クリア後ダンジョンは1つしかクリアしていませんが、も~お腹いっぱい(笑)
『風来のシレン5 ~フォーチュンタワーと運命のダイス~』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドーDS
発売日 ―→ 2010/12/09
希望小売価格 ―→ 2,480円(税込・廉価版の価格です)
ジャンル ―→ ダンジョンRPG
プレイ人数 ―→ 1~2人(協力や対戦が可能)
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪
■====== 簡単なご紹介 ======■
「1000回遊べるRPG」がコンセプトの『不思議のダンジョン』シリーズ。その中でも『風来のシレン』と呼ばれるシリーズの作品で、リメイクなどを除けば、今作が現状の最新作となります。
基本的なベースは変わり無く、システム面は前作『風来のシレン4』を受け継ぐ形になっています。
…といっても私は、初代『風来のシレン』しかプレイしていない身。
初代しか遊んでいないプレイヤーから見た視点で、主な新要素を挙げていきます。
◆== 昼夜システム ==◆
今作では”昼”と”夜”の概念があります。この概念がないダンジョンもあります。
昼は、普通どおりです。これが夜になると、状況が一変します。
└→ 夜のモンスターには、通常攻撃やアイテムによる攻撃が一切ききません(状態異常みたいなものは効きます)。また、攻撃力も高いです。そして、周りがよく見えないため、敵同士が平気で戦い、平気でレベルアップしたりします。ただし、シレンにも気付きにくくなっています。
└→ 松明を装備すると、周りが明るくなり、明かりの範囲に入ったモンスターが少し弱くなります。また、これを装備していないと、夜は巻物が読めません。
└→ 夜に限り”技”が使えます。あらかじめ装備しておいた8種類が使用可能。使用できるのは1種類につき1回ですが、次の階に移動したり特定のアイテムを使用すると再び使用可能になります。
技を上手く使っていったり、何か特殊な効果を与える道具(杖など)を使って、うまくやり過ごしていきましょう。
◆== 武器や盾の成長システム ==◆
武器や盾の成長というと、鍛えたりして「+1」とか付けていくのが本来のやり方でした。今作ではそれに加えて、敵を倒すことで武器や盾にも経験値が蓄積されていき、満タンになるとレベルアップ!武器や盾の名称が変わり、少しだけ能力が上がります。
◆== オーラをまとったモンスター ==◆
たまに、オーラをまとったモンスターがいます。攻撃力や防御力が倍になっていたり、倍速になっていたりと手強いです。安全策で、サッサと倒しちゃいましょう。
また、シレン自身も特定の条件で”スーパーシレン”になり、オーラをまといます。攻撃力アップのほか、オーラを持続させればさらに効果が付きます。
◆== タグ ==◆
武器や盾にあらかじめ”タグ”を付けておくと、道中で倒れるなどして武器や盾を失っても、特定の場所に届けられるようになります。ただし、場合によっては対価が必要な場合もあるとかどうとか。
◆== 新種道具 ==◆
適当な道具を、新種道具専用の壷に入れて(現実時間の)1日以上放ったらかしにしておくと、ランダムで追加効果が付いた新種の道具が完成します。自分で名前や説明書きを作成して登録することもでき、さらに、すれちがい通信で相手と交換することもできたりするそうですよ。
登録した新種道具は、ダンジョンでも出てくるようになります。
◆== シナリオクリア後について ==◆
クリア後には、新たなダンジョンがどっさり。アイテム持ちこみの可能不可能や、その他特殊なルールがあったりなど、ひとクセあるものばかり。シナリオ上のダンジョンで物足りなかった人は、とことん挑戦してください。
◆== 通信プレイ ==◆
目の前の人とのワイヤレス通信で、2人での協力プレイや対戦プレイができるそうです。
今回、私は体験していないので、紹介および評価は割愛いたします。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 2,027円(税込・新品)
プレイ内容 ―→ シナリオクリア → クリア後ダンジョンに少し挑戦 → 武器の+99を達成 → クリア後ダンジョン「迷いの井戸」を攻略
総プレイ時間 ―→ 約50時間
