☆つる姫の星の燈火☆

つる姫的ダイ・ハード18~誤算はつづくよ~

ハードな一日の翌朝。

5時起床。

思ったよりも体は軽く、肩の調子もよさそうです。

昨日の旅がうそのよう。

若い証拠です。

 

 

この辺りの日の出は何時頃なんだろう。

昨夜お迎えに来ていただいたホテルの方に、

お日様はどこから上るかの確認だけはしてありました。

海の方から上るという事なので、海岸まで15分ほど歩き、朝陽を見ようと思っていました。

 

朝ぶろに入って、買っておいた朝ご飯を食しながら

一日のスケジュールを頭の中でまとめます。

 

散歩から帰ったらチェックアウトして、始発のバスで「伊根」という漁村に行き

遊覧船に乗る予定です。

その後天橋立に戻り、散策して

適当な電車に乗って、宝塚まで行く予定です。

 

そうこうしているうちに、外が徐々に明るくなってきました。

そろそろ行こうかな。

 

ホテルを出て、昨夜教えてもらった太陽が昇る辺りを見ると

あ”~~~!!

 

写真では白くなってしまいましたが

真っ赤な朝陽が昇っていました。

うっそ~~!

いや~ん、遅かったあぁぁ。

後20分早く出ていれば、海岸でこの朝陽を見ることが出来たのに。

昇る朝陽にせかされて、海岸へと急ぎます。

昨日は暖かったようですが、朝は息が見えるほど冷え込んでいます。

 

早朝散歩のおじいさんに、道を聞いて急ぎます。

つる姫、旅に出ると特に必要がなくても人に道を聞きます。

そして、そのあたりの人の言葉を聞いたり、人柄を感じとったりします。

杖を突いてゆっくり歩いていたおじいさん。

とても丁寧に道を教えてくださいました。

この辺の人は京の都の方の人とは違う感じです。

ありがとうございました。お元気で!

 

海岸にたどり着きました。

 

おお・・・・・・・(感嘆詞)

穏やかな阿蘇湾の夜明けです。

 

先ほどの真っ赤なお日様をここで見たかったと、いまだに悔みながら

この美しい朝の海を満喫します。

靄が晴れて行くのがわかります。

朝靄がたちこめる湾も美しかったに違いない。

またも、出だしが遅かった事を悔やみます。

早起き得意なつる姫の、今日一番の誤算です。

早めの行動。

次の旅へのわかりきった教訓です。

色んな種類の海鳥たちが、朝のお食事でしょうか。

 

阿蘇湾の朝をお楽しみください。

 

 

 

 

 お日様がみっつ

 

 

 

 

お気に入りです↑

 

さて、幻想的な風景にすっかり魅入られた私は

現実に戻ります。

 

現在時間は7時過ぎ。

ホテルに戻ってチェックアウトして、ホテルから10分かかるというバス停から

7時56分発の、伊根方面行のバスに乗らなければなりません。

 

ホテルまでは20分ほどかかるはずです。

私は来た道を引き返さずに、昨日ホテルのフロントでいただいたイラスト的な地図を見ながら

違う道からホテルを目指しました。

帰りは上り坂、イラストの地図もいまいち分かりにくく

やっとの思いで部屋に戻ると、時はすでに7時半。

急いで荷物をまとめてチェックアウト。

 

お世話になりました。

 

バス停まで10分と聞きましたが、経験上こういう場合は短めに言われることが多いものです。

なのでもっとかかると思い、急ぎ足で向かいましたが案外10分以内に到着。

バス停の向かいには、

素敵な書が貼られたお宅がありました。

 

バスは定刻を4分ほど過ぎて8時過ぎに到着しました。

バスってのは、電車と違って時間が曖昧なものです。

何気なく思ったこの事が、後で重大な意味を持つことになると

この時は思ってもいませんでした。

 

バスに乗ると、数名の学生さんが乗っていました。

プリントを見ているので、期末試験か何かでしょうか。

私が降りる手前に、高校の分校があり一団はそこで降りて行きました。

分校。懐かしい響きです。

 

実家の私の生まれた家の真ん前に、高校の分校がありました。

分校と言っても当時は沢山の学生がいて

ちいさなつる姫は、文化祭のような所でお姉さんたちにかわいがってもらいました。

そこも、ずいぶん前に廃校となり

今では、跡地に特別擁護施設が建ちました。

高齢化社会の過疎地の田舎の、時代の流れです。

この分校も、きっと間もなくなくなってしまうのでしょう。

降りて行った学生たちは10人にも満たなかったですから。

 

35分ほどかかって「伊根湾めぐり日の出」バス停に到着。

始発の遊覧船は9時です。

 

一人でも出航する、と言われて周りを見ると

どうやら乗客は私一人のようです。

20分ほどの時間、辺りを散策しました。

 

 懐かしいような街並みです。

朝一の仕事を済ませたおばちゃんでしょうか。 

 

さて、貸し切りの遊覧船の出航です。

 

