お盆は夫の大阪の実家で過ごしました。暑い暑い大阪で、精進料理作って、お団子作って、夜九時にはすることがなくて寝てしまうといった三日間でした。お団子はとてもうまくできました。なんといっても粉がよかったのです。岩手からわざわざ買ってきた団子粉は、親戚のおばちゃんたちのお墨付きの「釣山だんご粉」。なるほど、粉っぽさが残らずしっとり柔らかくできあがりました。これにみたらしあんをかけて、みんなでおいしく食べました。もちとか団子とか、岩手はそこに特化した食文化があるみたいだな。
田舎の粉名人!
一昨日はすこしだけお出かけ。阪神デパートで、いろんな古本屋さんが集まって古書市をしていたので、のぞきに行ったのです。びんびんにクーラーの効いた会場を一時間ほどウロウロして、わたしは三重への帰りの電車で読む用に、星野源さんのエッセイ「そして生活は続く」を200円で買いました。夫はせっかくの古書市に行ってもなんだかテンションがあがらない様子でしたが(実家ブルーらしいです)、岩波文庫の中国の伝奇2冊と、半分はわたしのためにポップでかわいい「こけし」の図鑑のようなものを買いました。そして、地下でオカーサンの大好きな御座候と、やたらと高いパンを買って帰りました。オカーサンの携帯の充電器のコードがぼろぼろになっていたので、auで新しいものを買い求めるという、プチ親孝行もしました。
どちらも脱力系?
昨日の昼には三重のウチに戻りましたが(夫は青春18きっぷで滋賀まわりで帰ってきたのでゆっくり)
なんだかやたらと疲れた感じです。このとっ散らかったウチとジャングルのような庭がなんだか愛おしい。ぬか漬けが冷蔵庫で留守番しておいしく漬かっていました。食べたらいつもの質素で地味な、でもそれなりに豊かな暮らしが戻ってきたみたい。もうわたしたちの夏も終了なのです。
ゆく夏や
岩手への旅の備忘録をすこし続けて書いておこう。
一関から鳴子へ
岩手への旅2日めの宿は鳴子温泉にしたのでした。正確には川渡温泉で、鳴子温泉郷のなかでも古川に近い方の温泉です。とにかくゆっくりお風呂にも浸かることのない妹のため、一泊は温泉をとりたかったのです。鳴子温泉はわたしたちの両親の新婚旅行先だったり、家族旅行でも訪れたことのある、なんとなく縁のある土地なので、お墓参りの後に立ち寄るにはいいかなと思ったのです。
お宿は越後屋旅館さん。昔ながらの旅館で、建物もレトロな感じでしたがお部屋は広くてきれいでした。1日目は妹と夫と3人同室でしたが、この日は2部屋とれて、妹とわたしが一緒で、夫は一人でゆっくりすることができました。わたしたちの他にお客さんは一組だけということで、すごく静かでお風呂も貸し切状態でした。わたしたちの部屋は二階の角部屋。古くからあったと思われる出窓があって、そこから道をはさんで向かいに、由緒ありそうな旅館が見えます。藤島旅館との看板があり、もうひとつ鯉の看板があります。「池の主」ですって。立派なお庭の池に住んでいるのかな。それ以上にわたしと妹がひきつけられたのは、白黒の猫くん。大きな白黒くんが立派な建物のあるじのように、庭をゆったりと歩き回っています。きっとこのあたりのボスでしょう。猫好き姉妹のわたしたちは、彼をながめながら、なんでもないけど楽しい時間を過ごしたのでした。
藤島旅館の猫くんだったみたい 画像お借りしました
お食事もおいしく頂きました。できたてを出していただき、茶わん蒸しはアツアツ、天ぷらもサックリでした。最後に出てきたずんだのおはぎとクルミご飯は、岩手の旅を締めくくるのにふさわしい東北(伊達かな)の味でした。
ここから次々とお料理が
とにかく、ここはお風呂が良かったです。泉質の異なるお風呂が2つあって、男湯と女湯が7時に入れ替わるので、どちらにも入れるのです。夕食前に入ったのは、緑がかった乳白色の濁り湯。これは単純硫黄泉で柔らかな肌触りでした。もう一つのお湯は夕食後に入りました。こちらは硫黄の臭いがさらに濃く、透明な緑色のお湯です。入るとピリピリしてすごく効くーという感じ。炭酸水素塩泉でやはり硫黄を含む温泉だそうです。このピリピリ系のお湯が今まで経験した事のないもので、みんな感激しました。妹は肌荒れが治まり、夫は顔がぴかぴかになり、わたしも首のブツブツが滑らかになったようで、その効果には本当に驚きでした。お湯をすこしくんでくればよかったなぁ。
夜は、いそがしかったこの日一日のことが頭の中に次々と浮かんできて、なかなか眠れませんでした。隣で眠っている妹の顔を眺めながら、いろんなことを思ったのでした。明日にはまた離ればなれだねぇ。
田舎の粉名人!
