時計泥棒

一度の人生。ゆったりまったり生きるのだ。

あせらないあせらない、ひと休みひと休み

2009年10月29日 | 日記
世の中、どんどん便利になっていきますね。
自宅にいながらにして食べ物も服も買えるし、24時間開いてる店もある。
私の世代は、まさにそのめまぐるしく変化する社会で育った世代。

私が小さい頃は、そんなにコンビニは浸透してなかったし、ペットボトル飲料だってこんなにたくさん種類はなかった。インターネットなんて言葉は一般人には程遠いものでした。

それが、中学に上がった頃には、コンビニとペットボトルはごく当たり前の存在になり、高校生になるとインターネットも普及し始めた。高校生が携帯電話を持つのが一般的になったのも、私たちが中高生の頃。

たった20数年生きているだけでこれだけの変化を体感してきた私も、その便利さに頼っている内の一人。

けれど、それでも納得のいかない便利さに最近歯がゆい思いをすることが多い気がします。

機械は、作業が楽だけど融通が利かない。
情報が溢れすぎて、自分の必要とする情報が探しにくい。
遅くまで営業すれば、生活が不規則になる人が増える。
使い捨ての容器が増えれば、ごみの分別に苦労する。
何でもクレジット払いで、お金の重みもわからなくなる。
交通の便がよくなると、すぐそこへ歩くのも嫌がる人の多いこと。

一体、何が便利で何が不便なのか。世の中が進歩すればするほど、多くのことが不透明でわかりにくくなっている。

時の流れを感じることもなく、一日が終わる。
真っ暗な空に瞬く星も見ることが出来ない。
暑さも寒さも、その空気も臭いもわからない。
季節ごとの実りも味も関係なくなっている。

そうして、終いには善悪の区別でさえもわからなくなる。

その波に溺れないようにもがいていると、いつの間にか変わり者扱い。

それでも自分が間違えていないと思う限り、意地でも貫き通すしかないこの寂しさ。

人間らしくいるって、簡単なことじゃないようです。

もっとゆっくり、時を感じられればいいのに。