
私の妻の父は.いわゆる「ポツダム免許」です.もう亡くなってそこそこの年数がたっています.
今回の画像は生前にコピーさせてもらった義父の運転免許証の一部です. 「大自二」の文字が見えます.私にはまったく縁のないエリアです.横綱です.
私は私は義父が二輪車に乗っているのを見たことはありません.いつも四輪車です.妻に聞いても,自分は原付にのっていたけれども,義父がその原付にのっていた覚えはないとのことです.わたしも義父が自転車に乗っている姿さえ見たことはありません.
それが「大型自動二輪免許」を持っていた.
文句は言えません.私だって「中型8tMT免許」です.コンビニ配送の大きなほうのトラックです.運転したことなぞありません.頼まれても嫌です.
私は今,小結たる「小型AT二輪」に自らの力で挑みます.
白地に「検定」と書かれたゼッケンをもらいます.検定受験生が多いので,プロテクターなどの数が足りません.数多くの前の受験生が終わるまで二輪校舎の待合室で待機です.前の方々がおわってから着衣です.
天気予報は30℃越の予報でした.30℃どころではない陽気です.いままだ9:30ですが.外は真夏のような陽気です.季節が何か月も前倒しになっています.
大型二輪検定から順番に進んでいきます.当たりまえですが大型二輪と小型では試験科目が違います.スラロームやら波状路など,自分には縁のないところが二輪校舎からよく見えます.
平均台(一本橋)は二輪コースのなかでも.二輪校舎から一番よく見える場所にあります.その先に踏切と坂道.さらにその先に信号の交差点が見えます.自分が座っている位置からは急制動は見られません.
いまのところ平均台から落ちた人をみていません.この車校では平均台は一番最後の科目です.今日の皆さんは無事に進んでいるようです.
どんどん受験は進んでいきます.緊張しています.一方で自らを客観視している自分がいます.「今待機しているお前は,たいしたことない男」「これだけの若い方のなかで唯一のトシヨリ」 むしろこれはいい傾向です.
前の方々のプロテクターが空いたので,自らにまといます.まさに鎧(よろい)です.あるいはラッピングといってもいいでしょう.59歳の年寄りには「ラッピング」が必要です.まさに緊張感は深夜12時の1分前.自分は小さなアヒルにすぎません.横綱や将軍にはなれません.自らの合格の可能性は34%かな.相手を勘違いさせましょう. さて,リハーサルを続けていると演技過剰になります.行かなくてはなりません.
ヘルメットとグローブを持ち,二輪コースへ入ります.初回に書きましたが,入り口の屋根が低く頭を下げなければ二輪教習待機所に入れません.自動的に検定コースに一礼することになります.体育の授業で,グラウンドに一礼して出入りする,これは高校以来でしょうか.
暑い!!!
考えていた以上に気温が高くなっています.青空には雲一つありません.
私は厚手の長袖シャツ,厚手のコーデュロイズボン,ひざまでの靴下を着用しています.その上に鎧をまとっています.しかもこれからまだ待機しなければなりません