TRACER900GTに乗ってから、様々なカスタマイズをしてきました。
今回は、チェーン交換です。
チェーンが錆びてしまい、錆を落としましたが見た目も悪いので交換しようとしたのが1年前です。
分かったことは、チェーンはこまめに洗浄すると錆びてしまうってことです。
チェーンクリーナーで油を落として、チェーンルブを吹きましたが、垂れ落ちてくると思いウェスで軽く拭き取りました。
その結果、2週間でサビサビになってしまいました。
油ギトギトの方がプレートを保護してくれて、錆びないような気もするのは私だけ?
自転車のチェーンはステンレス製ですが、オートバイはスチール製なんですね。
DIDのブラックチェーンも購入し、そのうちに交換しようと思って丸一年。
ようやくチェーンのコマが黒に塗装されたチェーンに交換します。
こまめにさび落としと注油をしてきましたが、全体的に錆びの腐食があります。
交換するのはDID 525ZVM-Xです。
大型二輪になると、パワーがあるのでこのクラスのチェーンが必要です。
DIYで交換するので、交換用工具のかし丸君が必要です。
チェーンカッターとも呼びますが、本当にカットするのではなく、ピンの抜き差しを行う工具です。
かし丸君を使用するには27mmと19mmのスパナが必要で、結束バンドとニッパーはチェーンを貼り替えるときに使います。
27mmスパナはリアのアクスルロックを緩めるのに必要な工具なので、1本あると便利です。
かし丸君の使い方はメーカーサイトで確認してください。
チェーンの裏側に工具を合わせます。
チェーンの進む方向のピンを押し出します。
27mmスパナではかし丸君を固定し、19mmスパナでピンを押し出しますが、硬くて回りません。
スライドTレンチに19mmのソケットを付けて回したら、なんとか回りました。
途中でスッと軽くなってから、何周か回すと裏側からピンが飛び出てきました。
裏側はサビサビですね。
かし丸君を取り外すと、チェーンは外れました。
こちらが新しいブラックチェーンです。
古いチェーンに結束バンドで繋ぎます。
チェーンを送って貼り替えていきます。
新しいブラックチェーンに貼り替わりましたが、スプロケットにかみ合わず届きません。
古いチェーンが少し伸びていたので、調整のために張り気味にしていたため、新品のチェーンではきつくなったのでしょう。
ホイールのアクスルロックを緩めます。
調整アジャスターを緩めます。
ようやくスプロケットにかみ合うようになりました。
新しいブラックチェーンをつなぐジョイントとシール(パッキン)です。
付属のグリスを塗ります。
チェーンの結合部もグリスを塗ります。
ジョイントを裏側から差し込み、手前にプレートをはめます。
ジョイントにプレートを圧入します。
慎重にやったのですが、プレートの圧入工具の跡が残ってしまいました。
ジョイントピンのかしめをおこないます。
リベットみたいな感じで、ジョイントピンの穴に工具を押し込んで、押し広げることでジョイントピンが抜けなくなります。
可動域がムリなく動くかチェックします。
はい、チェーン交換完了です。
TRACER900GTのチェーンの遊び量(たわみ量)は35~45mmです。
難しそうに思えますが、自転車のチェーン交換とさほど変わりません。
ちなみに自転車のチェーン交換もオートバイと同様にピンを抜いて交換します。
自転車は変速機が付いているので、長さの調整が難しいです。
チェーン交換は経験者や慣れた人なら、さほど難しくないですが、自身のない方はショップに頼んでください。
ショップだと工賃3,000~5,000円でやってくれますが、自分でやるとかし丸君が12,000円ほどします。
その代わり、チェーンがネットショップだと15,000円ぐらい、ショップだと20,000円ほどしますので、2回目の交換で収支が逆転します。
それより、自分でオートバイをメンテナンスする満足感があるので、価格差以上の価値があります。
ただし、駆動に関するメンテナンスなので、自己責任の作業になることは承知しておいてください。
信州ツーリング前に交換して、すでに1,000km走行しているので、作業ミスはなかったようです。
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