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『Rooms(ルームズ) 不思議な動く部屋』
対応ハード : DS・Wii
発売元 : ハドソン
開発 : ハンドメイドゲーム※海外のメーカーです
発売日 : 2010/04/29
希望小売価格 : 3,990円(税込)
ジャンル : 新感覚スライドパズル
プレイ人数 : DS版:1人 Wii版:1~2人
通信機能 : DSワイヤレス通信対応
CERO : A(全年齢対象)
参考データ--------------------------
購入価格:3,069円(新品・DS版)
現在までのプレイ時間:約4時間
実績:シナリオはクリアしています
(※プレイしたステージ数は最低限のものだけです)
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●ミステリアスなパズルの異世界へようこそ…
今作は、ハドソンより発売の、ちょっとこれまでにない新しいスタイルの思考型パズルゲームです。
主人公の青年・クリスのもとに、「誕生日おめでとう」と書かれた手紙が届きます。それを呼んだ途端、クリスは「Rooms」という世界に迷い込みます。
脱出するには、どうやら4つの「黄金のピース」が必要みたいです。「Rooms」の住人であるおしゃべりな本「ミスター・ブック」の力を借りて、クリスは「Rooms」で黄金のピースを探すために、数々の謎に挑みます…。
●ルールと操作
◆ストーリー上の目的
「Rooms」の世界には、街の中心部と4つのマンションがあります。1つのマンションには全20ステージのパズルがあるのですが、クリアしていくと様々な重要アイテムを獲得します。
アイテムを獲得して街の中心部に戻り、様々な場所に対してアイテムを使用していくことで、どこかで「黄金のピース」が入手できます。最初は1つ目のマンションしか挑戦できませんが、黄金のピースを獲得するごとに、次のマンションに挑戦できるようになります。最終的に、4つの黄金のピースを獲得すれば、エンディングへの扉が開きます。
アイテムさえ入手できればストーリーを進められはするので、マンション内の全てのステージをクリアする必要はありません。…が。どうやら、クリア率によってエンディングが変化するみたい?です。
ステージ数は、マンションが4つ×20ステージで、80ステージ。さらに、シナリオクリア後に挑戦できるようになる「エクストラマンション」で20ステージ。全100ステージとなります。
◆ステージでのルール
ステージ上に、マス目に区切られた様々な部屋があり、その部屋の1つにクリスが立っています。
クリスを移動させたり、クリスのいる部屋を「スライド移動」させたりして、クリスを扉まで導けばステージクリアになります。
ちなみに、「クリスのいる部屋」しか移動させることはできません。
また、各部屋には「背景」が表示されており、それをヒントに、全ての部屋を正しいマス目に配置して「背景をそろえてクリア」できれば、より高い評価でのクリアとなります。
クリアするだけなら、別にムリに背景を合わせる必要がありませんが…せっかくなら、目指してみてはいかがでしょうか?きっとのそのほうが、ステージクリアが気持ちよく感じられるハズです。
ちなみに、「BACK BG」というアイコンをタッチすることで、背景だけを表示して確認することもできますし、どこのマス目に部屋が足りないか?などのヒントも分かります。また、部屋を「背景」の配置として正しい位置にスライド移動させると、部屋が光ります。これも参考にしましょう。
◆操作
部屋の何もないところをタッチ…クリスがタッチした場所へ移動
クリスのいる部屋の周りの矢印をタッチ…矢印の方向に部屋がスライド移動
右下のカバンアイコンをタッチ…アイテム画面を開く
ステージ内で獲得したアイテムを見たり、使用したり出来ます。
街の中心部での操作もほとんど同じで、カバンアイコンでアイテムを選択した後、それを使用したいものにタッチすると使用します。
◆様々な仕掛け
「Rooms」の世界にある様々な仕掛けをうまく利用して、クリスを扉へと導いていきましょう。
仕掛けの一例を紹介します。
・ハシゴ…当然ですが、これがないとクリスは上の部屋へ移動できませんし、降りてくることもできません。
・電話…別の、電話がある部屋へとワープできます。携帯電話を獲得すれば、1度だけ、どこからでも電話のある部屋へワープできます。「壊れている電話からワープ」はできませんが「壊れている電話へワープ」はできます。
・タンス…別の、タンスがある部屋と入れ替えます。部屋を入れ替えるだけで、クリスの位置は変わりません。
