初めて訪れた小さな神社
肌を刺すような風が、ぴたりと止まり
ふいに、白い靄が流れてきた
その神聖な流れを乱さないように
息を止めて立ちすくむ
靄の中に、神さまが見えた
白い靄は数秒で消えて行き
凍りつきそうになった体中の血が
再び流れ始める
何の啓示だったのだろう
以前なら、心の奥から言葉が浮かびあがってきたのに
今の私には、神さまの声が聞こえない
極限とは、どのあたりの事を指すのだろう
靄の流れてきた方を見あげても
ただ、風が吹く
今日も笑顔で素敵な一日をお過ごしください
感謝をこめて つる姫