりシンプルに楽しんで頂けるでしょう。


△ ―→ 戦闘バランスが、少し大味?
いい感じに拮抗(きっこう)することもあれば、その後の最終バトルがえらく簡単だったりと、なんか戦闘バランスを取っているとはいい難い印象でした。
あと、気のせいかもしれませんが、全体的に「会心の一撃」や「痛恨の一撃」が出やすい気がして、それがより大味に感じる原因になっているように思います。とりあえず同じデッキで何度か挑戦したら、そのうち運良くクリアできるかもね?みたいな。


△ ―→ カメラ機能を使った遊びが、なんか中途半端な印象です。
こういうシステムというのは、「自分がどんなモンスターになるんだろう?」というワクワク感が魅力だと思うんですよね。
しかし、レンズによって生まれるモンスターが違うので、その都度、何度も撮影することになりますし、同じレンズで同じ人の顔を映しても、わりと違うモンスターが生まれたりするのです。
そうなってくると、なんか徐々に”義務感”が生まれてくるんですよね。楽しいと思わせないといけないカメラ撮影が、面倒くさくなっていくのです。

例えば、モンスターカードを別のレンズに通す(かざす)と、撮影した顔に基づいた別のモンスターに変化する…みたいな工夫があるだけでも、だいぶ印象が変わってくるのかな~と思いました。


△ ―→ 何かしら、モンスターカードを活用できる別の手段が欲しかったです。
まあ、1つ上のお話にも通ずるところがありますが、基本、新しいレンズのほうが強いモンスターが生まれるため、1つか2つ前のレンズで生まれたモンスターはその瞬間、使い物にならなくなります。合成などのシステムも無いですし、どんどんかさばってしまうだけなので、最終的には捨てるだけって感じなのです。
いかにカード扱いといえど、使い捨てな感じになってしまうのは、とても寂しいのです。上記で話した「レンズを通すとモンスター変化」とか、あるいはせめて、モンスターカードを消費して「ラッキーゲージ(仮)」的なものが溜まっていって、満タンになるとラッキーチケット1枚プレゼントとか。何かしら、活用法が欲しかったです。


△ ―→ 特典でもらえる「ラッキーチケット」が、あまり嬉しくないです。
これまでに4枚いただきました。
本家のほうに送ってみて使いましたが…あまりにしょぼい。「やくそう」とか「まほうの小ビン」とか。もうちょっと何とかならなかったの?って感じです。

これなら、わざわざオリジナルのチケットにせず、例えば「ふくびき券」とかのほうが良かった気がします。
ましてや、1日1つしか送れないですからね。なんか、わざわざ送る気にもならなくなりそうです。
もしかしたら、難しいミッションを攻略していくと、もっと良いアイテムがもらえるのかもしれませんが…その可能性を期待してプレイするというのも、難しいものです。


× ―→ 立体視は、無いに等しいです。
対応しないなら、しない。対応するなら、それなりに見えるように調整する。
どちらか、ハッキリして欲しいです。



■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)


『ドラゴンクエスト』を手軽に楽しめるという点では、ある種、今の時代に合ったプレイスタイルなのかも?と思いました。
バトルスタイルは『モンスターバトルビクトリー』みたいですし、モンスターを生成するという点では『ドラクエモンスターズ』シリーズに通ずるものがありますが、今作はそのどちらよりも、分かりやすく楽しみやすいものになっています。カメラ機能を使っているあたり、3DSらしさもありますしね。

全体的に、粗削りに感じる部分は多く見受けられますが、1つのゲームとしては十分楽しめるものになっているとは思いますし、けっこう色々な追加ミッションがあるみたいですし。
それこそ「ラッキーチケット」の特典がたいしたことないので、本家『ドラゴンクエストX』を遊んでいなくても問題ありません。いや、むしろ遊んでいない人のほうが、純粋に楽しめるのかも?
何にしても、約600円でこれなら及第なのかな?って感じです。


個人的には、本家との連動云々というよりは「モシャス」な部分に惹かれて買ってみたところがあるわけですが、上記でお話ししたように、カメラ機能に感じる印象が中途半端だったので、少し残念だったかな。
あくまでゲームとして楽しませたいがために、システマチックにガチガチに固めているって感じがしたので、もっとこう、柔軟に楽しめる形にしてくれたら嬉しかったです。まあ、これは私の理想と違うってだけであって、今作の出来が悪いという話ではありませんので。
気が向いた時に、ポチポチと進めていきますかね。

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
Wii U『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』 ファーストインプレッション(2014/04/12)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
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