一昨日はすこしだけお出かけ。阪神デパートで、いろんな古本屋さんが集まって古書市をしていたので、のぞきに行ったのです。びんびんにクーラーの効いた会場を一時間ほどウロウロして、わたしは三重への帰りの電車で読む用に、星野源さんのエッセイ「そして生活は続く」を200円で買いました。夫はせっかくの古書市に行ってもなんだかテンションがあがらない様子でしたが(実家ブルーらしいです)、岩波文庫の中国の伝奇2冊と、半分はわたしのためにポップでかわいい「こけし」の図鑑のようなものを買いました。そして、地下でオカーサンの大好きな御座候と、やたらと高いパンを買って帰りました。オカーサンの携帯の充電器のコードがぼろぼろになっていたので、auで新しいものを買い求めるという、プチ親孝行もしました。
どちらも脱力系?
昨日の昼には三重のウチに戻りましたが(夫は青春18きっぷで滋賀まわりで帰ってきたのでゆっくり)
なんだかやたらと疲れた感じです。このとっ散らかったウチとジャングルのような庭がなんだか愛おしい。ぬか漬けが冷蔵庫で留守番しておいしく漬かっていました。食べたらいつもの質素で地味な、でもそれなりに豊かな暮らしが戻ってきたみたい。もうわたしたちの夏も終了なのです。
ゆく夏や
岩手への旅の備忘録をすこし続けて書いておこう。
一関から鳴子へ
岩手への旅2日めの宿は鳴子温泉にしたのでした。正確には川渡温泉で、鳴子温泉郷のなかでも古川に近い方の温泉です。とにかくゆっくりお風呂にも浸かることのない妹のため、一泊は温泉をとりたかったのです。鳴子温泉はわたしたちの両親の新婚旅行先だったり、家族旅行でも訪れたことのある、なんとなく縁のある土地なので、お墓参りの後に立ち寄るにはいいかなと思ったのです。
お宿は越後屋旅館さん。昔ながらの旅館で、建物もレトロな感じでしたがお部屋は広くてきれいでした。1日目は妹と夫と3人同室でしたが、この日は2部屋とれて、妹とわたしが一緒で、夫は一人でゆっくりすることができました。わたしたちの他にお客さんは一組だけということで、すごく静かでお風呂も貸し切状態でした。わたしたちの部屋は二階の角部屋。古くからあったと思われる出窓があって、そこから道をはさんで向かいに、由緒ありそうな旅館が見えます。藤島旅館との看板があり、もうひとつ鯉の看板があります。「池の主」ですって。立派なお庭の池に住んでいるのかな。それ以上にわたしと妹がひきつけられたのは、白黒の猫くん。大きな白黒くんが立派な建物のあるじのように、庭をゆったりと歩き回っています。きっとこのあたりのボスでしょう。猫好き姉妹のわたしたちは、彼をながめながら、なんでもないけど楽しい時間を過ごしたのでした。
藤島旅館の猫くんだったみたい 画像お借りしました
お食事もおいしく頂きました。できたてを出していただき、茶わん蒸しはアツアツ、天ぷらもサックリでした。最後に出てきたずんだのおはぎとクルミご飯は、岩手の旅を締めくくるのにふさわしい東北(伊達かな)の味でした。
ここから次々とお料理が
とにかく、ここはお風呂が良かったです。泉質の異なるお風呂が2つあって、男湯と女湯が7時に入れ替わるので、どちらにも入れるのです。夕食前に入ったのは、緑がかった乳白色の濁り湯。これは単純硫黄泉で柔らかな肌触りでした。もう一つのお湯は夕食後に入りました。こちらは硫黄の臭いがさらに濃く、透明な緑色のお湯です。入るとピリピリしてすごく効くーという感じ。炭酸水素塩泉でやはり硫黄を含む温泉だそうです。このピリピリ系のお湯が今まで経験した事のないもので、みんな感激しました。妹は肌荒れが治まり、夫は顔がぴかぴかになり、わたしも首のブツブツが滑らかになったようで、その効果には本当に驚きでした。お湯をすこしくんでくればよかったなぁ。
夜は、いそがしかったこの日一日のことが頭の中に次々と浮かんできて、なかなか眠れませんでした。隣で眠っている妹の顔を眺めながら、いろんなことを思ったのでした。明日にはまた離ればなれだねぇ。