セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『引ク落ツ』 インプレッション

2012年11月05日 11時13分45秒 | 【旧】購入・レビュー話
オリジナル問題の作成に没頭中…。





引ク落ツ
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2012/10/31
配信価格 ―→ 700円(税込)
ジャンル ―→ パズルアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

任天堂より配信されている、アクションパズルゲームです。
『引ク押ス』の続編にあたるタイトルで、基本的なルールは同じなんですが、ブロックの性質や登場する仕掛けなどが変わっています。
また、前作と同様で、オリジナル問題を作成してQRコードで配布することもできますよ。


軽くルールを説明します。
積み上げられたブロック。それらを動かして進める道や階段を作り、ゴール地点までたどり着くとステージクリアです。
主人公のマロは、ブロックの移動とジャンプができます。ジャンプの高さはブロック1マスぶんで、ジャンプの距離は1マスぶん飛び越せる程度です。また、ミスをしたと思ったらLボタンで”巻き戻し”ができますし、ステージ上にある三角スイッチを踏むことで、ブロックの配置をリセットすることができます。


以下、前作との違いやブロックの法則を箇条書きでザザッと書いてみますね。

・前作は「引き出しのようなブロック」でしたが、今作は「ただのブロック」になっています。手前、奥のほか、横にも動かせます。

・動かした先に他のブロックがあった場合、そのブロックも一緒に動きます。

・動かしたブロックの上に他のブロックがあっても、そのブロックは一緒に動きません。

・ブロックを動かしたことで宙に浮いた状態になるブロックができた場合、そのブロックは落下します。

・マロの頭上にブロックが落下してきた場合、マロはつぶれ…ません。耐えます。抜け出すには、ブロックの下敷きにならない位置まで移動しましょう。

・十字ボタンで、カメラ視点を回転させることができます。横や裏側から見たりしてみましょう。

・前作では、「動かした後でマロが落下してしまう場合、ブロックを動かせない」という法則がありましたが、今作ではこの法則がありません。ブロックを動かした後にマロが落下する場合であっても、ブロックを動かすことができます。もちろんマロは落下しますが。

・ワープするマンホールは、前作と同様。また、前作に登場した「引き出しスイッチ」は「移動スイッチ」となり、押すと矢印の向いている方向にブロックが1マスぶん動きます。

・新たな仕掛けとして「ドア」と「雲ブロック」が登場。「ドア」はマンホールとほぼ同じですが、ドアの足元に足場となるブロックがないと利用できません。「雲ブロック」は、宙に浮いても落ちてきません。



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 現在のプレイ時間 ―→ 約4時間
 プレイ内容 ―→ 既存の基本ステージを半分以上クリア&オリジナル問題を数問ほど作成
 過去のシリーズ作品 ―→ 前作『引ク押ス』はプレイしています


○ ―→ 基本的な部分は、前作と変わらず。
まあ、前作で既に完成されたスタイルでしたからね。良いと思います。
しかし、ブロックの性質を変えただけなのに、こうも頭のひねりかたが変わるものかと思いました。たった1つの違いで、かなり大きなゲーム性の違いを生み出したと思います。

それに、QRコードによるオリジナル問題の配布ができるのも、相変わらずありがたいですね。
前作では配信開始した当初、QRコードで配布する仕組みは入っておらず、私自身も前作のインプレッション記事で「何らかの形で他の人に遊んでもらえたらいいのに…」なんて言っていたら、本当にQRコードの配布が追加されましたからね。
もちろん今回は、最初からQRコードの配布が利用できます。ただし、オリジナル問題作成のモードは、既存のステージをちょっとプレイしないと出てこないですが。

△ ―→ 良くも悪くも、前作より複雑なゲーム性になりました。
新しい仕掛けが登場したこともありますけど、けっこう色々な法則を覚えないといけない点が大きな要因です。

特に思ったのは、ブロックを動かしてもその上に乗っているブロックは動かないという法則。摩擦(まさつ)が全くないと起きないような現象なので、あまり直感的じゃないんですよね。
あとは、ルール説明でも言いましたが「ブロックを動かした後、マロが落ちてしまう場面」において、前作と違う法則になっていることですね。前作経験者は、ここでちょっと混乱するかもしれません。
もちろん、複雑になったぶん難しくなり、そのぶん上手く解けた時の達成感も大きいですよ。

△ ―→ 既存のステージは、ちょっとシンプルなものが多いですね。
1つ1つ仕掛けを丁寧に教えてくれる、チュートリアル的な要素が少し増えたのはいいんですが、全体を通していわゆる”パズルっぽいステージ”しかなくて、前作にあったイラストステージが今のところ全然出てきていません。ちょっと物足りなく感じちゃいますね。

