チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「コッペリアのマズルカとフレンチ・カンカン/節分と切分と拙文」

2010年02月03日 23時46分44秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
鬼は外、福は内。……節分
お、にーはそ、とふ、くーはう、ち。……切分
御庭は外、腹腔は内。……拙文

フレンチ・カンカン……カステラ一番。
ハレンチ・チカンチカン……電話は二番。
ブンメイ・カイカカイカ……三時のおやつは文明堂。

ちなみに、
新神戸を「しんこーべ」と読んでも
シンコウベイションとは言わない。が、
コウベ(頭)はラテン語でcaput(カプト)と言う。
カプトを脱ぐ、という慣用句があるかどうかは、
豆まきに恵方巻きはさすがに撒かなくても、
大豆ではなくサイコロを撒いてしまうような
拙脳なる私には知る由もないが、
英語のcopperの語源がキプロス島であり、
cupもコップも同源であることは知ってる。
コペルニク(コペルニクス)の父が銅の商人だったことも
事実である。いっぽう、
コッペリウスの語源はここでは書けないような意味である。
映画関係者のコッポラ一族の
coppolaとcappella(ともに同源)を
坩堝で足すか混ズルカして作り出した
ETAホフマンの造語である。ちなみに、
ナタナエルがオリンピアに抱いた感情を岡惚れ、
おカッポレと言う。ともあれ、

レオ・ドリーブのバレエ「コッペリア」(1867年作曲)のマズルカ、
[テンポ・ディ・マズールカ、3/4拍子、ニ長調]
****♪ファーー>ミ・>レーーー・レーーー│レーー<ミ・>ドーーー・ーー>シー│
  >【ラーー<ド・<ファーー・<ラーー<シ│シーー<ド・>ソーーー・ーーーー】│
  <【【ラーー、ラ・>シーーー・<ラーーー│>ソーーッ・ソーー>ファ・>ミー】】●●│
  >レーー、レ・>レーーー・<ドーーー│>シーーッ・シーー>ラ・>ソー●●♪
が日本のクラ音ファンの間に浸透してるのは、なにも
NETの"朝日新聞ニュース"に使われただけではない。
この音楽が持つ属性、というより、レオ・ドリーブの海馬から大脳皮質に転写された
「記憶」が、約10年の時を経て「自作」として出力されたものだからである。

オッフェンバックのオペラ・ブフ「地獄のオルフェウス」(1858年初演)のギャロップ(カンカン)、
[アレグレット・モデラート(というヘンテコリンな速度標語)、2/4拍子、ニ長調]
***♪ソ<レ・レ<ミ|>レド・ド<ミ|
  <【ファ<ラ・<ド>ラ|ラ>ソ・ソー】|
  <【【ラ>シ・シ<ラ|>ソ>ド・ド<ミ】】|
   ミ>レ・<ミ>レ|<ミ>レ・<ミ>レ(レ>ド・ドー)|♪

【下属和音│→主和音】│→【【属7│→主和音】】
という「ありきたり」な和声進行ながら、
まったくおんなじであることに変わりはない。
1858年10月20日に初演されて以来、翌年の6月まで
連続228回の公演を記録した大ヒット作である
「地獄のオルフェウス」に強烈に洗脳されてしまったのである。といって、
オッフェンバックがドリーブに対して怒り心頭、カンカンになって抗議した、
というものでもない。むしろ、
***♪『ドー・ーー│<レ<ファ・>ミ>レ│<ソー・ソー│ソ<ラ』・>ミ<ファ♪
の箇所を「動物の謝肉祭」で「ドジでノロマな亀」と揶揄したサン=サーンス自身が、
その「交響曲第3番『折り紙つき、否、オルガンつき』」の第2楽章「マエストーゾ」で、
***♪『ド<レ<ファ>ミ・>レ<ソ<ラー』・ソー>ファー♪
と、「他人の作」の「記憶」を「自作」として「出力」してしまう愚を犯したことを
嘲笑ったかもしれない。
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