※「ニンテンドー3DS」公式サイト
全部の内容を取り上げているとゴチャゴチャになりそうなので、私が気になったものだけ抜粋します。
●ハードの詳細スペック・・・バッテリーは5時間程度●
現在、公式サイトの「本体」→「本体概要」でも同じ内容が確認できますので、詳細はそちらをご覧下さい。
いくつか個人的に気になった点をピックアップしてみます。
-- ARカード --
まず、本体に同梱される「ARゲームズ」を楽しむためのカードは、全部で6枚入っているようです。これはイコール6種類のゲームが遊べるという認識でいいんでしょうかね。今後、新たなARカードが別途発売されたりすると、それはそれで面白い商品展開になりそうですが…さて?
-- タッチペン --
タッチペンは、伸縮可能なものになっているようです。
最大で10cm(普通のボールペンくらいの長さ)と、手に馴染みやすいサイズになっているように思います。
-- バッテリー持続時間 --
紹介では、
> ニンテンドー3DSソフトをプレイする場合・・・・・約3時間~5時間
> ニンテンドーDSソフトをプレイする場合・・・・・・約5時間~8時間
> ※画面の明るさによってバッテリー持続時間が変わります。
> ※バッテリー持続時間は目安です。使用状況によって短くなることがあります。
…と記載されています。
正直なところ、これだけでは何とも言えないというのが私の意見です。DSiもそうなんですが、上記に書かれている通り「輝度(明るさ)」によってバッテリーの持続時間は大きく変わるので、これがどれくらいの輝度の場合のものなのか?あるいは、他の輝度だとどれくらい保つのか?それが分からないことには、判断のしようがないです。
DSiの時には最初からきっちり説明していたのですから、今回もそうして欲しかったです。なまじ、中途半端に情報を出してしまったら「3時間しか遊べないのかよ」と煽(あお)られるのは目に見えていると思うんですけどね…。
あとは、それこそ今回はDSの頃以上に「すれちがい通信」が利用されることになるでしょう。であれば、すれちがい通信の場合のバッテリー持続時間も、できれば知りたいところです。ただのスリープモードだと、バッテリーがカラになることは滅多にありませんが…常に通信しているわけですから、思ったほど長くない可能性もあります。
●同時発売ソフトのパッケージをチェック●
ほぼDSと同じですが、ロゴの位置が変わっていますね。DSでは左側面だったのが、3DSでは右側面になっています。差別化を図るためでしょうかね。
あと、パッケージの色は白に統一されています。白といえば、ニンテンドーDSi専用ソフトとして発売された『モンスターファインダー』も白でしたが…まあ、今後DSi専用タイトルが発売されるかどうかは微妙なところなので、そんなに紛らわしくはならないでしょう。たぶん。
●『新・光神話 パルテナの鏡』の魅力を桜井政博氏がアピール●
基本操作は、スライドパットで移動。Lボタンで攻撃。タッチスクリーンで照準移動・カメラ視点移動となります。
スライドパットは「はじく」とダッシュ。ダッシュ中にLボタンでより強力な攻撃になるようです。また、相手の攻撃が当たるタイミングに合わせてはじくと、回避ができます。ちょっと『大乱闘スマッシュブラザーズX』に通じるものがありますね。
カメラ視点移動は、ただスライドするだけではなくて、地球儀を回すような感覚ではじくことで素早く動かすこともできるそうです。慣れが必要そうですが、うまく使えるようになれば快適だと思います。たぶん。
あと、作風はいわゆるディズニー映画のようなノリに感じました。
プレゼンテーションでは桜井氏が喋るためボイスが流れませんでしたが、一部紹介でボスのボイスが流れました。ひっきりなしの会話は、まさにディズニーのノリです(笑)実際、体験版ではガンガン喋りまくっているらしいので、思っていたものと違うという人もいるかもしれませんが…私は好きですね。こういうの。
●『スパIV』に『バイオ』、2日目のステージはカプコンが主役●
『スーパーストリートファイターIV 3D Edition』には、けっこう驚かされました。
通信機能が非常に充実しており、Wi-Fi対戦・ワイヤレス対戦はもちろんのこと、他人のワイヤレス対戦を自分の本体で観戦できる「チャンネルLIVE!」を搭載。また、ソフトを持っていない人とのダウンロード対戦も可能で、しかも、ソフトを持っている人からデータをダウンロードすれば、ソフトを持っていない人同士でも対戦ができるそうです。
ある種、ソフトの売上に貢献するどころか、妨害しているとも言えるこの充実ぶり。これで4,800円は、本当にたいしたものだと思いますが…個人的には、ダウンロード対戦の場合なにか制限があるのでは?と勘繰(かんぐ)ってしまいます(笑)
一方、バイオハザードのほうは『バイオハザード リベレーションズ』に加え、タイトルだけ発表されていた『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』の映像&プレイ動画が、初めて公開されました。
リベレーションズは「怖いゲームというものをとことん追求する」のに対し、マーセナリーズのほうは「アクションゲームとしての面白さを追求する」という形になっているようです。
グラフィックのクオリティの高さは随一という感じでした。リベレーションズは全体的に暗めに見せていたので、それでクオリティの粗さを補っているのか?と思いましたが、マーセナリーズのほうは普通に光の当たるマップが公開されて、それでも充分クオリティは高いように見えました。
●レベルファイブは『レイトン』、『イナズマイレブン』など6タイトルをニンテンドー3DS向けに●
ほとんどがすでに発表済みで、かつムービーも既存のものが多かったですが、その中で一番目覚しい発表が、『イナズマイレブン』最新作の情報でした。まあ、この情報もどこかで聞いたことがあった気がしたので、既存のものとも言えなくはないですが…。
DSで3まで発売された『イナズマイレブン』シリーズですが、第4弾となる今回からメインキャラクターが変わります。ただし、前作までのキャラクターも続々登場予定のようです。前作までの主人公だった円堂 守は、ムービーを見る限りでは○○になっているようですね。舞台も、これまでと同じく雷門中が中心になります。
●『nintendogs+cats』プレゼン助っ人に、なんと岩田社長がやってきた!●
助っ人のほうが大物という、贅沢なプレゼンテーションでした(笑)
情報としてはそこまで真新しいものはありませんでしたが、内容は面白かったです。今作を開発するきっかけなど、開発秘話が色々聞けましたよ。生放送の「社長が訊く」みたいな感じですかね。
●--- まとめ ---●
情報は色々と入ってきましたが、やはり3D立体視については分からずじまい。それこそ「バーチャルコンソール」の情報などまだまだ3DSで伝えるべき情報はあると思いますが…それは、今回を皮切りに、これからどんどん明らかになっていくことでしょう。たぶん。
情報としては、上記で紹介した内容が主で、あとは全部プレイした感想ばかり。私は、来週に体験する予定でいるので、その体験をより鮮明に感じるためにも、感想の書かれた記事は見ないようにしています。
ただ、今回のことで、3D立体視について個人的にふと思ったことを1つ話してみます。
◆「飛び出す3D」ではなく「奥行きのある3D」?
