☆つる姫の星の燈火☆

婆ちゃん復活!

私には98歳のお婆ちゃんがいます。

最初の夫は27歳で脳溢血(脳梗塞?脳卒中??)かなにかで亡くし

次の夫は戦争で亡くし

戦後の物のない時代に、父親の違う子ども4人を一人で育て上げました。

私の母と3人の息子。

長女で一人だけ女の子だった母親にも、かなりの負担はかかったと思います。

 

ある夕方、お婆ちゃんはもう疲れ果て

4人の子どもを連れて、死のうと思って近くの池のほとりに立っていたそうです。

そこに偶然旅のお坊さんが現れて、お婆ちゃんの顔を見るなり

「あんたは何か、悪い事を考えているな。。」

その偶然のお蔭でおばあちゃんと子どもたちは生きました。

 

あの時に死んでいたら、私もここにはいない訳です。

 

そんなお婆ちゃんは年を重ねて

95を過ぎた頃から何度も死にそうになっています。

どうやら心臓が悪いようです。

去年の今頃帰省した時に、久しぶりに見たお婆ちゃんは

まるで別人でした。

昔の人にしては大柄でふっくらしていたお婆ちゃんは、二まわりも小さくなったように見え

目の前にいる人が、自分のお婆ちゃんだとは思えないほどでした。

眠っているので起こさないで帰ろうとしたら、急にぱっと目をあけました。

帰って欲しくなかったのかな、と思いましたがあまりのタイミングにびっくりしたものです。

 

「わかる?」というと、一緒にいた私の弟と私の名前を言いました。

弟にはちゃん付けで、私の名前は呼び捨てで。

弟は私より5歳年が若く、やんちゃで落ち着きのない子どもでしたから

その思い出が強かったのかも知れませんね。

 

お婆ちゃんはその2ヶ月前に死にそうになった時の事を話し始めました。

口から光のような物が「わ~~~っ」と出たそうです。

それはもう苦しくて、苦しくて、これでもう死ぬのかと思ったそうです(今だから笑)

口から出そうになったのは、魂だったのでしょうか。

臨死体験をしたことがないので未知の世界ですが

光を見る、というのは共通しているような気がします。

 

その後おばあちゃんが塗り絵をしたい、と聞いたので

何冊かの塗り絵とクレヨンを送りました。

すると、行き違いのように

「お婆ちゃんは目をあけなくなった」と連絡がありました。

もう塗り絵をすることもないだろうという事でしたが

その後また復活して、塗り絵を塗っているとの知らせがありました。

 

そして、先日おばあちゃんはバナナをのどに詰まらせて意識不明になりましたが

間もなく復活。

しかし、その後は人が認識できなくなり、私の母の事もわからなくなったようです。

 

が、

 

またまた復活の知らせ

 

私の母はオオカミおばさんになってしまいましたが

いつ何があってもおかしくない事だけは確かなようです。

 

初孫だった私は、お婆ちゃんにとても可愛がってもらいました。

花を育てるのが好きで、以前住んでいた家はご近所から「花やしき」と呼ばれるくらい

四季折々の花がいっぱい咲いていました。

訪ねる度に色んな花が咲いていて、花の間からお婆ちゃんが出てくる光景を思い出します。

家庭菜園でとれたイチゴやホウレンソウを持たせてくれた事も懐かしい思い出です。

文章を書くのが好きで、新聞に投稿した記事が2度ほど採用されました。

取材されたこともあるようです。

ちぎり絵に凝っていたことがあり、大作が展覧会に飾られたこともあります。

地震があった時に、エレベーターに閉じ込められたという武勇伝だって持っています。

生まれは旅館のお嬢様でした。

 

今お婆ちゃんが死んでしまっても、悲しくないとは言いませんが

爽やかに見送ることが出来る気がします。

昨日のブログに、大学生の書いたものを載せましたが

お婆ちゃんが死んだ時に、それほどたくさんの人が訪れて泣いてくれるとは思いません。

彼の考えに反論しているのでは決してありません。

人の死から学ぶ事はとても多く、前向きに頑張ろうという希望にして行く事はとても素晴らしい事だと思います。

昨日コメントを下さった方もおっしゃっていたように、

価値、という表現は違うかも知れないけれど、考え方は同じだと思っています。

 

