『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』
対応ハード : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/06/02
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : サバイバルアクション
プレイ人数 : 1~2人
セーブデータ数 : 1つ
通信機能 : ワイヤレス通信・ニンテンドーWi-Fiコネクション
※通信の名前にカーソルを合わせると、通信システムの簡単な説明が表示されます。
CERO : D(17才以上対象)
◆-参考データ-------------------------◆
購入価格 : 4,080円(新品)
プレイ時間 : 約4時間
プレイ内容 : レベル5の序盤までクリア&インターネット通信を数回プレイ
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●= 立体に広がる戦場で、戦績の極みを目指すべし =●
今作は『バイオハザード』シリーズの最新作で、ニンテンドー3DSでは初のシリーズ作品となります。
過去のシリーズ作品に収録されていたスコアアタック的ミニゲーム「ザ・マーセナリーズ」を元にしており、ワイヤレス通信やインターネット通信での協力プレイもできるようになっています。
だいたいのミッションはクリアしましたし、インターネット通信での協力プレイも試してみました。
また、今作に収録されている『バイオハザード リベレーションズ』の体験版もプレイしています。
一通り楽しんだと思いますので、インプレッション記事は1回きりとさせていただきます。
●= 概要 =●
様々なミッションがあります。クリア条件を満たしましょう。
だいたいは、敵を一定数倒すか、制限時間いっぱいまで生き残るという条件が多いです。
条件を満たせないままタイムアップになったり、プレイヤーが死亡してしまうとミッション失敗です。
◆-- ステージ --◆
ミッションは”5つのレベル”で構成されており、各レベルにある「昇格ミッション」で一定以上の成績を出せば、次のレベルのミッションがプレイできるようになります。
◆-- 操作方法 --◆
わりと複雑だったので、今回は全部記入しておきます。
※ここで紹介するのは初期のもので、これ以外にも3パターンの操作があります。
スライドパッド上下 | 前進・後退 |
スライドパッド左右 | 向き変更 |
Bボタンを押しながら前進・後退 | ゆっくりと歩く |
後退しながらBボタン | 180度ターン |
Aボタン | ハーブの使用 |
Yボタン | 様々なアクション |
Xボタン | エモーション(感情表現) |
Rボタン | 武器を構える |
武器を構えた状態でYボタン | 武器の使用 |
武器を構えた状態で スライドパッド | 照準を操作 |
武器を構えた状態で Lボタン+スライドパッド | 構えたまま移動 |
武器を構えた状態でBボタン または装備中の武器をタッチ | リロード |
十字ボタン上下 または下画面の武器をタッチ | 武器の切り換え |
十字ボタン右 | キャラクター固有のアクション |
◆-- 「DYING(ダイイング)」について --◆
今作では、体力が0になっても即死とはなりません。「DYING(ダイイング)」という状態になります。
※強力な攻撃を受けてしまった場合は、即死になることもあります。
ダイイングになると、移動以外の行動ができなくなり、移動スピードも遅くなります。
また、体力ゲージが「ダイイングゲージ」に変わります。Yボタンを連打することでダイイングゲージが増えていき、これが一定量までたまると元の状態に復活します。(体力は1)
復活する前に敵の攻撃を受けてしまうと、死亡してしまいます。
◆-- キャラクターとスキルについて --◆
今作には、全8人のキャラクターが登場します。(初期は2人しか出ていません)
それぞれ所持している武器が違います。
また、ある条件を満たすことで様々な能力の「スキル」を獲得して、一度に3つまで装備することができます。
装備しているスキルには、ミッションをクリアするたびに”スキルポイント”がたまり、満タンになるとレベルアップ。さらに能力が上がっていきます。
●= 協力プレイについて =●
今作では、ワイヤレス通信およびインターネット通信で、他のプレイヤーとの2人協力プレイを楽しめます。
挑戦できるミッションは1人プレイと同じリストから選択しますが、挑戦できないミッションもあります。
協力プレイならではのアクションは、以下のようなものがあります。
・相手プレイヤーの近くでハーブを使用すると、両者の体力が増えます。
・一方が「ダイイング」状態になった場合、もう一方が近くに行って助けてあげることができます。
●= 『バイオハザード リベレーションズ』体験版について =●
ニンテンドー3DSで発売予定となっているもう1つのシリーズ作品で、今作には『バイオハザード リベレーションズ』の体験版が収録されています。
こちらは従来のシリーズ作品の”恐怖を楽しむ”というスタイルになっています。
操作方法は今作とほとんど同じですが、唯一違うのは、Bボタンを押さずに移動で「歩く」。Bボタンを押して移動で「ダッシュ」となります。逆ですね。
あと、体験版ということで武器はハンドガンしか使用できません。
■== partygameの評価 ==■ … 79点(100点満点)
とことんスコアを極めたい人へ
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|-- ○表現力が高い --|
やはりこのシリーズ、グラフィックのクオリティは高いですね。よく動きますし。ここは文句ありません。
|-- ○3D立体視の有用性 --|
本来、このシリーズ作品は雰囲気重視。ステージの色合いが同じで、周辺の地形とか、ハシゴなどがどこにあるかとかが、把握しにくいほうだと思うわけです。しかし、3D立体視のおかげで把握しやすくなっています。
あと、把握しやすいおかげで、ヘッドショットも狙いやすいように感じました。
|-- ○丁寧なチュートリアル --|
