なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

熊野のみかんを皆さんに送った

2019-11-19 18:09:59 | 日記
火曜日はお習字。北風が正面から強く吹くなか自転車をこいで帰ってきて、あぁ、今年も寒い季節が巡ってきたのだなぁと実感しました。
   お習字の教室は、ぽかぽかと陽が差し気持ちがいいのです。お茶とカステラを出して頂いてひとしきりおしゃべりをしました。今日は、二週間前にもう一人のお仲間に初孫ちゃんが誕生したので、ハッピーな気分を共有して、いつもよりおしゃべりの時間が長かった。今のミルクは固形だとか、驚きの情報もありました。知らないうちに時代は進んでいるのですねぇ。
 さらに紅葉が進んだハゼの葉

   先週の土曜日、夫と三重の南の地、熊野へ車で出かけました。目的は、皆さんにみかんを送ること。三十代の前半、六年間も、前は海、後ろは山という閉ざされた熊野の土地で暮らしました。閉ざされた、というのは言い過ぎかな…でも、誰も知る人のいない土地での子育て(息子は一歳)は、なかなか厳しかったのです。七里御浜の小石がゴロゴロと波に洗われる音が聞こえる住宅で、親子三人、なんだか一生懸命暮らしていたな。

   みかんの花が咲いているのを見たのも初めてでした。むせかえるようなみかんの花の香、キラキラの海、魚屋さんにマンボウ(まるまる一匹!)。一歳から小学一年生まで暮らした息子にとっては故郷で、今でも青い海や波の音はココロのよりどころになっているのだと思います。

   昔は、今住んでいる町まで出るのに車で三時間かかりましたが、高速道路が途中まで開通したので、二時間に短縮されました。それでもみかんを買いに行くだけで、往復四時間強かかるのです。ネットで注文すれば済むものを、わざわざ出かけて行って送るのはウチならでは。

   熊野市に入って海が見えた途端に、太陽の光が倍に増しました。今回は似合わないサングラスを持ってきたから大丈夫(野村サッチーみたいな)。お天気が良すぎて海の色が群青です。波もなくて静かな海。
 
   獅子岩の近くのうどん屋さんでお昼をとって、山の方のみかんの直売所へ向かいます。この季節は温州みかんのマルチ栽培のものが出荷されているようです。熊野のみかんは酸味が少なく糖度が高いのが特徴。北海道から山形、岩手、福島、石川の皆さん七軒においしい(たぶん)みかんをお送りしました。
 
   帰るのにはすこし時間が早かったので、県境を超えて新宮市(和歌山県)に行ってみることにしました。新宮は住んでいた町より都会で、お休みの日にはよく訪れていたのです。新宮の「香梅堂」さんの「鈴焼き」も懐かしいので、買いに行くことにしました。
 これは新宮の「珍重庵」さんのどら焼き
   途中、昔住んでいた住宅にまだ人が住んでいたり、かつては一軒もなかったコンビニが増えていたり、それより多くのお店が閉まっていたり、そんな流れる風景を眺めていましたが、なんだかただの旅人とは違った、複雑な感情が沸いてきました。寂しいのか悲しいのかよくわからないけれど、「そんな時代もあったよね」と自分で自分に確認している感じ。

   「香梅堂」さんの「鈴焼き」を買って、あとはまっしぐらに帰ってきました。今回のお出かけは久しぶりの遠出となったわけですが、どういうわけか不思議にキモチの軸を整えるきっかけになったような気がします。リセット?そんな感じかなぁ。

 コスモスを絵の具で描いて 皆さんに出しました。

   大学時代、わたしたちと同じ下宿に住んでいた同級生の皆さん、みかんが着いたらお電話くれるでしょうか。楽しみなようなドキドキするような……。
   

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