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『大合奏!バンドブラザーズDX』
対応ハード : DS
発売日 : 2008/06/26
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : 音楽ソフト
プレイ人数 : 1~8人
通信機能 : DSワイヤレス通信対応・DSダウンロード通信対応・DS振動カードリッジ対応・ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
○DSのロンチタイトル『大合奏!バンドブラザーズ』の続編が登場
DS本体と同時発売され、1つの歌をパートごとに演奏できるという点や、作曲ができることで根強いファンを持つ『大合奏!バンドブラザーズ』の、続編タイトルです。
前作同様、いろんなパートを演奏できる根本のキモは変わらず、楽しめる要素が大幅に増えています。
○歌う
DS本体のマイクで、実際に歌を歌うことができます。
◆歌声タイプ診断
曲を選択して、歌を歌います。歌い終わると、その曲とあなたの相性度、そしてあなたの歌声タイプが診断されます。
また、歌声タイプなどからオススメの曲も紹介してくれ、結果画面から即Wi-fiコネクションに接続してダウンロードすることもできちゃいます。
◆歌トレーニング
自由に歌を歌え、採点をしてくれます。キーの変更や、エコー機能のON/OFFなど、機能もそこそこ充実しています。
歌い終わると採点が出て、リズムや音程、声質や音域など細かい採点も出てきます。何か面白いです。
○演奏
歌を演奏できるモードです。
演奏には、「ビギナー」「アマ」「プロ」「マスター」の4レベルがあり、同じ局でもレベルによって、使用するボタンの数が異なってきます。
「ビギナー」は基本的に、Aボタンしか使いません。
「アマ」は基本的に、十字ボタンとABYボタンの、計4つを使用します。
「プロ」は基本的に、十字ボタンとABXYボタンを使用します。
「マスター」は基本的に、十字ボタンとABXYLRボタン、フルに使います。
別にレベルが高いほうが何かいいことがあるというわけではないので、自分の腕前に合わせて楽しみましょう。
また、パートによって「メロディ」と付いているパート、「ギター」と付いているパートがあります。
「メロディ」は、歌の音程の基準とされているパートで、このパートを選択すると、演奏ではなく歌うこともできます。
「ギター」はボタンがメインの操作ではなく、タッチペンがメインの操作になります。下画面に弦が出てくるので、タイミングに合わせてタッチペンをスライドして、弾いてください。「プロ」以上になると、ボタン操作との組み合わせになります。
◆気ままに演奏
1人で演奏を楽しめます。
◆みんなで合奏
多人数で演奏を楽しむモードです。さらにいくつかのモードに分かれています。
・集まって合奏
「リーダー」と「メンバー」を選択肢、リーダーを選んだ人が親機になります。もちろん、ソフトがないDSでも合奏できますよ。
接続後は、まずそれぞれレベルを決定します。それぞれのDSでレベルが決定できるので、初心者と熟練者が混じっていても何の問題もなく楽しめます。
全員がレベルを決定した後、リーダーが曲を選択。その後、パートをそれぞれ決定します。早い者勝ちです(笑)
全員のパートが決定したら、合奏!合奏終了後は得点の他に、平均点も表示されます。ついでで、バンド名を付けてもらえるというプチ要素も。
ちなみに、8人まで接続可能。
・Wiiで合奏
このモードを楽しむには、インターネットに接続したWiiが必要です。手順の説明です。
1…『Wiiショッピングチャンネル』を起動し、「設定・その他」→「特典ソフトの引換」を選択します。
2…パッケージに同梱されている、特典ソフト引換番号を入力すると、ダウンロードできるようになります。容量は大体80ブロックくらいです。
(※クラブニンテンドーのシリアル番号とは関係ありません)
3…Wiiチャンネルから『スピーカーチャンネル』を起動。DS本体は「Wiiで合奏」を選択しておく。
…という感じです。今までにない形式ではありますので、注意しましょう。
できることは「集まって合奏」と同じですが、テレビの音質と音量で曲を聞くことが出来ます。
こちらも、8人まで接続可能です。
・ムゲン合奏
できることは「集まって合奏」と同じですが、なんと8人以上でも参加可能です。ただしこのモードは、ソフトを持っているもの同士でしか利用できず、また演奏中に自分のDSからは自分のパートの音しか流れません。
◆フリー演奏
今作に登場する楽器を、自由に弾くことができます。
◆楽器辞典
ちょっとした楽器の豆知識です。演奏したことがない楽器を演奏すると、初めてそこで豆知識が公開され、ここでも見ることができるようになります。つまり、まだ演奏したことのない楽器の豆知識は表示されないので、あしからず。
◆今日のライブ
その日にちあんだテーマ曲で演奏できます。たまに歌うという選択肢がある時もあったりします。演奏の成績によっては「あなたの演奏レベル」がアップしますし、アンコールを受けることもあります。ちなみに演奏レベルは、成績が悪かったり途中でやめると下がります。
ちなみに、1日1回しか挑戦できないわけではありません。何回でも挑戦できますよ。
○作曲
曲を作っちゃいましょう。最大100曲まで保存できます。
◆演奏そのまま
リズムに乗って、マイクに向かって鼻歌を歌ったり、下画面で鍵盤を弾いたりして、音階を入力することが出来ます。鼻歌にしても、鍵盤にしても、それだけでピシッとうまく曲ができるかというと到底厳しいですが、参考にするという意味では役に立つモードだと思います。
◆本格的作曲
