セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』 セカンドインプレッション

2012年09月07日 12時01分23秒 | 【旧】購入・レビュー話
プレイ開始から40日目。ようやく全てのトレーニングが出現しましたので、セカンドインプレッションです。





東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日 ―→ 2012/07/28
希望小売価格 ―→ 3,800円(税込・ダウンロード版も同価格)
ジャンル ―→ 脳活性化ソフト
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ トレーニング記録の交換
いつの間に通信 ―→ トレーニング記録のアップロード
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

かつて脳トレブームを巻き起こした『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズに続く、脳トレ作品です。
これまでの脳トレは”老化防止”がメインだったのに対し、今回はワーキングメモリー(情報を一時的に記憶して引き出す能力)を鍛えることによる”能力向上”がメインになります。
ご年配の人は、若々しい脳の力を取り戻すために。若い人は、まだ開花していないポテンシャルのために、挑戦してみましょう。
鬼トレの名の如く、それぞれのプレイヤーに合わせた限界ギリギリの難易度で、トレーニングを行います。


今回は、通信システムについて軽くご紹介。

まずはすれちがい通信。
メニューの「設定」から、すれちがいデータの設定を行い、さらにメッセージも添えることができます。あらかじめ用意されている言葉を使ってもいいですし、手書きでもOKです。
すれちがい通信が発生すると、今作を起動した時に”鬼トレ仲間”として順に紹介されます。先にトレーニングをしたい人は、後回しにもできます。
さらに、すれちがった相手とは、鬼トレの成績で勝負をすることができます。両者がプレイしたことのある鬼トレで成績を比べて、上回っている数が多いほうが勝利ということになります。モチベーションの一環として、是非ご活用下さい。

あと、いつの間に通信について。
30日間ほど出席(起動)すると、川島教授から、研究のために自身のデータを東北大学加齢医学研究所へ送信して欲しいとお願いされます。もちろん、断ることもできます。
送信されたデータは、後々の脳科学に役立てていくとのことです。差し支えなければ、是非協力してあげてください。



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 3,580円(税込・ダウンロードカード)
 プレイ時間 ―→ 約51時間(姉のプレイ時間も含む)
 プレイ内容 ―→ 全てのトレーニングが出現(40日間出席)&何度かすれちがい通信が発生
 過去のシリーズ作品 ―→ DS版2作品と、DSiウェア版の理系編をプレイしたことがあります
 備考 ―→ 姉も、休み休みながら続けています。


◆=== 新たに思ったこと ===◆

○ ―→ 確かな成長を感じられます。
始めた当初は「鬼計算」の4バックあたりでヒイコラ言っていた自分が、現在は6バックまで行けるように。
もちろんコツを掴んでいたり慣れてきたりとかもあるでしょうが、それだけでは説明できない部分があります。間違いなく、記憶力や判断力が上がってきていると思うんですよね。ただし、あくまで鬼トレの話であって、実生活で発揮されているかどうかは分かりませんが(笑)

とはいえ、ただゲームが上手くなるのとは違う、確かな成長を感じられています。
レベルアップした時の喜びもひとしおで、おかげでモチベーションが保ち続けられています。

○ ―→ すれちがい通信が、これまたいいですね。
ちょっとした挨拶はともかく、鬼トレの成績で勝負できるのが面白いです。
といっても、勝負できることが面白いのではなく、人によって得意不得意があるのが見えることに、面白さを感じています。
私は現在「鬼計算」「鬼ネズミ」「鬼カップ」が好きで集中的にプレイしており、「鬼めくり」や「鬼朗読」「鬼記号」あたりは苦手です。でも、なかには「鬼めくり」が一番得意という人もいまして。私の姉も、得意だからか「鬼めくり」ばっかりやっています(笑)

これを見ていると、やっぱり無理に全ての鬼トレをプレイする必要はないな~と思い、自分のやりやすい形で鬼トレを続けてみようと思えるようになりました。
もちろん苦手なものに挑戦する行動も大切なんですが、ただでさえ厳しいトレーニングなのに苦手なものもやらないといけないってなると、途端にモチベーションが落ちますからね。その点については、無理をしないほうがいいと思います。

△ ―→ 似たようなトレーニングや、どこかで見たことあるようなミニゲーム的トレーニングが多いです。
鬼トレ補助ですと、例えば「漢字破壊」と「漢字宇宙」というのがあります。出てきた漢字を書き取るという内容は同じで、それをシンプルに楽しむか、ゲームチックに楽しむかの違いです。こういう違いのトレーニングは他にもいくつかあって、結果的に鬼トレと同じで”かさ増し”している感じがしちゃいました。
ましてや、ゲームチックに足し算を解いていく「加算格闘」のだいぶ後に、シンプルな足し算の「加算破壊」が遊べるようになるのも、どうなの?って思っちゃいました。