○―→ ただし、おまけモードの作品は面白かったです。
ある程度プレイすると、遊び方の確認やトレーニングができる「ガイド」モードに”おじいさんの試作”というのが登場します。本来だとブロックが1ブロックぶんの厚みしかないのですが、このモードでは分厚いブロックも登場し、立体的なイラストステージを構築。難しいけど、けっこう楽しめました。
このタイプのステージはオリジナル問題で作成することができないですが、まあ…仕方ないかな。作るのも難しくなりますし、QRコードでのデータ化もかなり大変になるでしょう。



■====== 得点とまとめ ======■ … 79点(100点満点)

前作と同じ得点です。ただし、前作を評価した時はまだQRコード配布の仕組みが入っていなかった時なので、実際の評価は前作のほうが高いと思ってください。
どちらもアクションパズルとしては完成度の高いものなんですが、私は思考型パズルがそこまで得意というわけではないので、今作よりは前作くらいのほうが遊びやすかったかな~という印象でした。オリジナル問題の作成も含めて。

簡単に言ってしまえば、前作が初心者~中級者向け。今作が中級者~上級者向けという感じですかね。
アクションパズルというのはだいたい、様々な法則が存在して、その法則を上手く利用して道を切り開いた時の達成感が魅力なのです。その法則がシンプルであれば楽しみやすいですし、法則がちょっと複雑になると歯ごたえのあるものになります。どちらにもメリットとデメリットはあるのです。
なので、アクションパズルがそもそも大好きであれば2作とも楽しむ価値がありますし、好きだけど苦手ということなら前作だけでもいいかもしれませんし。ご自身のプレイスタイルに合わせてお買い求めいただくと良いでしょう。






最後に。私がひとまず作成してみたオリジナル問題を、公開します。「ヒクオツ工房」モードで空白を選択して「QRコードを読む」を選択した後、QRコードを読み取って遊んでみてください。
以後も定期的に新しい問題を公開しますし、公開してきたオリジナル問題のQRコードは「ツクリエイトボックス」でも確認できますので、そちらをご利用下さい。お楽しみに~♪

万人向け ← ○○○○●○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○●○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
3DS『引ク押ス』 ファーストインプレッション(2011/10/06)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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2 コメント

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久しぶりです (MUNESIGE1100)
2012-11-18 15:59:29
だいぶご無沙汰してました。
最近いそがしくてww
で、いくつか質問があります。
Wii Uがもう発売されますが・・・
あれ、一体どういうゲームなのでしょうか?
いつが買い時か気になります。
ドラクエもでるんですよね。
上の「引ク落ツ」かおうかな・・
あ、長文失礼しました。
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2012-11-18 17:04:33
>MUNESIGE1100さん
どうもです。ま、お忙しい時にはムリすることありませんから。時間のある時にじっくりご覧にいらしてください。


>>Wii Uがもう発売されますが…あれ、一体どういうゲームなのでしょうか?

一言ではとても説明しづらいのですが…ま、しいていうなら「色々なプレイスタイルを実現するゲーム機」といったところです。

PS3にあるようなゲームを同じような感覚で遊ぶこともできれば、手元のゲームパッド(コントローラ)に付いている画面だけで遊ぶこともでき、はたまたDSシリーズのようにテレビ+ゲームパッドの2つの画面を使って遊ぶようなものもありますし。ゲームパッドにはあらゆる機能が詰め込まれていますから、それを組み合わせて今までにない遊びを提供したりもできますし。
様々なプレイスタイルが実現できるため、より多くのユーザーのニーズに応えることができたらいいな~という、夢のあるゲーム機です。
「Miiverse(ミーバース)」など、インターネットサービスに強い力を入れているあたりも、Wiiとは違う点ですね。

とはいえ、当然ながら最初のうちはタイトルラインナップも少ないですし、サービスもこれから色々展開されるんでしょうから、遊んでみたい作品が無ければにムリに買うこともありません。
結局は自分が欲しいゲームソフトがあってこそ!ですので、公式サイトでソフトラインナップをじっくりご覧頂いて、買い時を決めるといいでしょう。
なお、『ドラクエX』についてはプレミアムセット(高いほうの本体セット)にβテスト参加権が同梱されているので、ドラクエXに興味があるのでしたら、それ目当てで買うのもアリでしょう。

ちなみに私は、経済的な事情で発売日には買いませんので、あしからず。
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