もう何年も前には、京都はもう行くところがないし、観光客も多いし、二度と行かなくてよいだろう・・などと思っていた私でした。
しかし、去年の酉年に還暦を迎える少し前、テレビ番組で京都の鳥にまつわる寺社の紹介をしているのを観て、久々京都に行ってみようと思ったのでした。
二月は観光客が最も少ないとも聞きます。しかし、その反面、客寄せのためもあるのでしょう、冬の特別拝観、などもやっている時期です。
桜や紅葉の頃の京都は最高ですが、冬枯れの古都もおつなもんです。何せ人が少ないのが、私には最高なんです。
一日目最初の行先は、京都の北の鞍馬寺から、貴船神社まで。
山道が少しきついようですが、まあ何とかゆっくり歩いて見ようと思い、京都駅からJR、京阪、叡山電鉄を乗り継いで鞍馬に到着。
あの牛若丸が武術や兵法を学んだとされる天狗の総本山、鞍馬山。金星から来たとされている護法魔王尊が祀られているパワースポットだそうです。
待合室にも天狗。
駅の外にも天狗。
参道を歩いて
お店の前にも天狗
今度はタヌキ。
鞍馬寺へ。
今回は狛犬に注目してみよう。
どうもいぬっぽくないと思って後で調べたら、これらは阿吽の寅だそう。
さすが持ってるつる姫。天気予報は曇り時々晴れ的でしたが、真っ青な冬空が景色を鮮やかにしてくれます。
山の上。気温は低いですが、完全防備で寒さはほとんど感じません。
おおお・・・
こりゃ、きついが、まあ平気。
大杉さんと呼ばれる杉、見事ですね。
本堂にお参りをして
これも寅?
いざ、奥の院から貴船神社への山越えに突入。
雪の残る山道を用心しながら進みます。
おっ!木漏れ日ピンホール♪
この山道には杉の根の張り出しているところが沢山あります。
義経が天狗と出会った場所と言われる不動堂を通り過ぎ
義経堂に行き当たりました。
本堂から30分ほど歩いて奥の院に到着。
ここは奇岩の上にある小堂。魔王殿は、650万年前に人類救済の使命に帯び、金星から降臨した魔王尊が祀られているそうです。
さて、山道の上りは過ぎて下りになりましたが、これがまたきつい。
健脚を誇るワタクシも膝に来そうで怖かった。
それよりもっと怖かったのは、誰もいない山道を行くときに、獣の咆哮のような音がするのです。
もののけ姫のあのイノシシみたいな獣のイメージが浮かび、身の毛がよだちました。
しかし、あれは木の唸る音だったのかしら、と後で思いました。
生まれて61年まで数時間という時、初めて聞いた不気味な音。風に揺られて木がきしむというか、何とも言えない音なのです。
きっと、あれは木の咆哮。自然への畏敬というものを改めて思い出しました。
本堂を過ぎてからは、若い3人組が前を下りていたので、多少気持ちが楽でした。
これからもし鞍馬、貴船のハイキングに出かける皆様は、鞍馬から貴船に歩いていく事をお勧めします。
逆コースの山道はきついはずです。
前行く女子が一回滑って転びそうになっておられました。
さてさて、得体のしれない獣の気配から解放され、平地におりました。
鞍馬駅から寄り道しながら1時間20分ほどで、貴船神社に到着です。
気温は寒いけど汗びっしょり。
階段と灯篭に雪をかぶっていればなおさら風情があったのですがねえ。
どうも、眼の調子が悪くて困っています。
今日はここまで。
今日の言葉はしばらくお休み。
感謝をこめて
つる姫