お出かけの予定だった方には申し訳ありませんが、今日の雨はなんか嬉しい。
新しくできた公園の紫陽花が年々大きくなって、近場でも色んな紫陽花が見れるんだけど、やっぱし紫陽花には雨。
こんなにも雨の似合う花はないですが、まあるくふっくらした雨の粒を纏った草花は本当に素敵です。
私は雨に濡れた草花の風景が大好き。
雨粒の作る夥しい輪っかを浮かべた池の廻りで、片足で立って顔を羽の中にうずめた鴨たちの様子も。
雨の降る日は雨を楽しもうってことですが、雨降りには思い出があります。幾つかシェアします。
その1
大昔(縄文よりは最近ですが)高円寺の方に住んでいた時に、雨が降るのに傘もささず、中野から自宅に歩いて帰ろうとしていた。
すると、後ろから来た男性が傘をさしかけてくれた。
本当は濡れて帰りたかったんだけど(あの頃は若かった)
ちょっと話をして、その人が高円寺のとんかつ屋さんで働いている事を聞いた。
顔はみなかったんだけど、髭の濃い人だった。
とんかつ屋さんに行く事は永遠になかった。
顔下半分しかみない方がいいと思ったから。
その2
大昔(江戸よりは最近ですが)地方都市に住んでいた事があった。
その職場に少し年上の笑顔の優しい女性がいて、私の事をとても可愛がってくれた。
お弁当を私の分まで作って来てくださった事もあった。
その人がある日、うれしそうに話してくれた。
「雨はうっとうしいよね。だから、新しい長靴を買ったの。雨が降るのが楽しみ♪」
素敵な人だなって思った。
その3
中昔(昭和)とある海外に住んでいました。
その町は、雨が降り続くってことがほとんどなくて、車社会だったから、傘というものを使ったことがなかった。
雨にぬれてもすぐ乾いた。
その4
なう。
今日の雨降りに、家じゅうの引き出しの中を片づけようとする主婦の私。
若き日の思い出も断捨離して、今日この頃を懐かしむ日のために。
感謝をこめて
つる姫