『Cubic Ninja(キュービック ニンジャ)』
対応ハード : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/04/07
希望小売価格 : 3,990円(税込)
ジャンル : アクション
プレイ人数 : 1人(セーブデータ1つ)
通信機能 : すれちがい通信対応
CERO : A(全年齢対象)
備考 : QRコード対応
◆-参考データ-------------------------◆
購入価格 : 3,264円(新品)
プレイ時間 : 約4時間半
プレイ内容 : ステージを80ほどクリア&ステージを作成
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●= ようこそ、縦横無尽の世界へ =●
今作は、3DS本体を傾けてプレイする完全新作のアクションゲームです。
※ステージ攻略中は、3D立体視がOFFになります。
●= ルール =●
忍者のキャラクター「CC」をゴールまで運ぶとステージクリアです。
トゲや敵キャラなど、ステージ上のトラップに触れてしまうとミス。最初からやり直しです。残機という概念はありません。
ちょっと重力が弱く、宇宙船の中を滑っているという感覚です。本体を様々な方向に傾けることで、その空間の重力を変えて、縦横無尽にCCを操作します。…言葉では表現しにくいです(笑)
なお、オプションで「マナーモード」をONにすることで、スライドパッドでの操作に切り替わります。
スライドパッドでステージを傾けて、Xボタンを押す&離すで手前・奥に移動できます。
※その場合、モーションセンサーによる操作はOFFになり、ステージ攻略中の3D立体視はONになります。
◆-- CCの種類について --◆
CCには色々な種類があり、ステージ開始前に使用するCCを選択します。ステージをクリアしていくと、CCの種類が増えていきます。
種類によって滑りやすさやサイズなどが異なり、ストーリーモードではどのキャラクターでクリアしたかが記録されるので、全キャラクターでのコンプリートを目指すというやりこみ要素があります。
◆-- 忍術について --◆
ステージ上にある巻物を獲得すると、忍術メーターが1本増えます。最大で20本までたまります。
そして、下画面のアイコンをタッチすると、たまった忍術メーターを消費して忍術が使用できます。
※Aボタンでも使用できます。その場合、下画面で選択されている忍術を使用します。選択カーソルはタッチして移動します。
縮身の術 … メーター5本消費。CCが小さくなります。
分身の術 … メーター10本消費。ステージ上にある全てのスイッチにCCの分身が現れて、スイッチを押してくれます。
八方手裏剣の術 … メーター15本消費。全方位に手裏剣を投げて攻撃します。
結界の術 … メーター20本消費。無敵になります。
ミスをした場合、増減した忍術メーターは元々の状態に戻ります。
また、同じステージで5回連続ミスをすると、下画面に巻物アイコンが出現。タッチしまくれば無限にメーターを増やせますが、巻物アイコンを使用してクリアした場合、正式なクリアにはなりません。(次のステージは出現します)
●= ステージエディットについて =●
オリジナルのステージを作成できます。最大で12個まで保存できます。既存のステージをクリアしていくことで、作成に使えるパーツが増えていきます。
操作は、スライドパッドや各種ボタンでカメラ視点を動かしながら、下画面の様々なアイコンをタッチして配置や編集などをおこなっていくという感じです。
※ちなみに、エディットステージでは忍術が使えません。
作成したステージは、すれちがい通信で交換することができます。(お互いにフレンド登録が必要です)
また、QRコードを上画面に表示して、それを読み取ることでステージをプレゼントできます。
※もらったステージは、作成したステージとは別に最大12個まで保存できます。
ちなみに、「タイムアタック」モードをプレイすることで作成できるゴーストデータも、すれちがい通信&QRコードで交換できます。
■== partygameの評価 ==■ … 67点(100点満点)
根底はすごくいいんですが、かゆいところが気になる感じ
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|-- ○特化したモーションプレイ --|
傾けるってレベルじゃないです。180度回したり掲げたり、もう本体をグワングワン動かしまくります。精度も問題ありません。ここまで割り切っていれば、たいしたもんですね。
