
斗折蛇行
またトシヨリがわけのわからないことを言っています.自分の知っていることだけを話し,「自分が知らないこと」を知らない.高校の時にソクラテスのことぐらいは聞いたことがあるはずですが,忘れているのです.「無知の知」.17歳の時に理想としていたことが,60歳では脳の中にもうないのです.
再記;斗折蛇行(とせつだこう)
「斗」とは北斗七星のことです.アジアでも欧州でも,北半球の北緯23度-77度の間ではポラリス(北極星)を「北」を示すものとしています.ひでぶ.
この四字熟語は「繰り返し曲がっていく道.蛇が通った後のように」ということです.似た言葉に「羊腸小径(ようちょうしょうけい)」があります.唱歌「箱根八里」に出てくる言葉です.これは「とにかく曲がりくねった道が続いている細道」のことです.函谷関もものならず.
今信号のある交差点を過ぎて,左折してクランクに入ります.これが「斗折蛇行」です.出口は右折なので左手を見て右ウインカーを点けます.
パイロン(三角コーン)の位置は頭には入っています.まず門番として入り口に一組.これを通過します.次の右折の前にもう一組立っています.これはギャラリーです.
今日の自分は「運転の先のほう」を見ることができています.自分の進むべき進路(道路のわだちのあと:多くの諸先輩方が大中小各種二輪で通った痕跡」が見えます.多分前回の「2段階見極め」でもできていたのでしょう.今日はそのことを認識して走っています.右折の直角のところにあるパイロンも位置関係がわかります.曲がる方向を見ると二輪車は自然とその方向に曲がります.そのうえで,次の左折直角と自分の乗っている前頭筆頭リード125の後ろの部分にも目を送ることができます.2m幅のクランク道路と直角部分の「ルート2」たる2.8mということがわかります.その余裕をみることができます.ソクラテスだけでなくピタゴラスさんにも感謝しましょう.
一夫関にあたるや万夫も開くなし.何を言う.パイロン何者ぞ.開いて見せよう.わしらが奇跡だ.大天使だって笑っていますとも.
次の直角左折までの間の多数のパイロンは,私を応援してくれれる観客です.教習初期には「このパイロンは人間.ぶつかったら事故」というおそろしいことを指導されました.いまは応援してくれるギャラリーです.左折します.再びルート2たる2.8mの位置を左視線に感じて進みます.
通過できました.
出口を右折です.ここで油断が出ます.右折する際に左に揺れました.自分の感覚では車体が大きく左に曲がりながら右折していきます.よくころばなかったものです.足は走路につかなかったはずなので「検定中止」にはならないはずです.しかしこのふらつきは,どの程度の減点なのでしょう.いまは前へ進むだけです.一時停止で首をブンブン右左に振って右折.外周道路に入ります.
しばらく走ると障害物です.自転車が置いてあります.公道ならば警察に通報されてもしかたがない置き方です.この場所は検定コースとしてあらかじめわかっているべき項目なので,さきの一時停止の後すぐに右ウインカー,首を右に振る,自転車の手前で左ウインカー.左を向いてキープレフトに戻ります.
このあとが「1号」コースの「踏切→坂道」です.須羽ミツ夫になります.