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
過去のシリーズ作品 ―→ つい最近になって初代『風来のシレン』をシナリオクリアしました。それ以外は未経験です。
○ ―→ いつもの緊張感あるスタイルは健在。
なにせ、初代をプレイしたあと一気に『5』まで飛んだものですから、色々と変わっていて面食らうことがあったりするのかな?と心配しましたが、そんなことはなく。基本はいつものシレンだったので、すぐになじめました。もちろん、知らないアイテムやモンスターがあるので、それはそれで新鮮に楽しめましたし。
○ ―→ いろいろと丁寧になっていたりユニークになっている部分も見受けられます。
一度に複数のアイテムを壷の中に入れられたり、近くに敵がいる状態で向き変更ボタンを押すと、自動で敵のほうを向いてくれたり。こういった小さな変化が、全体のプレイを快適にしてくれます。なんといっても「1000回遊べるRPG」ですからね。繰り返しプレイするだけに、こういった部分の変化はとてもありがたく感じます。
一方で、アイテムやモンスターの説明文が、いい意味でぶっ飛んでますね(笑)ちゃんと説明をしてくれつつ、明らかにふざけた文面が、逆に興味をそそられます。ましてや、装備品が成長して名前が変わると説明文も変わるので、これもまた楽しみだったりします。
○ ―→ 様々なダンジョンが楽しめます。
メインストーリーのダンジョンを攻略した後は、あちらこちらに新ダンジョンが追加されます。私が見つけただけでも、5~6個あるのかな。たぶん、まだあるでしょうね。
どれも、色々な制限や特別ルールがあったりなどして一筋縄ではいきませんので、メインストーリーのダンジョンが物足りなく感じた人も、とことんまで挑戦していただけることでしょう。
あとは、パソコンでよく遊んだ「マインスイーパー」のように楽しめるものや、全ての石像を正しい位置へ置くというものなど、パズル的なダンジョンが用意されているのも面白かったです。
○ ―→ チュートリアルをしっかり用意してくれているのは、嬉しいです。
最初の拠点で、1つずつ実践しながらこの作品の基本を学べる場所があります。ついででアイテムも貰えます。もちろん、そんなのとっくに知ってるよ!という人は、サッサと先に進むこともできます。
○ ―→ 曲が、個人的には好きです。
初代から慣れ親しんだ曲は無く、どれも新曲でしたが、これはこれでけっこうお気に入りになりました。いかにも冒険している気分にさせてくれます。
△ ―→ 昼夜システムについて。
『4』から登場した、賛否あるシステムだと聞きます。
個人的には、これはこれでアリだと思いつつ、最終的には攻略法が単調になってしまう気がしました。
少なくとも、夜は必ず技が使えるぶん、仮に対策アイテムが無くてもどうとでもなるところがあります。ましてや、真っ当にダメージを与える技を使えば、大抵は一撃なので。
あとは、夜になると敵の存在が怖いところが大きいですが、早々に手に入る「気配察知の腕輪」があれば敵の位置が分かるので、一気に攻略がラクになります。技にもけっこう便利なものがあり、それこそ私は「階段の位置が分かる技」と「部屋の敵全員をやりすごし状態(壷に閉じ込める)にする技」を手に入れたら、さらにラクになりました。
ようするに、最初のうちは新鮮で緊張感があって楽しめていたんですが、次第に夜という概念が「代わり映えしない仕掛け」であるように感じてきて、ワクワクしないんですよね。もちろん敵が違ったりはするんですが、通常攻撃が効かない→遠くから攻撃するべき→どんな敵でも攻略方法がだいたい同じになる、という意味でもワクワクしないんです。
私は「無いほうが良い」とまでは言いませんが、このシステムについてはもう少しバランスを考えていくべきなのかもしれません。
△ ―→ 新種道具について。
いらないアイテムなんかを適当に選定して、時間をかければ誰でも新種道具が作れます。それこそ良い効果のものが出てくれば、道中で役に立つアイテムになってくれるかもしれません。
ただ、1つ気になったのは、新種道具が完成した後の設定がちょっと面倒くさいこと。
完成したら、新種道具を登録することになります。まあ、しなくてもいいみたいなんですけどね。で、名前や説明文を自分で書くんですが、説明文については用意された単語を選択して作る形になっているんですね。
