『スーパーロボット大戦L』
対応ハード : ニンテンドーDS
発売日 : 2010/11/25
希望小売価格 : 6,090円(税込)
ジャンル : シミュレーションRPG
プレイ人数 : 1人
CERO : B(12才以上対象)
◆-参考データ-------------------------◆
購入価格 : 2,480円(中古)
プレイ時間 : 約15時間
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※あまり関係ないですが、ニンテンドー3DSでプレイしています。
●= DSで、三度スーパーロボットの宴 =●
今作は、様々なロボットアニメ作品が共演するシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』シリーズの、DS版最新作です。
今回、1回目のインプレッションです。
どれくらいまでクリアしたかは…あえて言いません。でも、まだまだ前半だと思います。
●= 概要 =●
といっても、基本的なことはこれまでと同じです。
ターン制のシミュレーションバトルで、味方ロボットを操作して勝利条件を満たしていくことで、ストーリーを進めていきます。
以下、ちょっと細かいお話を。
◆-- パートナーバトルシステム --◆
前作『スーパーロボット大戦K』にもあったシステムで、ロボット2体を1チームとして編成できるシステムです。
チームを組んだロボットは「メイン機体」と「サブ機体」に分類され、基本はメイン機体が行動します。サブ機体は、メイン機体で攻撃を行う時、または攻撃を受ける時などに援護をすることができたりします。メインとサブは、自分のターンでいつでも交代できます。
前作では、サブ機体は「援護攻撃」「援護防御」でしかメイン機体をサポートすることができませんでした。今作では、援護能力がなくても援護攻撃や反撃ができるようになりました。
攻撃の際に選択できる攻撃パターンは3つ。「メイン機体を集中狙い」「サブ機体を集中狙い」「メインとサブを個別狙い」です。個別狙いにすると、メイン機体がメイン機体を。サブ機体がサブ機体を攻撃します。(メインがサブを狙いサブがメインを狙う、ということはできません)
もちろん、この攻撃パターンは敵ロボットも選択できます。
相手の攻撃パターンに対して、メインとサブがそれぞれどう行動するか?も大事になってきます。
◆-- 1体と2体の違いについて --◆
上記では「ロボット2体を1チーム」と言いましたが、ロボット1体でも出撃できます。
|-- ロボット1体の場合 --|
「アタックコンボ」という能力を持っていれば、それが発動します。特定の武器で隣の敵ロボットを攻撃した場合、同じチームまたは周辺にいる複数のロボットを同時に攻撃できる能力です。
また、隣の味方ロボットが「援護攻撃」「援護防御」を持っていれば、追撃・身代わりをしてくれます。
ただし、味方ロボットから孤立した状態で集中狙いされるとピンチです。
|-- ロボット2体の場合 --|
「アタックコンボ」が発動しません。「援護攻撃」の効果も受けることはできず、また「援護防御」も、サブ機体が持っている場合のみ発動します。隣の味方ロボットから効果を得ることはできません。
ただし「パートナーバトルシステム」が利用できるのと、各ロボットに付いている「ボーナス能力」を、パートナーである相手ロボットにも与えることができます。
機体の特徴を考えて、どちらかいいか?を考えて編成しましょう。
まあ、基本は2体1チ-ムでいいですが、アタックコンボをガンガン利用して攻め込めるロボットも1~2体いるといいと思います。
■== partygameの評価 ==■ … 82点(100点満点)
安定した完成度+前作よりは納得のいく形になったかな
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|-- ○パートナーバトルシステムについて --|
前作では、できることが限られているうえに納得のいかない縛りだったので、とても微妙な印象でしたが…今回は、サブ機体にも攻撃パターンが生まれたことで、ようやくこのシステムが形になったと思えました。難しすぎない戦略性が生まれて、いいアクセントになっています。
編成というと、例えば強制イベントによって編成が崩れたりするのが面倒ですが…まあ、1チームで最大2体なのでさほど面倒には感じません。
