☆つる姫の星の燈火☆

#1900 おばあちゃんの知恵

昭和生まれの私ですが、科学が進み、昔から聞いて来た常識が覆るような事実を聞くことが多くなり、戸惑う事も多くなりました。

たとえば、風邪を引いたときには風呂に入った方がいいとか。(高熱があるとか、状態にもよりますが)

反面、昔の人のやっていた事は理にかなっているな、と思う事も多いですよね。

おばあちゃんの知恵。と言われてきたものも、今では核家族(これももう古い言葉に思えますが)で、おばあちゃんから色んな知恵を授かる、という機会も少なくなったのでは。

お料理だって、昔はおばあちゃんや母親から受け継いで、自分なりのオリジナルもできたりしたのでしょうが、今や『クラシル』 笑

私は高校の頃から家を出ていたので(下宿で高校に通ってそのまま東京にでてきたので)母親と一緒に料理を作る、という機会はほんのわずかな期間しかありませんでした。

家に帰ればご飯が出来ているという幸せな子どもでした。

母や、離れて暮らしていたおばあちゃんの料理の味を引き継いだ、というものは無に等しいかも知れません。

しかしながら、生活の知恵のようなものや親が口を酸っぱくして教えてくれたことのいくつかは、自分の子にも引き継いでいます。

言葉にしてみると本当に基本的なことなんですが、いわゆる人としての躾け。

箸の持ち方とか食事のマナー、挨拶をしよう、人に親切にしよう、整理整頓、無駄遣いをしない、夜遅くまで遊ばない、廊下を走らない。

などなど。

これはスマホではなく毎日そばにいる保護者が伝えるべきものです。

今やスマホに幼児用の知育アプリなるものがあるとか。

世の中の流れは止める事はできないのですが、これは本当にゆゆしきことだと思います。

目も姿勢も絶対悪くなる。

 

幼い頃、少し離れた町に住んでいたおばあちゃんの家に遊びに行くのが楽しみでした。

私の実家は信号もない、たまに飛脚が走っているような田舎でしたが、おばあちゃんはデパートのある町に住んでいました。

バスに2時間半も乗って、そこからさらにバスかタクシーでおばあちゃんちに行き、翌日はバスに乗ってデパートに行って食堂でお子様ランチを食べ、乗り物に乗ってソフトクリームを食べる。年に一度か二度の夢のような時間でした。

おばあちゃんは、母よりも躾には厳しかったように思います。幼い弟はしょっちゅう怒られていました。

私が東京に出てくるとき、おばあちゃんが伝えてくれたことでよく覚えているのは、火の元に気を付ける事と、寒いなと感じたら我慢しないで一枚羽織る。という事。他にもあったと思うのですが、そのふたつははっきりと覚えています。

私はまだおばあちゃんにはなれそうもないのですが、親とはちがう時代を生きた人が身近にいるというのは、よい事なんじゃないかなあ。親とは違う価値観もあるし、知恵もある。

その知恵は今はネットから受け取る事が多くなってしまったけど、昔から言うおばあちゃんの知恵というものは、直接引き継いで行ってもらいたいものだなあ・・・と思う昭和の私。

テレビやネットからの一方的な情報は、一つ間違えれば誤解も招きます。

私もそろそろ古い時代の人となりましたが、よい物は引き継いで逝きたい(誤変換ではないですよ)

今日の言葉

全ての時代は古くなるとよくなるもの

バイロン

 

今の時代も古くなればよく見えるのかと思うと。

 

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
SEIROさま
コメントありがとうございます。
その人が無人島で一人で生きているのでない限り、子どもがいようがいまいが、言葉で伝えようが伝えまいが、その存在から学ぶものがあるのだと思います。
人のふり見てわがふりを直したり、お手本にしたり。
SEIRO-NAKAI
ことばで伝える知恵。
つる姫さま、おはようございます。広島は、快晴です。

おばあちゃんの智慧、親から子どもに伝えていくものたくさんありましたね。つる姫さまの受け継いだものを読みながら、自分を振り返ることができました。

いくつになっても、どんな時代になっても、変らないものが、おばあちゃん、おじいちゃんから受けついだ知恵だなあ、と、感慨です。

自分が何もできていないこと、何も伝えていないことにも、気づきました。

すてきな1日を。
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