プライバシー保護のためなのはすごく分かるんですが、最大3行も書ける説明文を単語だけで作れって、わりと辛いです。どうしても面倒くさいという意識のほうが働いちゃいますね。で、結局は「新種道具です。」くらいに落ち着く、と(苦笑)
個人的には、ここで面倒くささを感じてしまったせいで新種道具を作るということが楽しめなかったので、説明文くらいは記入できず自動でそれっぽく生成されたらいいのかな?と思いました。
△ ―→ ストーリーは、あってないようなものですかね。
私は初代と今作しかプレイしておらず、どちらもストーリー的には単調なので、あってないようなものかな~と思っているんですが、なかには『風来のシレン2』など、けっこうしっかりストーリーが語られるシリーズ作品もあるそうなので。そういうのに思い入れが強い人は気になるのかもしれませんね。
まあ、私はこのダンジョン探索を楽しんでいる身なので、ストーリーは重視されてもされなくても、どちらでもいいかな~という感じです。
△ ―→ ポイントサービスが、ちょっと優秀すぎるような気がします。
今作では、ポイントカードを持っている状態で、ダンジョン内にある特定のワナを踏むことで、ポイントが追加。そのポイントと引き換えに色々なアイテムをもらえるというシステムがあるんですが…もらえるアイテムの中に「やりなおし草(HPが0になっても復活し、しかも、続行するか脱出するかを選択できる)」というものがあり、これを必ず交換するようにしていけば、基本的に道中で倒れてアイテムを失うことはありません。また、他にも「復活の草」「保存の壷」「合成の壷」など、定番のアイテムも交換できるので、ポイント稼いでやりなおし草で帰って交換して、またポイントを稼いで…ということができます。
いわゆる”救済処置”みたいなことだとは思いますが、初代『風来のシレン』の後にプレイすると、妙に易しくなった気がしました。
敵の特殊能力は怖いけど、やられることは怖くない、みたいな。もちろん終盤でやられたらイヤですけど、それこそ「やりなおし草」を山のように持って行けばいいわけですからね。さらに、初代と違って草が中に入っていても効果を発揮するようですし。安定することこの上ないです。
そこはせめて、例えばもうちょっと交換に必要なポイントを多くするくらいは、して欲しかったです。
ちなみに。「復活の草」と「やりなおし草」を両方持っている場合、「やりなおし草」が優先されるようです。
なので、「やりなおし草」は1つだけであとは「復活の草」で…という方法は、あまり意味がありません。さすがにそこは考えているようですね。
■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
いつの時代になっても、このシリーズの魅力は変わりなし。一方で、上級者を満足させる要素や初心者に配所した要素もあり、開口が広くなっています。
まあ、開口が広くなっているとはいえ最終的には厳しい現実と戦っていくわけですが、その最初の段階だけでも理解しやすく出来ていれば、遊んでみようかな~と思ってもらえますからね。そういう意味では、シリーズを重ねてきたこともあり、丁寧に作られている印象でした。
少なくとも、初代をプレイした後に今作をプレイしても、問題なく楽しめると思います。逆に、シリーズ未経験の人がプレイするとしたら、初心者への配慮がしっかりしているという意味で今作のほうをオススメします。
人によって気になる点があるとしたら、やはり昼夜システムかな。まあ、ストーリー上のダンジョンでは、前半は昼だけなので。まずは前半で慣れてみて、後半、昼夜システムの入ったダンジョンに挑むという流れになります。ここばかりは、遊んでみてもらわないと分からないですね。
今回はいきなりシリーズ最新作を遊んじゃいましたが、DSだけでも他には、前作『4』とかゲームボーイ版のリメイクである『DS2』などあるそうなので。ちょっと間をあけて、また楽しんでみたらいいかな~とか思っています。
もっとも、時間が吸い取られることに変わりはないので、どちらにしても新作を買わない時期を選ぶと思いますが(苦笑)
関連記事:
Wiiバーチャルコンソール『不思議のダンジョン2 風来のシレン』 インプレッション(2013/06/09)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
『風来のシレン5 ~フォーチュンタワーと運命のダイス~』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドーDS
