セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『勇者30』 ファーストインプレッション

2010年05月08日 11時34分02秒 | 【旧】購入・レビュー話


勇者30
対応ハード : PSP
開発・発売元 : マーベラスエンターテイメント
発売日 : 2009/05/28
希望小売価格 : 2,800円(税込・廉価版の価格です)
ジャンル : 超速RPG
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : アドホックモード対応
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:1,280円(中古)
現在までのプレイ時間:約2時間
 ※「勇者30」を1時間、「魔王30」「王女30」を30分ずつ
複数人でのプレイ経験:なし
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●世界が滅ぶまで…あと30秒!?
今作は、マーベラスより発売の超高速ゲーム集です。(※元々フリーゲームとして配信されている「三十秒勇者」が元になっています)
RPG、アクション、その他もろもろ…全てのゲームにあるキーワードは「30秒しかない」です。


●ゲーム内容の紹介「勇者30」
◆ルール
制限時間30秒以内に、魔王を倒せばクリア!…以上(笑)

いわゆる普通のRPGの要領で、戦闘をしながら経験値とお金を獲得して、レベルを上げたり装備品・アイテムを購入します。
戦闘はランダムエンカウントで、勝手に始まり勝手に終わります。ただし逃げたい場合はL+Rボタン同時押し。アイテムを使用する場合は□ボタンで。

町に入ると、時間が止まります。ありがたい。
さらに、町などにある「女神の像」に祈ると、制限時間が30秒に戻ります。ありがたい。しかし、祈るにはお金が必要なうえ、利用するたびに金額が上がります。時は金なり、です。
町では他に、食べ物でHPを全回復したり、話しかけて攻略のヒントを聞いたり出来ます。人の話を聞いていけば、より効率よく攻略できるかもしれません。

また、各ステージごとに「目標クリアタイム」や、特定の条件を満たすと獲得できる「称号」などのやりこみ要素があります。余裕があれば、コンプリートを目指して見ましょう。

◆操作
アナログパッドor方向キー…移動
○ボタン…話す
□ボタン…アイテムの使用
△ボタン…アイテムの購入・仲間を雇うなど
×ボタン…ダッシュ
Lボタン+Rボタン…逃げる

ダッシュ中はHPが減りますが、敵と遭遇しなくなります。


●ゲーム内容の紹介「魔王30」
◆ルール
勝利条件を、30秒以内に達成すればクリア!…以上(笑)
勝利条件は、主に以下のようなものがあります。
・敵の全滅
・特定の敵を倒す
・特定のキャラクターに接触

こちらはRPGではなく、リアルタイムシミュレーションとなっています。
魔王を操作しつつ、3タイプのモンスターを召喚して、そのモンスターで敵を倒していきます。
モンスターには「パワー」「スピード」「ショット」の3タイプがあり、いわゆるジャンケンのような感じで得意不得意があります。
「パワー」は「スピード」に強い。
「スピード」は「ショット」に強い。
「ショット」は「パワー」に強いです。
敵がどのタイプかは、服装などの色でわかるようになっています(パワー=赤 スピード=青 ショット=緑)ので、それを参考に召喚するモンスターを選んでいきましょう。

また、魔王を中心にして、常に「魔法陣」が表示されています。連続でモンスターを召喚し続けると魔法陣は小さくなり、召喚できるモンスターも弱くなってしまいます。魔法陣の大きさは時間とともに回復していくので、テンポよく召喚していくといいでしょう。
また、ステージクリア時に獲得していたお金がたまっていき、それが一定までたまると「魔王エステ」により、魔法陣の最大面積が大きくなります。もちろん、より強いモンスターを召喚できるようになります。
あと、魔王はいくらダメージを受けても死亡することはありませんが、ダメージを受けるとしばらくの間、魔法陣の最大面積が小さくなってしまいます。

そして、もちろんこのゲームにも「時の女神」は存在します。
マップのどこかにある「金のタル」に触れると、制限時間を30秒に戻してくれます。ただし、有り金が全部なくなります。10Gでも500Gでも効果は同じなので、ご利用は計画的に。

◆操作
アナログパッドor方向キー…移動
○ボタン…パワータイプのモンスター召喚
△ボタン…スピードタイプのモンスター召喚
□ボタン…ショットタイプのモンスター召喚
×ボタン…突撃
Rボタン…「四天王」を召喚

×ボタンを押すと、魔法陣の中にいるモンスターを、魔王の向いているほうに突撃させられます。
また、どこかのステージで「四天王」を仲間にすることができます。以後、Rボタンで召喚することができます。