・爆弾とロウソク…ロウソクを獲得した後、爆弾をタッチして「点火アイコン」をタッチすると、爆弾に火をつけます。一定時間が経つと爆発して、近くにある「木の壁」を破壊します。ちなみに、クリスが爆発に巻き込まれるとゲームオーバーで、最初からやり直しです。
・水浸し…水が溢れている部屋に入ってしまうと、おぼれてゲームオーバーになります。アイテム「金魚蜂」を被るとおぼれなくなりますし、「消火栓」を使って水を別の部屋へ移すこともできます。
●モード紹介
◆プレイ
メインストーリーを進めていくモードです。
◆ビルド
今作では、問題を作成することができます。
DS版では10ステージまで保存することができ、ワイヤレス通信で作成した問題を交換することも出来ます。
まず、ステージの名前を決めます。
次に、ステージの大きさと使用するBGMを決定します。ここで、制限時間を設定することも出来ます。
そして、ステージを作成していきます。部屋の大本となる背景を配置した後、主人公や出口の扉、その他様々な仕掛けを置いていきます。背景のデザインや、どこに背景が来たら正解になるか?も設定できます。
◆トロフィー
様々な条件によって獲得できるトロフィーを見ることができます。
PS3のトロフィー機能と同じようなものです。
全部で11個あるみたいです。コンプリートしたい人だけどうぞ。
◆partygameの評価◆…79点(100点満点)
思考型パズルとしては易しい作り
他のパズルとは根本的に考え方が違うかもしれませんが、個人的には、思考型パズルにしては、あまり難しくなかったような気がしました。考えるのが好きな人からすると少々物足りないかもしれませんが、個人的にはちょうど良いです。まあ…エクストラステージもあるのでね。
もちろん、単純にクリアするだけでいいなら、もっと簡単です。背景を揃えてクリアするとなると、難易度が上がる…ように感じますが、前半ではステージがあまり広くないこともあり、正しいルートを通ると大抵は背景も揃うようになります。勝負は、終盤のステージですね。
あと、背景を全てそろえると、ステージ全体が光り輝いて鐘の音が鳴るのが「クリアした!」って感じがしていいですね。
むしろ、それなしでクリアすると、あんまりクリアした気分にならないので…若干ながら「背景を揃えてクリアしたい」というプレイ意欲をかきたてられます。
ただ、個人的に気になったこともいくつかありました。
・電話やタンスの仕掛けで、ステージ上に電話やタンスが3つ以上ある場合、移動する・入れ替える部屋を選択することになるんですが…それがアイコンで表示され、タッチしてみないとどちらのアイコンがどちらの部屋を示しているのかが分かりませんでした。分かりやすさで言うなら、電話をタッチ→移動したい部屋の電話をタッチ…とかのほうが、分かりやすいと思いました。まあ、技術的な問題で断念したのかもしれませんが…。
・重要アイテムを入手した時、たまにイベントが発生するんですが、イベント終了後は必ず「街の中心部」から再開するため、続けてマンションのステージをプレイしたいという人にとっては、ちょっとテンポを悪くする原因になりかねないと思いました。しかも初めての場合、街の中心部からマンションに戻る方法が分かりにくかったです。(街の中心部で「map」アイコンをタッチ)
・そもそも、入手した重要アイテムを使って街の中心部で「黄金のパズルピース」を獲得する…という流れは必要だったのでしょうか?まあ、雰囲気作りと思えば悪くないとは思いますし、獲得すること自体はさほど難しいことではないのですが…単純にパズルゲームを楽しみたい人間からすると、なんか無駄な存在というか…ボリュームをかさ増ししている存在に感じました。別に、ストーリーに大きな魅力があるわけでもありませんし。
内容が分かりにくいところが多少あったりしますが、パズル自体は非常に新しく、そこまで難しくもないので、どなたでもお楽しみいただける面白さはあると思います。
私はDS版を購入しましたが…Wii版とどちらがいいか?と言われると…ちょっと難しいところです。。が、公式サイトを見る限りでは、クリア後にプレイできる「エクストラマンション」はDS版にしかなさそう?なので…ボリュームをとるか?対戦プレイをとるか?ですね。(※Wii版では2人で対戦プレイができます)
とりあえず、最低限のステージしかクリアしなかったら、明らかにバッドエンディングだったので…。
全てのステージをクリアしてみたら、セカンドインプレッションを書いてみます。たぶん。
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