船が出ると、ウミネコが周りを飛び始めました。

どうやら、いつも乗客がくれるかっぱえびせんを当てにしているようです。

自分はつるですが、鳥がそばに来るのは苦手ですので、そんな気はさらさらありません。

手に持ったかっぱえびせんを鳥がとりに来るなんて、恐ろしくて恐ろしくて。

しばらく船について飛んでいた鳥たちは

「あいつは、なにもくれないぞ!」とでもいうような感じで

どこかに飛び去って行きました。

ごめんね~。

 

出航してからしばらくは船の揺れがものすごくて立っていられないほどでしたが

柱に掴まったりなんかして、根性で写真を撮りました。

 

魚の養殖場だと思います。

向こうに見えるのはどこの山でしょうか。

 

 

 

途中から波は穏やかになり、貸し切りの遊覧船で

伊根の舟屋の風景を楽しみました。

 結構風が強いですが、この湾の中では船はあまり揺れません。

 

海の男だぜぇ。

 

スピーカーから、説明の声が聞こえるのですが

音が割れて何を言っているのか聞き取れません。

 

ここは津波が来たらどうなるんだろう。

被害にあった事はないんだろうか。

 

 

この町の消防団に、船は不可欠なんだな。

隣と密接した家が火事になると大変そうです。

 

自家用船ですね。

なんだか、ヨーロッパのどこかを彷彿とするようなのどかな風景です。

 

 

何がみえるんですかあ~~?

 

 

さて、再び波の荒い地点を通過して

30分弱の遊覧が終わりました。

今にして思えば、私さえいなければ、この便を出すことはなかったのでしょう。

次の便には団体さんが待っていました。

ま、一人でも出すと言ったのはあちらですからね。

 

天橋立方面に戻るバスの時間まで1時間20分ほどあります。

 

この辺をぶらついて時間をつぶそうかと思ったのですが

つる姫は、海岸線のバス路線を

歩けるところまで歩いて戻ることにしました。

 

まだ痛みの残る肩に挑戦です。

リハビリです。

荒療治です。

 

いや、ただの変人です。

つる姫の旅は歩く、が基本なのです。

(好むと好まざるとに関わらず)

 

ホテルでもらった、バス停毎に通過時間の書いてある時刻表を握りしめて

どこかまで歩いて、途中の適当なバス停で乗ればいいや。

 

ボストンバッグを痛くない方の肩にかけて

さあ、歩くぞお!

 

しかし、これがまたまた大誤算の始まりなのでした。

体調いまいちだったつる姫は、無事に天橋立を見ることが出来るのでしょうか。

 

つづく

 

ご訪問ありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫

 


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
ブラボーさん
ありがとうございます。
同じ場所に行っても、どこに自分の旅の価値というか
目的を合わせるかって人によって違いますよね。
私はこの場所で朝が明けるのを見たかったのです。

はい、先日の息子のブログを読んでいて
ぴったりと重なる所があり
親子だなあ~とつくづく思いました。
それは最後に書きますね。
ブラボー
素晴らしい写真
さすがに写真屋の娘さん。。関係ないか?
朝日の写真素晴らしかった!!しばし肘を付いて見入ってました。

自然の芸術に加えて、貴女のシャッターチャンスも良かったのね♪

ソレにバス停から何処まで行けるか?って挑戦の話のところで
健太君の姿が重なりました。
親子だよね~。。。明日はどうなるのかな?
つる姫
るみこさん
本当に綺麗な朝でしたよ。
人生何番目かの美しい夜明けです。
真っ赤な朝陽と海とのコラボを見逃したのは
とても残念でしたが、充分綺麗でした。

舟屋、後で調べてみたんですが
船が二階まで押し上げられるような津波が来たこともあるようです。
それでも、これだけ残っているのですから
何か工夫がされているのでしょうね。

るみこ
綺麗な朝陽
海で見る朝陽・朝焼けも綺麗ですね~~☆
空も海もオレンジ色に染まってる。

水際ギリギリまで隙間なく建っている家並みに
驚きました。高波なんてないんでしょうか。

小学校の同級生の家は貸し船やさんで
水際ギリギリに建っていたのですが、台風などの大波で
屋根を越えるほどの波がかかったことがありましたよ。

私には住めない環境だわ。
つる姫
テバネさん
ありがとうございます。

そうなんです。
シャワーじゃなくのんびり湯船に浸っておったのが
失敗じゃった。

まだ痛いんですか?
私はすっかり良くなりましたよ(笑)

18切符で旅してくれば?(爆)
テバネ
幻想的な写真・・・・・良かったですよ~
その場にいたらさぞかし感動ものだと思います。

シャワーしなかったら・・・・・更に良かったかと(激爆)

舟屋は生活の知恵から生まれた作りですから
中も随分工夫されているようですね。
見てみたい~。

そうそう、痛い方の手で荷物持つと・・・・・しびれます(涙)


期待通りの展開になって来たな~
次回に・・・・・・更に期待(爆)
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