チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「練習曲『鉄道』/シャルル・ヴァランタン・アルカン生誕200年」

2013年11月30日 23時28分52秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
今日は、
ユダヤ系フランス人作曲家の
Charles Valentin Alkan(シャルル・ヴァロンタン・アルコン、1813-1888)、
いわゆるアルカンが生まれて200年にあたる日である。
自身がヴィルトゥオーゾだったというカルカンの作品は、
ショパンのようにほとんどがピアノ曲である。が、
その作品はどれもこれも陳腐で、
作りがスカスカなものが多い。そしてなにより、
感動とは無縁の"音楽"である。そんなアルカンの音楽に、
"Le Chemin de Fer(ル・シュマン・ドゥ・フェル=鉄道)"(1844年作曲)
と題されたエチュドゥがある。
1837年にパリにも鉄道が敷かれ、
この乗物に乗ればもう歩カンでもいい、
という時代になった。そんな
新型ヴィーイクルの登場に触発されて作られた曲である。 
アルカンの作品の中で、やや稚拙な部分があるにしても、
退屈なしには聴ける数少ない曲のひとつである。途中、
左手が♪ド>シ>ラ>ソ、<ド>シ>ラ>ソ♪と繰り返すくだりは、
ショパンの「英雄ポロネーズ」に脈絡なくインスパイアされたものだろう。
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