また、脳トレについては、「赤黒赤黒」とか「同色配列」とか「二角取り」とか。名前だけ聞くと分からないですが、これらはいわゆるソリティアやスパイダーソリティア、上海(麻雀の牌を消していくヤツ)です。
もちろん、脳トレとしての効果が期待できるから入っているんでしょうが、これまでシンプルながら独自のトレーニングばかり取り上げてきたシリーズなのに、既存のゲームをそのまま持って来てトレーニングとしているのが、ちょっと違和感というか…ようやく解禁されたら「あれ?どこかで見たことあるんだけど…」って感じで、なんかモチベーションが上がらなかったです。
そう言いながら、たまに楽しんでいますけどね(苦笑)

まあ、なので鬼トレも足して全26種類あるトレーニングですが、似たようなものや、パソコンなどで遊んだことがあるようなミニゲームなんかもあったりするので、結果的にそんな多く感じないかもしれません。

△ ―→ 同じことの繰り返しに対して、もう少し何かモチベーションに繋がるものが欲しかったかもしれません。
「ギリギリの難易度でトレーニングを続けること」が大切な鬼トレなので、誰しもどこかで絶対、同じレベルを何日もプレイし続けることになるでしょう。しかし、それが大切だと分かっていても、やっぱりレベルが変化しないとモチベーションは下がってしまうものです。
川島教授がプレイ途中で「脳にはいい刺激になってますよ」とかフォローしてくれるんですが、せめて、トレーニングの開始と最後にも一言欲しかったかな~という感じです。「またまた同じ記録でした」の後に、「今、あなたはワーキングメモリーがガンガンに鍛えられていますよ」と付け加えるとか。それだけでもだいぶ違うと思っています。

まあ、贅沢な要求なんですけどね。これが、例えば複数人でプレイしているとかであれば、お互いの記録がいい刺激になるのでモチベーションも下がりにくいですが、私はほぼ1人でプレイしていますからね…。姉もプレイしているんですが、最近は「鬼めくり」しかやっていないみたいなので、たいして刺激になっていません。

△ ―→ リラックスできるミニゲームが、もうちょっと欲しかったな~。
まあ、明らかにわがままな要求ですが(笑)
結局は、「脂肪爆発」と「最近撲滅」だけで、後は音楽を聴きながらキレイな背景を眺める「音楽鑑賞」が出てきただけでした。



■====== 得点とまとめ ======■ … 86点(100点満点)

ファーストインプレッションより、+1点です。
1ヶ月以上続けてきましたが、脳トレの時と違って、本当に成長していると感じられるようになりました。これが各方面でどう役立つのかは、もちろんその時になってみないと分かりませんが、少なくともこの作品を信じてみてもいいかな、と思います。
ワーキングメモリーは、鍛えることをやめてしまうと結局衰えてしまうそうなので、皆さんも頑張って続けてみましょう。何度も言うように、無理をする必要はありません。鬼トレは1日1種類でもいいんです。5分間だけガマンして、集中力が必要なトレーニングを続けてみてください。

私もだいぶ鬼トレのプレイスタイルが決まってきまして、だいたい夜にプレイすることが多いです。どちらかというと夜型なので、夜のほうが集中できるみたいなのです。
で、いきなり鬼トレを始めず、まずは鬼トレ補助で軽くトレーニングして頭をもみほぐし、その後鬼トレに挑戦。あと、鬼トレは続けてプレイせず、一旦別のトレーニングやリラックスゲームを挟んで、別の鬼トレに挑戦しているって感じです。
まあ、時間があるからこそこういった余裕のあるプレイスタイルが可能なんですが…ま、参考までにどうぞ。

最後に、2012年9月7日現在の、私の最高記録を載せておきます。よろしければ、目標なり参考にしてください。
※()内は、最後に挑戦した日


「鬼計算」 = 速い6バック(9月6日)
「鬼めくり」 = レベル9(8月9日)
「鬼ネズミ」 = 速い7匹(9月6日)
「鬼朗読」 = レベル5(8月21日)
「鬼記号」 = 速い3バック(8月18日)
「鬼ブロック」 = レベル13(9月2日)
「鬼カップ」 = 速い8カップ(9月6日)
「鬼耳算」 = 速い4バック(8月11日)

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○●○○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
3DS『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』 ファーストインプレッション(2012/08/07)

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