朝起きてテレビをつけると、天気予報は曇りマークで強い風の予報が出ていました。
今日はチャリ旅。
臍下丹田にカイロを貼って、帽子にマスク。だるまのように着込んで行けば大丈夫と、二条駅近くのレンタサイクル屋さんに向かうと、あらら、粉雪が落ちてきました。
雪なんて聞いてない!
しかし、つる姫の頭に他の選択肢はない。
一番安い、一日500円の自転車を借りて出発する頃には、粉雪はボタン雪になりましたが、京都の北、上賀茂神社を目指します。
スタートは8時7分。
昨日の神泉苑の横を通り過ぎます。
今朝は雪。雪の神泉苑、新鮮です。
寒いからかアヒルちゃんたちは見えません。
ふわりふわりとボタン雪が落ちてくる京都の町を、還暦のおばさんは北へ北へ。
やっぱし私は持ってるぞ!冬の京都で雪なんて♪
またも、心で調子に乗るつる。
強風の予報でしたが風も強くなく、思ったほど寒くありません。
余裕綽綽で途中のお寺に立ち寄りながらさらに北上して行くと、あらららら、風流どころじゃない吹雪になってきた。
マスクと帽子の隙間から、雪が目に入ってくる。
どひゃ~~っ!
持ってる、なんて言ってる場合ではない。
完全防備のお蔭で寒さは全く感じませんが、こんな日にサイクリングなんて、私は一体何を考えているのだろう、と自問自答を繰り返しつつ、一瞬ではありますが、黒い帽子を綿帽子のようにしながら上賀茂神社に到着。
時刻は9時。
雪は止みました。
富士山のように雪をかぶったこの砂の山。
これは立砂とよばれ神が降臨する場所として知られているそうです。
この神社にある「人を目的地まで導く」と言われている八咫烏のおみくじを引きたくてここに来た、と言えばアホみたいですが、何故か怖くてこの何年もおみくじを引いたことのなかった私、ここで何年ぶりかのおみくじを引いてみました。
最近気になるカラス、のおみくじ。なんと500円するんですが。
このお尻の部分からおみくじを鳥だす・・・いや取り出すのですが、心底恐る恐る開いたおみくじは・・・
じゃ~~ん!
「中吉」
ああ~よかった。心底ほっとする私。
しかも、内容は私的には大吉でした。
お勤めご苦労さんです。
さて、そもそもなぜにつる姫はこの日、遠い北へ向かったかというと、この上賀茂神社から昨日の続きの七福神を廻ろうと思っていたのです。
偶然ですが、毎月七の日に七福神めぐりをするとよい、という事を何かで読みました。
持ってる私、ちょうどこの旅の二日目が7日。本当はこの日を一日七福神巡りに当てたいくらいだったのですが、範囲がとても広いので、他の目的地の場所に合わせ、分けて回ることにしたのです。
雪が降ったので、金閣寺方面に目的を変えようか・・とも一瞬思ったのですが、キンピカの雪の金閣寺はまあ、絵ハガキでみればいいか、と目指すは、ここからは東、比叡山方面。
9時20分、上賀茂神社をあとに、りんりんとチャリで走ります。
鴨川を渡り、東へ東へひたはしる。
京都の町はアップダウンがほとんどないので、自転車の観光には楽ですが、上りはふとももに負荷がかかります。
固いサドル、お尻も痛くなってきました。
実は私、手術をしてから全く自転車に乗らなくなっていました。
自宅周辺は坂も多く、心臓がバクバクするのは嫌なので、買い物も何もすべて徒歩でした。
頑張りすぎて、太ももの筋肉痛で明日に差し支えたらどうするんだ、と多少の後悔と取りこし苦労をしますが、ここまで来て引き返すことはできません。
走る事35分ほど。9時55分、京都の北の果て松ヶ崎大黒天・妙円寺に到着。
その名の通り大黒天様が祀られています。
なでなで。
こちらは、なでうし。
つるつる、なでなで。
降っていた雪は融けて、枝に光の花が輝いています。
都七福神4つ目にお参りし、10分ほどの滞在で、距離的にはここからさほど遠くない赤山禅院に向かいます。
降ったり晴れたり曇ったり、今日の京の天気はコロコロ変わります。
しかしありがたいことに、自分が熱いのか風がないお蔭か、寒さを感じる事はほとんどありません。
さてこれまではアップダウンのなかった京都も、山の上の方にある赤山禅院に行くのは、少しばかり大変でした。
一度自転車を押しながら歩き、赤山禅院10時25分到着。
この大きな数珠のようなものには、皆様の願いが書かれてあるそうです。
ここにおわすは、福禄寿さま。
なんだか肌色ののっぺりしたものがあるなあ、と思ってようくみると福禄寿様が二体おわす。
後ろの方には他の七福神様たちも見えます。
境内を散策すると、皆様お揃いでした。
ここもほぼ貸切状態で、ゆっくりと散策。
狛犬?インドっぽいですね。
何故か古い消防車のようなものがありました。
5つ目の七福神にお参りして、10時40分出発。
上って来た道、帰りは楽勝♪ペダルを踏むことなく下山。
ヒーハー♪
白川通りを、ガンガン南に下ります。
サイクリング、ヤッホー♪
まだまだつづく
感謝をこめて
つる姫
大丈夫か・・・おばさん(汗)
し