発売日 ―→ 2010/12/09
希望小売価格 ―→ 2,480円(税込・廉価版の価格です)
ジャンル ―→ ダンジョンRPG
プレイ人数 ―→ 1~2人(協力や対戦が可能)
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪
■====== 簡単なご紹介 ======■
「1000回遊べるRPG」がコンセプトの『不思議のダンジョン』シリーズ。その中でも『風来のシレン』と呼ばれるシリーズの作品で、リメイクなどを除けば、今作が現状の最新作となります。
基本的なベースは変わり無く、システム面は前作『風来のシレン4』を受け継ぐ形になっています。
…といっても私は、初代『風来のシレン』しかプレイしていない身。
初代しか遊んでいないプレイヤーから見た視点で、主な新要素を挙げていきます。
◆== 昼夜システム ==◆
今作では”昼”と”夜”の概念があります。この概念がないダンジョンもあります。
昼は、普通どおりです。これが夜になると、状況が一変します。
└→ 夜のモンスターには、通常攻撃やアイテムによる攻撃が一切ききません(状態異常みたいなものは効きます)。また、攻撃力も高いです。そして、周りがよく見えないため、敵同士が平気で戦い、平気でレベルアップしたりします。ただし、シレンにも気付きにくくなっています。
└→ 松明を装備すると、周りが明るくなり、明かりの範囲に入ったモンスターが少し弱くなります。また、これを装備していないと、夜は巻物が読めません。
└→ 夜に限り”技”が使えます。あらかじめ装備しておいた8種類が使用可能。使用できるのは1種類につき1回ですが、次の階に移動したり特定のアイテムを使用すると再び使用可能になります。
技を上手く使っていったり、何か特殊な効果を与える道具(杖など)を使って、うまくやり過ごしていきましょう。
◆== 武器や盾の成長システム ==◆
武器や盾の成長というと、鍛えたりして「+1」とか付けていくのが本来のやり方でした。今作ではそれに加えて、敵を倒すことで武器や盾にも経験値が蓄積されていき、満タンになるとレベルアップ!武器や盾の名称が変わり、少しだけ能力が上がります。
◆== オーラをまとったモンスター ==◆
たまに、オーラをまとったモンスターがいます。攻撃力や防御力が倍になっていたり、倍速になっていたりと手強いです。安全策で、サッサと倒しちゃいましょう。
また、シレン自身も特定の条件で”スーパーシレン”になり、オーラをまといます。攻撃力アップのほか、オーラを持続させればさらに効果が付きます。
◆== タグ ==◆
武器や盾にあらかじめ”タグ”を付けておくと、道中で倒れるなどして武器や盾を失っても、特定の場所に届けられるようになります。ただし、場合によっては対価が必要な場合もあるとかどうとか。
◆== 新種道具 ==◆
適当な道具を、新種道具専用の壷に入れて(現実時間の)1日以上放ったらかしにしておくと、ランダムで追加効果が付いた新種の道具が完成します。自分で名前や説明書きを作成して登録することもでき、さらに、すれちがい通信で相手と交換することもできたりするそうですよ。
登録した新種道具は、ダンジョンでも出てくるようになります。
◆== シナリオクリア後について ==◆
クリア後には、新たなダンジョンがどっさり。アイテム持ちこみの可能不可能や、その他特殊なルールがあったりなど、ひとクセあるものばかり。シナリオ上のダンジョンで物足りなかった人は、とことん挑戦してください。
◆== 通信プレイ ==◆
目の前の人とのワイヤレス通信で、2人での協力プレイや対戦プレイができるそうです。
今回、私は体験していないので、紹介および評価は割愛いたします。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 2,027円(税込・新品)
プレイ内容 ―→ シナリオクリア → クリア後ダンジョンに少し挑戦 → 武器の+99を達成 → クリア後ダンジョン「迷いの井戸」を攻略
総プレイ時間 ―→ 約50時間
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
過去のシリーズ作品 ―→ つい最近になって初代『風来のシレン』をシナリオクリアしました。それ以外は未経験です。
