8月中旬に記事を書いてから、1ヶ月以上お休みをしてしまいました。
私自身が体調を崩したりしているということではありませんから、
どうかご心配なく...とお願いをしておきますね。
8月に六本木に通っていたのは、夫が体調を崩して精密検査を受け
ちょっとした手術が必要との診断を受け、10日間の入院をしていたからでした。
無事に手術も終わり、経過も順調、退院後の休養を経て9月からは
ほぼ平常通りの暮らしに戻り、思いどおりに仕事ができる喜びを感じている様子です。
同じ頃に、ひなの食欲がぐっと落ちてきて元気がなくなりました。
もともと暑さに弱いので、夏は食欲が落ち気味ですが
元気のない様子が気になりました。
獣医さん嫌いのひなでも、これは行かなければと1日も早く
病院に連れて行きたかったのですが、やむを得ず夫の退院を待ち
退院の翌日に、やっと連れて行くことができました。
退院当日は、あいにく休診日だったのです。
詳細は、少しずつお話することにしようと思っていますが、
4泊5日の入院を経て、通院治療に切り替えることにして
8月29日から、火曜日の休診日以外は毎日通院しています。
28日の帰宅の日には、住み慣れた家に帰って家族と穏やかな日々を過ごし
数日のうちには、看取る日が来るという暗黙の了解の上での退院でしたから
帰り道は、涙をこらえて歩く道のりでした。
ところが...
数日のうちに、少しずつ食欲も出てきて元気が戻ってきたのです。
最悪だった血液検査の数値からは信じられない結果なのですが、
1ヶ月経った今は、ほとんど通常に近い生活に戻ることができています。
腎不全の症状が出ていますから、治ることはないのですが、
8月に迎えた危機は脱出できたことを、9月29日、退院からちょうど1ヶ月を
迎えた日に、獣医さんが笑顔で語ってくれました。
腎臓の数値も信じられないほどよくなってきていますが、それは毎日続けている
皮下注射のお陰ですから、通院は続けています。
これからは、少しずつ通院日を減らして行く方向でいろいろ検討してみましょうと
言われています。
まずは試しに...ということで、休診日の火曜日ともう1日通院を休む日を
決めましょうと、昨日は初めて通院をお休みしました。
少しですが、心が安らいでくるような...そんな気がしています。
9月28日の朝、窓を開けたら金木犀の薫りが風に乗ってふわっと漂いました。
花の香りが大好きなひなが、窓辺に座ってカーテン越しに香りを楽しんでいる姿を見て
今年も金木犀の香りを、ひなと一緒に楽しめる幸せをしみじみ味わうことができました。
通院を始めた頃には、まだ陽射しも強くて日陰を選んで歩いていると
木陰では蝉しぐれが降り注ぐように聞こえてきましたが、
いつの間にか、桜や花水木の葉が色づき始めて、時折りはらはらと散り
足元で風に舞うようになりました。
夏を越えることはできないという診断でしたが、
しっとりとした空気の中に金木犀の香りが爽やかに漂う道を、
元気を取り戻してきたひなと歩ける幸せをしみじみと感じています。
私たちの五感の中で、嗅覚が一番記憶に残る感覚なのだと聞いたことがありますが、
確かに、金木犀の香りがするといろいろな思い出が心を巡ります。
今年の金木犀の香りは、ひなと一緒に迎えることができた穏やかな秋の日々の
記憶になりますね。
96年の秋に、完成した家の庭に植えた金木犀。家も金木犀も満20年を迎えました。
翌年97年2月末に、我が家に迎えたのが子猫のひなでした。
毎年、ひなと一緒に楽しんできた金木犀の香りには、私たちの20年の思い出がいっぱいです。
金木犀について
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