お婆ちゃんのお葬式もは身内だけで執り行う予定です。

それが、お婆ちゃんに対して一番よい見送り方だと思うからです。

それに、ここまで長生きしたお婆ちゃんは、兄弟は皆亡くなり

すでに息子2人と、孫まで一人亡くしています。

盛大な葬儀を執り行う必要性(と言ったら語弊がありますが)はないのです。

 

私自身もし若くて死んだ時も年取って死んでも、身内だけで見送って欲しいと頼んであります。

いつ死ぬかなんてわかりませんが、早くても遅くても

私は多くの人に認められるような人生は送ってこなかったし

沢山の人に惜しまれるような人間でもありません。

こういう事を言うとまた反論が出ると思いますが

人が生きてきた価値は、花輪の数ではないと思うんです。

花輪の置かれる順番や肩書が入ったりしたプレートから、

そして参列者の数、年齢層から亡くなった人の人脈や立場などをかいま見る事も出来ます。

あの人はそんなこともしていたんだ、あんな友達もいたんだ、と

その人の人生を、いまさら知ることもあると思います。

それはそれで、とても意味のあることだとも思います。

 

一体何が言いたいかっていうと(笑)

私が死んでも泣かないでください(爆)

私は十分悔いない人生を送ってきました。

今死んでも悔いはないです。

でも、思い残すことは、孫の顔  激爆

 

私が死んだという噂を聞いたときは

心の中で声をかけてください。必ず応えますから。

そして、波長さえ合えば会いに行きます 

問いかけてくださった人の数だけ、魂が喜びます。たぶん。

えへへ

 

戒名も位牌もいらないしお墓にも入りたくないと思っているんですけど

それが、私が生きてきてたどり着いた

自分が死んだあとの身の振り方の希望です。

 

 

あらら、何だかおかしい話になったけど

わたしはまだまだ死にましぇ~~~ん  たぶんね。

 

そして、復活した婆ちゃんに拍手をお願いします

 

今日もブログに訪れてくださった皆さまに

私の婆ちゃんが存在したことを知っていただけました

お婆ちゃん、98歳。

逞しい命を生きています。

 

 

もし、ふさわしくない表現があったらごめんなさい。

私はこう思う、ということを書きました。

付け加えれば、今はこう思います。という事です。

明日生きてれば、気が変わるかも知れないしね。

 

 

愛と感謝をこめて

 

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
天道虫さん
食べて行く事に精一杯の時代でしたでしょうし
4人の子どもを女手一つで育てるのは
本当に大変だったことでしょう。
小さい頃から気の強い人だったようです。
私はお婆ちゃんの知恵袋から
色んなことを教わりました。

天道虫さんがいつ死んでもいいなんて
自分でもそう言いつつ、人が言っているのを聞くと
まだまだでしょう!と勝手な事を想ってしまいます。
それこそ、まだまだ教えてもらい事が沢山ありますから、長生きしてください(笑)

樹木葬ですか!
色んな虫たちが集まってくれるでしょうね
つる姫
テバネさん
ありがとうございます。
今うちのわんこが年取っておしっこがもれて
手が離せないので
帰省するなら連れて行くしかないのですが
結構大変そうだよね。
おむつもすぐに摂っちゃうし、大変なのよ。
途中で来月には帰省したいと思ってるんですよ。
色々規制があるんですわ、わたしも。
もちろんお婆ちゃんは大事です。
分からないようでも多分本当は誰が誰だかわかっているんだと思うんですよ。
意識不明になった人もたぶん
周りの事はわかっているんだと思うんですよ。

私は以前100まで生きると豪語しておりましたが
どうだかなあ。
天道虫
あの頃の女性は強かったですね。
うちの母も大変な時代を生き延びています。もう20年近く前に90歳でなくなりましたが・・・
おかげで私も生きていますが、私ももういろいろやったので、もういつ死んでも良いです。
樹木葬でいいのですけどね。
テバネ
最初に、一度ばあちゃんに会いに返ったほうがいいと思うよ。

私のばあちゃん(私はばあちゃん子だったらしい・笑)も
100歳くらいで無くなりました。
死に目には会えなかったけど、聞いた話では
最後の方は誰が誰だか解らんかった見たいです、
でも突然全てが解るようになったらしいです・・・・・・・
しかし・・・・・・・その後間なしに・・・・・涙

余計な事だとは思いますが・・・・・一度帰省された方が
・・・・・・・・・・・・

で・・・・話変わりますが、
アナタは・・・・・長生きすると思いますよ(大汗)
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