○ ―→ いつもの緊張感あるスタイルは健在。
なにせ、初代をプレイしたあと一気に『5』まで飛んだものですから、色々と変わっていて面食らうことがあったりするのかな?と心配しましたが、そんなことはなく。基本はいつものシレンだったので、すぐになじめました。もちろん、知らないアイテムやモンスターがあるので、それはそれで新鮮に楽しめましたし。
○ ―→ いろいろと丁寧になっていたりユニークになっている部分も見受けられます。
一度に複数のアイテムを壷の中に入れられたり、近くに敵がいる状態で向き変更ボタンを押すと、自動で敵のほうを向いてくれたり。こういった小さな変化が、全体のプレイを快適にしてくれます。なんといっても「1000回遊べるRPG」ですからね。繰り返しプレイするだけに、こういった部分の変化はとてもありがたく感じます。
一方で、アイテムやモンスターの説明文が、いい意味でぶっ飛んでますね(笑)ちゃんと説明をしてくれつつ、明らかにふざけた文面が、逆に興味をそそられます。ましてや、装備品が成長して名前が変わると説明文も変わるので、これもまた楽しみだったりします。
○ ―→ 様々なダンジョンが楽しめます。
メインストーリーのダンジョンを攻略した後は、あちらこちらに新ダンジョンが追加されます。私が見つけただけでも、5~6個あるのかな。たぶん、まだあるでしょうね。
どれも、色々な制限や特別ルールがあったりなどして一筋縄ではいきませんので、メインストーリーのダンジョンが物足りなく感じた人も、とことんまで挑戦していただけることでしょう。
あとは、パソコンでよく遊んだ「マインスイーパー」のように楽しめるものや、全ての石像を正しい位置へ置くというものなど、パズル的なダンジョンが用意されているのも面白かったです。
○ ―→ チュートリアルをしっかり用意してくれているのは、嬉しいです。
最初の拠点で、1つずつ実践しながらこの作品の基本を学べる場所があります。ついででアイテムも貰えます。もちろん、そんなのとっくに知ってるよ!という人は、サッサと先に進むこともできます。
○ ―→ 曲が、個人的には好きです。
初代から慣れ親しんだ曲は無く、どれも新曲でしたが、これはこれでけっこうお気に入りになりました。いかにも冒険している気分にさせてくれます。
△ ―→ 昼夜システムについて。
『4』から登場した、賛否あるシステムだと聞きます。
個人的には、これはこれでアリだと思いつつ、最終的には攻略法が単調になってしまう気がしました。
少なくとも、夜は必ず技が使えるぶん、仮に対策アイテムが無くてもどうとでもなるところがあります。ましてや、真っ当にダメージを与える技を使えば、大抵は一撃なので。
あとは、夜になると敵の存在が怖いところが大きいですが、早々に手に入る「気配察知の腕輪」があれば敵の位置が分かるので、一気に攻略がラクになります。技にもけっこう便利なものがあり、それこそ私は「階段の位置が分かる技」と「部屋の敵全員をやりすごし状態(壷に閉じ込める)にする技」を手に入れたら、さらにラクになりました。
ようするに、最初のうちは新鮮で緊張感があって楽しめていたんですが、次第に夜という概念が「代わり映えしない仕掛け」であるように感じてきて、ワクワクしないんですよね。もちろん敵が違ったりはするんですが、通常攻撃が効かない→遠くから攻撃するべき→どんな敵でも攻略方法がだいたい同じになる、という意味でもワクワクしないんです。
私は「無いほうが良い」とまでは言いませんが、このシステムについてはもう少しバランスを考えていくべきなのかもしれません。
△ ―→ 新種道具について。
いらないアイテムなんかを適当に選定して、時間をかければ誰でも新種道具が作れます。それこそ良い効果のものが出てくれば、道中で役に立つアイテムになってくれるかもしれません。
ただ、1つ気になったのは、新種道具が完成した後の設定がちょっと面倒くさいこと。
完成したら、新種道具を登録することになります。まあ、しなくてもいいみたいなんですけどね。で、名前や説明文を自分で書くんですが、説明文については用意された単語を選択して作る形になっているんですね。
プライバシー保護のためなのはすごく分かるんですが、最大3行も書ける説明文を単語だけで作れって、わりと辛いです。どうしても面倒くさいという意識のほうが働いちゃいますね。で、結局は「新種道具です。」くらいに落ち着く、と(苦笑)