|-- ○今のところ物語はグッド --|
版権モノは、相変わらず全く知らずにプレイしているので、再現度などについては評価しませんが…オリジナル主人公は好印象です。個性は強くないですが、中学生ということで同年代のメンバーと意気投合しており、いい雰囲気を作っています。
個人的には「鉄のラインバレル」の主人公の、ちょっと融通が利かない感じも好印象です。普通、子供ってこんなもんですよね。本来のロボットアニメの主人公が、使命に違和感なく溶け込みすぎな気がします(笑)
|-- △戦闘アニメーションについて --|
まあ、前作の使い回しがあるのは仕方ないとしましても…さらに過去の作品のアニメーションを使いまわしているのは、如何なものか?と思いました。
特に気になったのは「マジンカイザー」と「Wガンダム」ですね。さすがに、アニメーションのクオリティに差がある気がしました。もちろん、ここにも追加カットインとかはあるんですが…。
|-- △難易度について --|
難しくはないです。
前作同様、修理費という概念はなくなっているので撃墜されても気にすることないですし、強化していなくてもそんなに問題なく進められます。
些細なことですが個人的に気になったのは、一部のロボットで初期強化値に差があることです。
そもそもこのシリーズ作品ではバランスを考慮して、後半に参戦するロボットはある程度強化された状態で参戦するようになっていたりします。しかし今回は、わりと最初のほうに参戦するわりには、すでにフル改造一歩手前まで強化されているようなロボットもいました。
バランスを考慮してなのか、それともイベント絡みで途中離脱するのか…定かではありませんが、やはりちょっと気になりました。
|-- △その他、細々と --|
・今作では「強化パーツ」という概念がなくなっています。空を飛べないロボットが空を飛ぶ手段は…ないのかな?
・DSシリーズでは敵ターン中もSTARTボタンを押すことでセーブができますが、今回はそれにプラスで、システムを操作することも出来るようになりました。
例えば、敵ユニット同士が連続で交戦し合っている時、戦闘シーンをONにしてしまっていてスキップするのが面倒…という時は、STARTボタンでシステム画面を開いて戦闘シーンをOFFにすることで解決します。
◆-- 総評 --◆
シリーズを重ねているだけあって、根本的な作りは良くも悪くも安定しています。
前作ではパートナーシステムにあまり納得がいかなかったり、物語のインパクトが薄いと感じたりしましたが、今作ではそれがけっこう改善されたとは思います。
まあ、何度も言っていますが版権モノの再現度については何にも分からない私なので、その点が気になる人はもっと細かく評価している人をご参考下さい。私はあくまで「ロボットが共演しているシミュレーションRPG」として楽しんでおり、単純に1つのゲームとしては充分面白いと感じています。
あと、これもいつものことですが、歯ごたえのある戦略性を求めている人にもあまりオススメはしません。基本、わりとヌルゲーなので(笑)
※シナリオクリアできずに手放したので、セカンドインプレッションはありません。あしからず。
関連記事:
DS『スーパーロボット大戦W』 ファーストインプレッション(2007/02/28)
PS2『スーパーロボット大戦Z』 ファーストインプレッション(2008/09/29)
PS2『スーパーロボット大戦Z』 クリア後のセカンドインプレッション(2008/11/19)
DS『スーパーロボット大戦K』 ファーストインプレッション(2009/04/12)
DS『スーパーロボット大戦K』 クリア後のセカンドインプレッション(2009/05/01)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
※ストーリー内容などネタバレになるコメントはご遠慮下さい。
スパロボLはラインバレルのLなんじゃって言われる位作者が喜びそうな扱いでした。
システム面もパートナーバトルシステムとか既望に応えてくれてます。
同じ境遇だと思い入れもひとしお、ですかね。
私も学生時代は長いこと「いじめられっこ」でしたから、もちろんあり得ないですけど当時もし自分が同じ状況になっていたら、力自慢をしてたのかな…?と思ったりはするわけです。
まあ、普通の人から見たらウザいだけなんでしょうけど(笑)