レベル2までのミッションはチュートリアルとなっており、基本的なことから順番に、しっかりと指導をしてくれます。
レベル2までのミッションをクリアする頃には、大体の操作感覚がつかめるようになっていると思います。
|-- ○インターネット通信について --|
2人での協力プレイなので、対戦相手を探すのはそこまで苦労しないでしょう。あと、対戦ではなく協力なので、強制切断されるケースも少ないと思われます。
ラグはちょっとありましたが、狙った通りに弾が当たってはくれるようです。表現にラグはあるけど、判定はちゃんと瞬時にやっているということでしょうかね。
|-- △ボリュームはそこまで多くない --|
現在確認できているステージ数は、全21ステージです。しかも、レベル2(6ミッション)まではチュートリアルなので、本番はレベル3から。
さらに、協力プレイで挑戦できるのはレベル1~3の昇格ミッション+レベル4以降の全ミッション(=13ステージ)なので、そこまで多くはありません。
同じステージを繰り返しプレイして、とことんスコアを極める楽しみ方ができる人なら問題ないです。逆に、物理的なボリュームを求めている人は、そこまで長く楽しめないと思います。
|-- △もっさり動作が気になるところ --|
全体的にもっさりした動きで、移動や向きの変更はもう少し早くしてほしい印象です。
まあ、従来のシリーズ作品でもそんなに”きびきび”動いている印象はありませんが、こう感じるのには理由があります。
従来のシリーズ作品は、あくまで先に進むのが目的で、敵は前方から襲ってくることが多かったです。故に、もっさりした動きでもそこまで気にならなかったわけです。しかし今回は、常に四方八方から敵が迫ってくる危険があります。なので、回避行動など素早く動けるアクションが欲しく感じるのだろうと思います。
おそらくシリーズ作品をそれなりにプレイしている人には違和感ないでしょうが、私はそこまでプレイしていないので…まあ、慣れの問題でしょうね。慣れてしまえば、仕方ないと思えるかな?
|-- △Yボタンによるアクションの優先度について --|
Yボタンで、アイテムの獲得・ハシゴや段差の昇降・ドアの開閉といったあらゆるアクションができます。そして、銃を構えているときは射撃ができます。
ここで、例えばハシゴの近くにアイテムが落ちている状態でYボタンを押すと、ハシゴの昇降ほうが優先されます。また、銃を構えた状態であっても、射撃よりハシゴの昇降といった移動アクションのほうが優先されます。
アイテムの獲得は一瞬ですし、段差の向こうの敵を狙いたい時もけっこうあったりするので、Yボタンのアクションはアイテム・射撃のほうを優先して欲しいように思いました。けっこう、もどかしいです。
|-- △タイムについて --|
後半はともかく、前半ではどちらかというとタイムアップで失敗することが多かったです。
あと、時間が残りわずかになるとBGMが変化しますが、環境によっては、それだけでは正直ちょっと気づきにくいかな…。
タイムが点滅するなどの表現も欲しかったかもしれません。
|-- △『バイオハザード リベレーションズ』体験版 --|
従来のシリーズ作品らしく、随所に恐怖を駆り立てる仕掛けが施されています。雰囲気作りも抜群です。
ただし、体験版ということでほんの2~3分で終わります。
良くも悪くも、魅力は従来のシリーズ作品と同じだと思われるので、これを体験するためだけに今作を購入するのは、そんなにオススメできません。それなら、我慢して製品版を待ったほうが、プレイした時の喜びも”ひとしお”というものです。
|-- △その他、気になったこと --|
・ロードは、ミッション開始前後にあります。
だいたい5秒前後で、人によっては長く感じるという程度です。
あ、あとタイトル画面前の社名ロゴ表示などはスキップできません。むしろ、こちらのほうが面倒かな?
・遠くにいる敵キャラは、動きがカクカクになります。プログラム的な事情でしょうね。
不自然ではありますが、狙いをつけるにはそこまで困りません。
ちなみに、ライフルで拡大した時は綺麗に動きます。
・”武器の切り換えは十字ボタン上下でもできる”と説明しましたが、手榴弾・閃光手榴弾といった銃でない武器に関しては、タッチ操作でないと切り換えられないようです。
まあ、そうした理由は分からなくもない(誤って使用しないように)ですが、個人的にはちょっと不便に感じました。
◆-- 総評 --◆
従来のシリーズ作品と違い、スコアをとことん極めていくのが魅力の、ゲーム性の高い作品となっています。いわゆる”恐怖を楽しむ”のではなく”ゲームを楽しむ”という感じですね。ビビリな私からしたら、こちらのほうが有難いです(笑)
実質的なボリュームはそこまでなく、そこを求めている人にはオススメできません。あくまで、とことん挑戦して少しでもハイスコアを狙っていく楽しみ方が出来る人向けです。
6月4日・5日・11日に、この作品でフレンド通信をおこなう予定なので、参加してみたい人は是非どうぞ。
詳細はこちらの記事をご覧下さい。
関連記事:
Wii『バイオハザード4 Wiiエディション』 インプレッション(2007/06/03)
Wii『バイオハザード4 Wiiエディション』 クリア後レビュー(2007/06/10)
Wii『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』 ファーストインプレッション(2007/11/15)
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Wii『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』 セカンドインプレッション(2010/01/19)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
まだステージ3になったばかりでネットもつないでいません。
4日の土曜日はフレンド通信に、行けなくなってしまいました。
了解しました。
まあ、11日にも通信する予定ですので、そちらで参加できそうでしたら、是非どうぞ。
(それ以降は、私がずっと持っているかどうかが分からないので…)