☆つる姫の星の燈火☆

#129 生きとし生けるもの

昨日、北川悦吏子さんのオリジナル作品であり、テレビ東京開局60周年特別企画のドラマ「生きとし生けるもの」

の録画を観ました。

精神的なものから外科医としての仕事ができなくなり、妻とは離婚、子どもも取られ、人生を諦めていた医者に、それを知らない末期がんの患者が、辛さのあまり「殺してくれないか」と頼む。

医者は、引き受ける。

「カリウム」を盗み出し、点滴などの装備を持って、とりあえずバイクで病院を抜け出し、患者と最期の旅に出る。

はからずもその旅で、患者は、死にたくなくなるような出会いをすることになる。

いよいよ痛み止めにも限界が来て、患者は医者に楽にしてくれと懇願する。

その時、医者が、患者に注射をしてから、自分も死のうとしていたことに気づいた。

患者が放つ言葉

お前が捨てようとしている明日は、誰かが喉から手が出るほど欲しい明日だ!

死に至る注射をしてほしいと言っていた患者が、医者を抱きしめる。

そして、病院に戻って、最期を看取ってほしいと頼みました。

長年会っていなかった娘と孫が病院についたころには、呼びかける娘と孫を感じたのか、意識がないはずの患者が、微笑みを浮かべて息を引き取った。

患者の最期の笑顔を胸に刻み、数年後、その医者は緩和ケア医となっていました。

死にゆく患者から生きる意味を教えられたのでしょうか。

この二人の出会いは、逝ったもの、残されたもの双方にとってかけがえのないものだったのでしょう。

人生は、縁がすべて。にんげんだもの。

 

余命宣告をされた人の最期を描いたドラマや映画はたくさんあります。

余命が区切られているからこそ、やりたかったことを果たしたり、自分らしく生きられるのかしら、と思う事もあります。

だけど、考えてみれば、生きとし生けるものすべてには、命に限りがあるんです。

当たり前のことですが、多くの人、元気な人は、命の区切りなんて意識しないで生きています。

私だってある時期までそうでした。

しかし、病気ではなくても私くらいの年齢になると、後何年位は生きられるかなっていう計算ができるようになります。

父と母を見ていてつくづくそう思うけど、誰だって好きで病気になるわけじゃないです。

ただ、今回なんとなく悟ったことがあって、私が今くよくよ悩んでいることは、単純に無駄だなって。

今できることをやる、それは常に思っていることのはずですが、やはり心の中では誰か人と比べて焦っている自分がいるんです。

元気ならあれができる、これもできると。

たらればもなければ、ならもきょうともない。?

病気を言い訳にして生きるのは、ほんと、もうやめよう。

時間がもったいない。

 

やっぱりね、やり残すことがある人生の方がいい。

常にやりたいことが沢山あったってことだから。

やり残すことはあっても、思い残すことはない人生にしたい。

私が死んだら、万歳三唱で見送ってほしい。

でも、それは死にゆくものの自己中でしょうか。

本当に私を想ってくれていた家族にとっては、息をしているだけでもいいのかなあ。

私の性格を知っていれば、息をしているだけの私は私じゃないってわかってくれるかなあ。

私は、10年近くも身体が不自由だった父が亡くなった時、安心したんです。

やっと楽になったね、と。

最期まで頭だけはしっかりしていたので、想像もつかないほどつらい日々だったと思う。

わがままな病人でしたが、その辛さから思えば、我を通してくれてよかった。

父は91年生きましたが、人生は長さではないと思う。

亡くなってほっとしたのは、本当は父へのねぎらいよりも、長年気をもみながら父を想っていた、自分の安堵だったかもしれない。そう思うと、冷酷な娘だなあと、複雑な気持ちもあります。

人の気持ちはほんと、裏表前後左右。

 

今日は母の日ですね。

母がいなければ、誰も生まれてくることはできません。

母になれたことにも感謝する日。

昨日書いた一枚。透明水彩と色鉛筆少々で、手直し。

親鳥に大切に育てられて元気に巣立ちを待っています。

森の妖精とも呼ばれるシマエナガのヒナたち。

巣立ちの前に、このように団子になって木にとまる様子が見られるようです。

シマエナガ団子、と呼ばれていますが、こんな様子を実際に見れたらいいなあ。

成鳥になると、目周りの色が取れて、まぶたに黄色っぽいアイシャドウをつけたようになり、前面から見ると真っ白になり、くちばしが真っ黒になって、かわいさは反則級です。

成鳥の絵も何枚か描いていますが、ヒナを描いたのはこれが初めてです。

この子たちも、天敵に襲われたりして、全員が無事に命をつなぐ保証はありません。

命をつなぐためだけに進化し、知恵をつけ、いまを生きる命の輝き。

 

今日の言葉

神と人間は対等である。

人と自然も対等である。

アイヌの言葉

 

これも今朝の番組できいた言葉ですが、物質を含め、万物に命が宿るという考え方を大切にしたいです。

物を大切にしよう、これは、次々とものを生み出す現代には、忘れられたことですね。

 

ちょっとまとまりがつかない作文になりました。すいません。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

命に感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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