チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』その4/第3楽章第2主題=地下鉄のメロディ」

2010年02月10日 01時10分50秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
西武有楽町店撤退のあとはいってぇぜんてぇどうなるってんでぃっ
てなんと、ヤマダ電機が出店に意欲的なんだそうである。どうせなら、
地下は食品のデパ地下にしたら、鬼に金棒、資生堂にカネボウ、と思うのだが、
そんなことは黙ってたほうがいい。
秘すれば華、フード家電、である。いっぽう、
経営統合に向けて一時は意欲的だった
kirinとSuntoryの交渉が決裂したという。統合比率争いに現れたように、
カトウ競争がついに妥協点を見いだせないまま、
サジを投げた形になったようである。ときに、
サントリーといえば、缶コーヒー「ブラック・ボス」のTVCMを流してる。
そこで使われてる音楽は、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが主演した
かつてのフランス映画「メロディ・アン・ス・ソル(邦題=地下室のメロディ)」の
「パーム・ビーチ」である。
♪【●●●ミ<・ラ●●●│>ソ●●>ミ・>レ●●<ミ│ーーーー│ーーーー】♪
「フレンチ・ジャズ」なのだという。それにしても、
"Melodie en sous-sol(メロディ・アン・ス・ソル)"なんて、
"Rhapsody in Blue(ラプソディ・イン・ブルー)"ってタイトルのパクリみたいだが、
"en sous-sol"といっても、「ソの下」=変ト調、
という意味ではなさそうである。それはともあれ、
この「パーム・ビーチ」なる"フレンチ・ジャズ"は、どう聴いても、
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」第3楽章第2主題である。
この主題は変ロ長調で提示され、変ニ長調で再現され、
ハ長調でコーダ前半を形成する。そのコーダ前半は、
[モデラート(2分音符=60)、2/2拍子、無調号(ハ長調)]
**♪【ソ・・<ド・ー│ー・>♭シ・・>ソ・>ファ│<ソ・ー・・ー・ー│ー】、
  (>ミ・・<ファ・>ミ│<♭ラ・>ソ・・>ファ・>ミ│
   <ソ・>ファ・・>ミ・>レ│<ソー・・ーー│ー、
   >ド・・<レ・<♯レ│<ミ・ー・・ー・ー│ー、
   >『ド・・<ミ・<ファ│<ソ』・>ファ・・>ミ・ー│ー、
   <ソ・・<ド・<レ│<ミ・<ファ・・ー・>ミ)♪
である。この
【ソ・・<ド・ー│ー・>♭シ・・>ソ・>ファ│<ソ・ー・・ー・ー│ー】
は、「ハ長調」中の「変ホ長調」、
【ミ・・<ラ・ー│ー・>ソ・・>ミ・>レ│<ミ・ー・・ー・ー│ー】
というペンタトニック(五音音階)である。ところで、
5年前のカトリーナで水没したディクスィー・ランドのゼロ・メートル地帯
ニュー・オーリーンズのジャズも、
アフリカの音階やアメリカ先住民のペンタトニックが基になってる。が、
ヴェーバーのズィングシュピール「オイリュアンテ」の主人公と、
ギタリストのオリアンティ・パナガリス女史の区別もつかない
拙脳なる私に説明できるわけはないので、
[ド<レ<ミ<ソ<ラ]を"変ホ長調"で
ざっくりと考えることにする。すると、
[es<f<g<b<c]となる。この
「ラ」である"c"を「下」に移動させれば、
[c<es<f<g<b]
である。すると、
"ハ長調"の「ブルー・ノウト」ができあがる。いずれにせよ、
「パーム・ビーチ」も「ディクスィー・ランド・ジャズ」も、
「ブルー・ノウト」なのである。ときに、
New Orleans(ニュー・オーリーンズ)は、当初、
La Nouvelle-Orleans(ラ・ヌーヴェル・オルレアン=新オルレアン)
という、ルイ15世の摂政だったオルレアン公フィリップ2世にちなんだ
地名であり、フランス人の植民地だった。ちなみに、
オルレアン公フィリップ2世の孫のオルレアン公ルイ・フィリップ2世は、
ルイ16世の処刑賛成に票を入れたが
(その1票で処刑が決まった……反対360vs賛成361)、
自身も10箇月後、断頭台にかけられた。
「オルレアン公の、骨まで出でて、首斬らる」(加藤サンソン)
(モトネタ=鮟鱇の、骨まで凍てて、ぶち切らる(加藤楸邨))
ちなみに、
第44回スーパー・ボウルは初出場の
ニュー・オーリーンズ・セインツがQBドルー・ブリーズの
39投中32パス成功というタイ記録とともに、
31-17でインディアナ・コウルツを下した。マイアミにBreesという、
普通のそよ風とは少し違った風が吹いたのである。

ともあれ、
【パーム・ビーチ】という"フレンチ・ジャズ"は、
【ラフマニノフのpf協奏曲第2番第3楽章第2主題】
と一致もItchもするのである。この協奏曲は
1900年から翌年にかけて作曲された。
古代の遺物と揶揄されがちなラフマニノフであるが、
そのアヴァンギャルドなオチャメな一面も
ここには示されてるのである。ところで、
ラフマニノフの「pf協奏曲第2番」は、ビリー・ワイルダー監督、
マリリン・モンロウ主演の映画
「七年目の浮気(The Seven Year Itch)」にも使われた。
ちなみに、この映画はモンロウが歩道にある
地下鉄の通気口から吹きあがってくる風で
スカートがまくりあがる、という、のちに
小川ローザ女史を起用してパロられた、
オウ・モーレツ、なスィーンが独占欲の強いディマッジョの
神経を逆撫でした。ところで、銀幕スターの
モンロウは、売れない時代に食べてたピーナツバター・トウストを、
スターになってからも好物にしてたらしい。かつて、
渡辺プロダクションにザ・ピーナッツという
双子姉妹の歌謡歌手がいた。ちなみに、
当時の渡辺プロは有楽町(というか日比谷)の
東京メトロ日比谷駅から上がれた三信ビルヂングにあったが、
ディマッジョは1スィーズン40個を超えたことがないほど
三振が少ない打者だった。そして、
56試合連続安打記録を作った。投球をぶったたく芸風の、
ホウムラン・ヒッターではないから打ち建てれた記録である。ちなみに、
チカチーロの記録は52人である。それはともあれ、
故宮川泰は、中田喜直式発想法で、
ザ・ピーナッツ姉妹が歌い、のちにダーク・ダックスがネコとアヒルの
招きネコダックの歌のB面で歌うことになったかどうかは知らないが、
****♪【ミーーー・<ラーー>ソ・・<ラーーー・ーーーー│
   >ソーー>ミ・>レーー<ミ・・ーーー・ーーーーー】♪
(とーーー・<おーー>お・・<いーーー・ーーーー│
>とーー>お・>おーー<い・ーーーー・ーーーー)
という「銀色の道」を開いてしまった。
恥ずべきお寒い営みではあるが、
懐は暖まったかもしれない。いっぽう、
何の才も能もない私の隙間産業、屋台の煎餅焼きは、
ニッチも『サッチモ』どうにもブルドック・ソースを醤油代わりにしたような
口当たりのよろしくないお味な喰い物である。
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