個人的には、ここで面倒くささを感じてしまったせいで新種道具を作るということが楽しめなかったので、説明文くらいは記入できず自動でそれっぽく生成されたらいいのかな?と思いました。
△ ―→ ストーリーは、あってないようなものですかね。
私は初代と今作しかプレイしておらず、どちらもストーリー的には単調なので、あってないようなものかな~と思っているんですが、なかには『風来のシレン2』など、けっこうしっかりストーリーが語られるシリーズ作品もあるそうなので。そういうのに思い入れが強い人は気になるのかもしれませんね。
まあ、私はこのダンジョン探索を楽しんでいる身なので、ストーリーは重視されてもされなくても、どちらでもいいかな~という感じです。
△ ―→ ポイントサービスが、ちょっと優秀すぎるような気がします。
今作では、ポイントカードを持っている状態で、ダンジョン内にある特定のワナを踏むことで、ポイントが追加。そのポイントと引き換えに色々なアイテムをもらえるというシステムがあるんですが…もらえるアイテムの中に「やりなおし草(HPが0になっても復活し、しかも、続行するか脱出するかを選択できる)」というものがあり、これを必ず交換するようにしていけば、基本的に道中で倒れてアイテムを失うことはありません。また、他にも「復活の草」「保存の壷」「合成の壷」など、定番のアイテムも交換できるので、ポイント稼いでやりなおし草で帰って交換して、またポイントを稼いで…ということができます。
いわゆる”救済処置”みたいなことだとは思いますが、初代『風来のシレン』の後にプレイすると、妙に易しくなった気がしました。
敵の特殊能力は怖いけど、やられることは怖くない、みたいな。もちろん終盤でやられたらイヤですけど、それこそ「やりなおし草」を山のように持って行けばいいわけですからね。さらに、初代と違って草が中に入っていても効果を発揮するようですし。安定することこの上ないです。
そこはせめて、例えばもうちょっと交換に必要なポイントを多くするくらいは、して欲しかったです。
ちなみに。「復活の草」と「やりなおし草」を両方持っている場合、「やりなおし草」が優先されるようです。
なので、「やりなおし草」は1つだけであとは「復活の草」で…という方法は、あまり意味がありません。さすがにそこは考えているようですね。
■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
いつの時代になっても、このシリーズの魅力は変わりなし。一方で、上級者を満足させる要素や初心者に配所した要素もあり、開口が広くなっています。
まあ、開口が広くなっているとはいえ最終的には厳しい現実と戦っていくわけですが、その最初の段階だけでも理解しやすく出来ていれば、遊んでみようかな~と思ってもらえますからね。そういう意味では、シリーズを重ねてきたこともあり、丁寧に作られている印象でした。
少なくとも、初代をプレイした後に今作をプレイしても、問題なく楽しめると思います。逆に、シリーズ未経験の人がプレイするとしたら、初心者への配慮がしっかりしているという意味で今作のほうをオススメします。
人によって気になる点があるとしたら、やはり昼夜システムかな。まあ、ストーリー上のダンジョンでは、前半は昼だけなので。まずは前半で慣れてみて、後半、昼夜システムの入ったダンジョンに挑むという流れになります。ここばかりは、遊んでみてもらわないと分からないですね。
今回はいきなりシリーズ最新作を遊んじゃいましたが、DSだけでも他には、前作『4』とかゲームボーイ版のリメイクである『DS2』などあるそうなので。ちょっと間をあけて、また楽しんでみたらいいかな~とか思っています。
もっとも、時間が吸い取られることに変わりはないので、どちらにしても新作を買わない時期を選ぶと思いますが(苦笑)
万人向け ← | ○○○●○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○○●○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ●○○○○○○○○○ | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○○○● | → 達成感重視 |
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