楽器を選択し、音符を置いて作曲します。「演奏そのまま」でできた曲をそのままこちらのモードにもってくることもできます。
操作はほとんどがタッチペン操作メインになります。(一応、ボタン操作のみでも可能ですが、あまり推奨しません)
◆交換・投稿
作った曲を、ソフトを持っているDS同士で交換ができます。ただし、人からもらった曲を、さらに別の人にあげることはできないそうです。
また、Wi-Fiコネクションに接続して、作った曲を投稿することもできます。採用されれば、ダウンロード楽曲として追加されます。
ちなみに…作曲も普通に演奏する時の選択曲リストに入るわけですが、まだ作りかけで見せたくない…という人は、「楽譜リスト」というモードがあるので、そこで「完成度」という項目を「未完成」にすると、選択曲リストにから除外されます。
○そして、楽曲ダウンロード
今作は、Wi-Fiコネクションに接続、または店頭の『DSステーション』のダウンロードサービスに接続することで、用意されている約200曲の楽曲+ユーザーの投稿によって新しく増えていく作曲を、100曲までダウンロードできてしまいます。
ただし注意!一度ダウンロードした楽曲は、いかなる方法を用いても削除することが出来ません。
これは、楽曲の著作権の関係によって削除できないようにしている、ということです。システム的に削除できないというわけではありません。理解のうえ、利用しましょうね。
●まさに「至れり尽くせり」
前作よりパワーアップ…というか、パワーアップしすぎでしょう(笑)
やはり大きいのは、楽曲のダウンロード。すでに用意されている200曲だけでも、眺めていて悩めてしまうこの嬉しさ。1回ダウンロードすると消せないので、なお悩むわけで。
そして、このスタイルは、わりと今までにあったようでなかった形で…。例えば、携帯電話で着メロをダウンロードするとなると、月額制だったり、あるいは1曲100円とか払ったりするもの…ですよね?あまり着メロとかダウンロードしたことないので、事実とちょっと異なるかもしれませんが…(笑)しかし今作は、4,800円を支払ってこのソフトを購入した時点で、100曲ダウンロードできるだけの料金を払ったということになります。
1曲いくらとか、月額いくらとか付くといろいろ考えてしまうものですが、ゲームソフトを買ってしまった時点で100曲分の料金を「払っているつもりなんて全くないのに払っていることになる」というのは、ユーザーとしては非常に抵抗を感じにくく手の出しやすいスタイルだな~と思いました。
そりゃあ、欲に欲を言うのであれば、誰だって自由に消せて別の曲をダウンロードできたほうがいいとは思います。しかし、著作権がある以上そう簡単な話ではないんだろうな~と思うわけです。そもそも今回も、この価格で100曲ダウンロード可能という時点で「頑張りすぎだろ」と思うわけですし(笑)
Wiiの「スピーカーチャンネル」との連動も試してみました。私は(ひとり暮らしのくせに)HD対応の液晶テレビでゲームをプレイしているので、やっぱり音質はゼンゼン違います。
ただ、DSで演奏→DSからWiiに常時転送→テレビで音が鳴るので、0.0何秒かのズレはどうしてもあります。で、わりとこのゲームの演奏の判定ってシビアなので…テレビの音で演奏すると結果的にズレてしまいます。DSの音声も流して、DSとテレビでサラウンドな音にしつつ、ボタンを押すのは気持ち早めで。
その他も、細かい配慮はしっかり行き届いており、使いやすさも上々。DSダウンロード通信を使用しての多人数での合奏で、各DSごとにレベルを設定できる点なんか非常に感心しました。てっきり、難易度は全員統一だと当然のごとく思っていたので…。
曲の選択時が若干もっさりしているのがまどろっこしく感じてしまいますが…その都度曲を読み込んでいるんですから、まあ仕方ないかな…。
あと、レベルが高いものになると、やっぱりボタン操作が難しい…。まあこのシリーズは基本的に、演奏の操作のしやすさは全く目指さない方向性でしょうし、難易度が低くたって楽しめる内容は変わらないわけですから、別にいいのかな?とは思います。
アーケードの音ゲーは、筐体のスペックを生かした高音質と、ゲーセンという雰囲気によって面白さが確立されているものだと思いますが、今作はそれとはちょっとベクトルの違う方向から、音ゲーの面白さを追求した作品になっていると思います。
DSなので、最高の音質を求めるというのはお門違いです(私は、これでも充分だと思っていますけど)が、音質が悪いと思うことはないだろうと思っています。…よほど音にウルサイ人でなければ。
というわけで、まさに「至れり尽くせり」という言葉がここまで似合うゲームもなかなかないもので…それほどまでに音楽の面白さを詰め込んだ作品になっています。音楽好きなら、やって損はない!!
関連記事:
「みんニンチャンネル」でDS体験記 vol.17 『大合奏!バンドブラザーズDX』
いやぁ~ホントに前作から色んな要素が増えて進化しましたね。
演奏も良いですが歌にもハマってます。様々な楽曲をダウンロードしてそれを歌うことが出来て嬉しいです。
最近はホントに忙しくあまりゲームする時間がないんですがそれでもやってしまいます。
まさに音楽を楽しみ尽くせるソフトだと思いますね。
私も歌はいくらか利用していますね。
どちらかというと私、ここ最近の歌というのを全く知らない超時代遅れなんですが、カラオケは好きなんです。けど、歌える曲が少ないので…これでそこそこの歌を練習できたらいいな~、なんて利用のしかたをしていたりします(笑)
今作は、1回のプレイがそんなに時間がかかるわけでもないので、多人数で揃ってガッツリ倒し婿ともでき、逆にふと思ったときに何となくパパッと楽しむこともできちゃうので、その点もまた「至れり尽くせり」ですかね。