●ゲーム内容の紹介「王女30」
◆ルール
城門から出発して30秒以内に、目的のアイテムを獲得(人物を確保)して城まで戻ってくると、クリアです。

ジャンルは…しいて言うなら、スクロール型全方位シューティングといったところでしょうか?強制スクロールするステージを進んでいきながら、四方八方に点在する敵や障害物をぶち壊していくわけです。敵が障害物の出現位置は、あらかじめ矢印マークで警告されるので、判断してかわすなり攻撃で倒すなりしていきます。
スクロールしていく方向に近づけばスクロールするスピードが上がります。逆方向に近づけばスピードが落ちます。敵や障害物にぶつかると、兵士は減るわスピードは落ちるわで元も子もないので、慌てず落ち着いて…しかし急ぐんです(笑)

もちろん、このゲームでも「時の女神」は存在。ステージ上にある赤いじゅうたんに乗っている間、タイムは増えていきます。それと比例してお金は減っていきますけどね。
また、ステージ上に様々な色の「妖精」がいることもあり、触れることで一時的に妖精の力を得ることができます。スピードが上がったり、全方位に矢を連射できたり、いろいろぶっ飛びます。

◆操作
アナログパッドor方向キー…移動
○ボタン…右へ弓矢連射
×ボタン…下へ弓矢連射
△ボタン…上へ弓矢連射
□ボタン…左へ弓矢連射



◆partygameの評価◆…76点(100点満点)
基本的には気持ちよい作りですが、1つ気になる仕様が…

全てが、1つのステージにつき30秒…ではなく、さすがに1分前後かかったりはしますが、それでも短い時間でサクッと楽しめます。
「勇者30」は、ただボスを倒しにいくだけに終わらず、依頼を受けたり寄り道をしたりと、たった30秒のなかにRPGらしい流れが作られています。
「魔王30」は、ちょいと頭をひねる必要のあるタイプのゲームですが、慣れれば問題ないレベルです。
「王女30」は、とにもかくにも気持ちよい。若干、訳分からないこともあり大味な感じもしますが、このゲーム性ならアリかな、と。

しかし。1つだけ気になることがありまして…。
「勇者30」では、冒険中に入手した装備品は以後のステージでも装備できるようになるわけです。が、一度クリアしたステージに再度挑戦する場合は、「手持ちの装備品が、そのステージをクリアした時と同じ状態に戻ってしまう」のです。
この仕様が個人的には…正直、けっこう微妙だと思います。各ステージをクリアした時の所持品なんていちいち覚えているわけもないですし、「目標クリアタイム」を乗り超えるべく装備を強化して再挑戦しようとしても…ムダ骨なのです。
このせいで、1回目のプレイはもちろん楽しいんですが、2回以上プレイしたいと思えなくなっちゃいます。装備品の仕様が面倒で。こう…いかにも「急遽バランス調整を行いました」みたいな感じがするんですよね。こうなるくらいなら、いっそ装備品もステージごとにリセットされる仕様にして欲しかったです。そのほうが分かりやすいです。

その他について。
・BGM&サウンドは、まあ及第。
・ストーリーは、多少バカゲーっぽいノリがあります。
・いわゆる「どアップのドット絵」というのは個性が強いです。が、人は選びますね。レトロユーザーでも「さすがにやりすぎ」と思う人は思うでしょう。
・「勇者30」では、ステージごとにオープニング~エンディングが流れるという(いい意味での)無駄っぷり。タイトルやイベントはSTARTボタンで全部スキップできるんですが、スタッフロールだけは○ボタンで高速スクロールという仕様になっています。別にスキップでも良かったのでは?と思いましたが…スタッフロールなだけに、大人の事情がありそうです。
・「魔王30」では、どのボタンを押せばそのタイプのモンスターが召喚されるかが常に操作ガイドとして表示されているんですが、せっかくなので、より分かりやすいよう色も付けてほしかったです。(パワー=赤 スピード=青 ショット=緑)
・「王女30」のステージ選択は、場内の人物を選択して行うんですが、人物の並びがバラバラなので、どれが何番目のステージかが一目では分かりづらいです。まあ、別に些細なことですが。


「30秒で終わる」というウリ文句なだけに、全体的にとても気持ちよい作りにはできていますが、上記で指摘した装備品の仕様のせいで、あまりやりこみたいという意欲が湧かないような気がしました。
あくまで「勇者30」に限った話ではありますが、タイトルになっているくらいですから、これがメインのゲームであることを考えると…ちょっぴり残念です。

まだ出現していない「○○30」があるみたいなので、それらもプレイしたらセカンドインプレッションを書きます。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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