何度か書きましたが、まさに運命の赤い糸をたぐりよせたような、不思議な出会い。
出会った2017年は、私が還暦を迎え、息子が結婚して、その後還暦にして、瀬戸の島での一人暮らしを体験した年。
本当は、その島をでた後、別の海辺で移住体験する予定で、最も気に入った場所に移り住むつもりでもありました。
しかし、その時も突然流れが変わって、次の滞在場所に移ることをやめ、とりあえず一旦、東京に戻ってきたのです。
いずれはわんこと海辺暮らしをするのが夢でしたが、二度とペットショップでわんこをかうつもりはなく、できれば里親になろうと思っていました。
でも、還暦の一人暮らしでは条件に当てはまらず、里親はあきらめるしかない。
それに、買うとなると何十万もする。
もう二度とわんこと暮らすこともないだろうと思っていた矢先、売れ残りで「激安」になっていた小さなわんことの出会いでした。
その子を見つけてきたのは、娘でした。
雨が降ったので予定を変えて、通ったことのない路地に入ったらペットショップがあり、そこに先代ロッキー君の子分のような、小さな小さなミニチュアダックスがいたのだそうです。
帰宅した娘は、見るだけでいいから、今度一緒に見に行こう、と言いましたが、ペットショップで犬を買うつもりは全くなかったので、行くつもりは毛頭なかったのです。
しかし、これが運命というものでしょうか。
3日に、急に思い立って、ロッキーとバブルの時に飼っていた猫のマイケルの絵を描いたのです。
それを描いて、なんだかとても気持ちが楽になったのを覚えています。
夜寝るときには、やはり二度と生き物を買うのはやめよう、と決心したところでした。
翌朝は、まあわんこを見がてら、娘とランチして来ようと思いながらでかけました。
要するにランチがメインでした。
しかし、お店にはいると、娘がみたというわんこはいませんでした。
売れちゃったんじゃない?とがっかりする娘。
そのまま帰ればそこで終わり。
しかし、なぜか私は急に積極的になり、一応聞いてみようと、店員さんに声をかけました。
ああ・・あのクリームちゃん、、と、店員さんはお店の奥に入って、小さなミニチュアダックスを抱いて出てきました。
初めて見た瞬間は「変な顔の子」と思った(笑)
つまり一目惚れなんかではない。
格安になっているのは、月齢が進んでしまったから、といわれたその瞬間、私の心が動いてしまった。
一旦お店をでて、その辺をうろつきながら、娘と犬を買う覚悟を話し合い、もう一度お店に戻って、手続きをして、そのまま箱に入れて持ち帰った、という流れです。
その日は月曜日でした。
もしかしたら、ですが、週末に売れなかったから、次の場所に移動されるところだったのかも知れません。
売れ残ったわんこたちの行方は、時には悲惨なものになるという話もあります。
おかげで、優雅なランチもできず、途中で遅いお昼に食べるものを調達しつつ帰宅。
そんなつもりは全くなかったので、トイレシートを買いに走り、家にあった100均のワイヤーネットでハウス的なものを即席で作って対応しました。
初めての家の中を、少しも躊躇することなく走り回るやんちゃなわんこは、娘が「こたろう」と命名。
私に何かあったら、この子は娘が世話をする、というのが購入時の約束でしたから、命名は娘に預けました。
それが3年前の今日。
娘も言いますが、どう考えても、こたろうが私たちを呼び寄せたとしか考えられない。
雨で予定が変わった娘が、いつも通らない路地に入って、こたろうと出会ったことも、絶対に行かないといいつつ、ランチに惹かれて家をでた私も、わざわざ店員さんに声をかけて、こたろうを出して来てもらったことも。
一日でも、少しの時間でもズレていれば、今はない。
家に帰ってからよく見たら、めっちゃ可愛い子だった。
多分こたろうは、私たちが来るまでに、他の人が買っていかないように、かわいくない振りをしていたんだ、とまで思いました。
こたろうと出会う前日に、先代ロッキーの絵を描いていたこと、そして、こたろうが来た翌日の夜に、ロッキーがこたろうの様子を見に来た気配を感じたことは、以前にも書きました。
ロッキーとの出会いも運命でしたが、その出会いがなければ、こたろうとも出会ってはいません。
人が生きて受けとるすべてのご縁は、単発ではない、生まれたときからずっと繋がっているのでしょう。
なにはともあれ、こたろうのおかげで、自己中的な考えではありますが、わんことの海辺暮らしの夢もかないました。
大好きな瀬戸の海ではなかったけど。
おまけに、こたろうより長く生きるという人生の目標もできました。
私が死ぬときには、ロッキーとこたろうに迎えに来てもらう予定です。
という事で、こたろうのうちのこ記念日に対したイベントはしませんが、少しはいつもと違うご褒美で、来てくれてありがとう、の気持ちを伝えたいなあとは思っています。
生後5ヶ月半で、体重は2キロ弱だったんですよ。
ご飯ちゃんともらってたのかな、と思っちゃいました。
出会ってくれてありがとう、こたろうくん。
今日もつつがなく過ぎますように
感謝をこめて
つる姫
私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。
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