体験会の中継イベントや、芸人さんたちのインプレッションを見聞きしていて思ったのが、「飛び出す」という言葉よりも「奥行きがある」という言葉のほうが多かったということです。
私達がイメージする3D立体視とは、いわゆる「映像が飛び出してくる」という考えの人が多いと思います。私もその1人で、3D映画がいい例ですね。しかし、それを考えると本来の3D立体視って実は「不思議なだけであってリアリティではない」のでは?とも思うわけです。
飛び出しているんだけど、映像としてどこが一番手前の部分なのかが分からない。だから、迫力はあるし不思議な感じには見えますが、目のピントが合わなくて、結果的に目への負担が大きく感じたり酔ったりしてしまいます。
しかし、ニンテンドー3DSの3D立体視が「飛び出す3D」という点より「奥行きのある3D」という点を重視しているのならば、少なくとも、どこが一番手前かは分かりやすくなります。
そして、我々は日常的に「奥行きのある現実世界」を見続けていますよね?だからこそ、目に負担がかかるどころか、むしろ目に馴染みやすい3D立体視になっているのではないか?と思ったわけです。
岩田社長らが言っていた「距離感が分かる」という言葉と、芸人たちやユーザーの感想で多い「想像しているのと違った」という意見を信じるならば、それらの言葉は3DSの3D立体視が「飛び出す重視」ではなく「奥行き重視」であることの、証拠になるかと思います。だって、これまでの「飛び出す3D」しか知らないのであれば、「奥行き重視の3D」は想像できるはずがないですからね。
もちろん、飛び出す3Dがダメだと言っているわけではありません。迫力をアピールしたいのであれば「飛び出す3D」のほうが効果的なので、例えば、ムービーでは飛び出す3D。プレイ中は奥行き重視の3Dと住み分けるのも、アリだと思います。
◆「一番手前が分かる」ということ
上記の説明で「どこが一番手前かが分かる」とか「分からない」とか言いましたが、ではそれによって何が違うのか?個人的な見解を話してみます。
本来、身の回りの様々な物体を見る場合、まず、その物体の「一番手前」が目に入ると思います。だって、自分から見て一番手前しか見えないわけですから。
一番手間の見える部分を見たうえで、それをもとに見えない部分を含めた物体の全体像を理解しようとします。理解できない場合は、目線を動かしたりその物体を動かしたりして、見えなかった奥側も見ようとするでしょう。このことから分かるように、「一番手前が分かる」というのは、人間が日常的に物体を見るうえでは「欠かせない行為」になっているわけです。
それを踏まえて考えると、いわゆる「飛び出す3D」というのは、その日常的な行為に反しているものであると考えられるわけです。反しているからこそ不思議に見えて、それが飛び出す3Dの魅力になっているわけですが、先ほども言ったように「どこが一番手前かがハッキリ分からない」ので、日常とは違う物体の見え方のせいで脳が混乱することになります。
一方、「奥行きのある3D」だった場合、どこが一番手前になるでしょうか?飛び出していないわけですから、一番手前は画面の表示されている位置になるわけです。それがすぐに理解できるので、日常的な感覚で、3D立体視を受け入れられやすいのではないかと思います。
…これは、私が考えうる精一杯の推測なので、科学的根拠は全然乏しいです。
間違っていたら、容赦なく指摘してください(笑)
以上。
色々と考えを書いてはみましたが…やっぱり最終的には、実機上で見てみないとダメですね。
私は、来週の「次世代ワールドホビーフェア '11 Winter」で出展されるニンテンドー3DSの体験版および映像を、全て体験してくるつもりでいます。そこでまた、私なりの感想を述べたいと思います。お楽しみに。
※追記(2010/01/11 14:03)
iNSIDE様のこちらの記事によりますと、『スーパーストリートファイターIV 3D Edition』のダウンロード通信でソフトを持っていない側が使用できるキャラクターは、リュウだけとなっている模様です。
やっぱり、全キャラ使用できるという美味い話ではなかったですね。まあ、リュウだけでも根本的な駆け引きは充分楽しめますけど。