振り回してうっかり本体を落とさないよう、気をつけましょう(笑)
スライドパッドでも操作できますし、こちらのほうが簡単にクリアできますが…やっぱり、ここはモーションセンサーで楽しんで欲しいように思います。あ、さすがに電車の中ではやらないように(笑)
|-- △ギミックのあたり判定がちょっと大きい? --|
ギミックや敵キャラなどが、ちょっとあたり判定が大きいように思います。当たらないようで当たってしまうことが多いです。
まあ、そこまで気にはならないです。
|-- △取扱説明書について --|
取扱説明書は、ちょっとだけ面白い作りになっています。楽しそうな企画書というイメージです。
その形式自体はすごく良かったんですが…残念なことに、必要なところに限って詳しいことが書かれていません。説明書としての責務を果たせていません。
例えば、忍術の効果とか。例えば、スライドパッド操作時の操作説明(Xボタンでの移動)とか。重要なところがゲーム内にも説明書にも書かれていません。
そのため、忍術の効果は「使ってみてのお楽しみ」的な感じになっています。
さらに、スライドパッドで奥・手前に移動する手段も分かりません。私は色々と触っていて、何とか分かりましたが…かなり気づきにくいです。
|-- △ステージ作成について --|
個人的にはタッチペンでサクサクと配置したいところでしたが、3DSでは上画面と下画面で差がありますからね…。この操作スタイルになったのは、仕方ないとは思いつつもそこまで快適ではないです。特に、配置したパーツを編集する時に選択するのが、1つずつ横に選択するので、パーツを多く配置しているとけっこう面倒です。
|-- △ステージの交換方法に疑問 --|
すれちがい通信&QRコードで作成したステージを配信できる…と前情報ではあったわけですが、思ったものと違いました。
前述の通りですが、すれちがい通信でステージを交換するにはフレンド登録が必要です。つまり、街を歩いて知らない人とすれちがい交換することはできません。
また、QRコードは画像データを作成することはできません。携帯電話やデジタルカメラで撮影する必要があります。わりと綺麗に撮影しないと読み取れないです。(部屋を暗くして撮影すると良いです)
QRコードはまだいいとましても…すれちがい通信はこの仕組みだと必要性ないですね。QRコードで全て事足りるのに、なぜわざわざすれちがい通信を入れたんでしょうか?
なんか、元々すれちがい通信できる予定だったのが何らかの理由で無理になって、仕方なくこの形に収めたとか…そんな大人の事情がありそうな気がします。
|-- ×繰り返しプレイへの配慮が悪い --|
ミスをした後のリトライにかかる読み込み時間が、少々長い気がしました(約4秒)。単体ではたいしたことないんですが、繰り返しプレイしてると気になります。
また、タイムアタックモードでプレイしたりエディットステージをプレイする時、ミスもしくはクリアすると「ステージセレクト」か「リスタート」のどちらかを選択します。「リスタート」を選択すると、すぐにリトライしたいものですが…わざわざ、CCを選択する画面まで戻ってしまいます。繰り返しプレイしていると、かなり気になります。
こういうシンプルな作品は、サクサクとプレイできてこそ…という気もするんですが、その点ではあまり優れていないように感じました。
◆-- 総評 --◆
モーションセンサーを使用したアクションゲームとしては、よく出来ています。しかし、随所にある「かゆい所」がちょっと気になってしまい、作品の魅力を最大限出し切れてないようにも感じました。
すれちがい通信については、別に利用しなければいいという話ですが…説明書の説明不足と、繰り返しプレイへの配慮不足は、気になります。けっこうもったいないです。
単純にアクションゲームとしては面白いので、その点ではオススメです。ステージを作成してQRコードで配信してみたい人も、是非どうぞ。
最後に、私から作成したステージをプレゼント~。タイトル画面から「EDIT」→「QR Code」→「QR Codeの読取」で読み取ってください。
まだパーツが少ない時に作成したもので、基本に忠実?なステージになっています。まあ、今後もいくつか作成して配信する予定なので、期待…しすぎずにお待ち下さい(笑)
※読み取りにくい場合は、画像をクリックして大きいサイズで試してみてください。
※読み取る時は、逆行などが映りこまないようにしましょう。
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