気ままな今日のひとりごと

日々の出来事や感じたことを自由に書きます

幼いころの母の想い出

2014-10-14 13:21:38 | 日記
年内中に、弟家族が実家に引っ越すことになった。
目下、形見分けになるものは除いて整理中とのことだ。
実家は実質無くなるが、弟たちが母が長年住んだ家を引き継いでくれることをありがたいと思う。


母は、物持ちのいい人だった。私たち子供が10代くらいから使っていた食器なんて今もワンサとあるし、お鍋もそうだし、スプーンやフォークなどもずっと買い換えず使っていた。想い出が詰まったそういうものを弟は処分するのが辛いだろうな…と思う。

ほんとうに贅沢をしない人だった。
旅行などでお金を使うようになったのは父が亡くなってからだ。父は老後あまり余生を満喫できないまま急死したので、やりたいことを思いっきりやろう、と思ったのではないかと思う。

でも、日々の生活はほんとうに質素だった。


私が小学生の頃、母は内職をしていて一緒に手伝わされた。
ひとつが1円にもならないような造花や、何かの部品のひとつのようなもので、子供ながらにこれじゃ何個作ってもいくらにもならないじゃんと内心思った。
でも、念願の自宅を購入したとき、父は母のへそくりの額を聞いて驚いたらしい。
内職のほかに、洋裁が得意でよくご近所の方たちの洋服のお直しを良心的な代金で引き受けていたから、地道にコツコツ貯めていたのだろう。

今や外食は当たり前だが、当時我が家で外食なんて一大イベントだった。父の給料日に駅の近くのレストランへ中華料理を食べに行くのが我が家の唯一の贅沢だった。
母の指示により、きちんとした服を着て行った。母もおしゃれをした。
そして食べる前に母から「お父さんが一生懸命働いてくれたお金で外食できるんだよ、感謝して食べなさい」、みたいなことを毎回言われ父に「いただきます」をしていただいた。

そんな母の娘なのに、私と姉は浪費家だ。
いったい誰に似たのだろう…。


そうそう、先日の苦情の件、一昨日お客様から、支払い金額を教えてと電話があり、昨日振り込みしてくださった。
対応した係長宛の電話だったが休みだったため後日また連絡が入るかも知れないけど…。