それにしても、残暑が暑すぎます。
今朝もこれでもかの青空が広がっていますが、日が昇る頃鳴きはじめるセミの声は聞こえません。
暑くても涼しくても、今年も彼らはちゃんと命を繋ぐことができたのでしょうか。
それで、ふと気になってちょいと調べてびっくりポンな朝。
私はこれまでセミは一週間ほどしか生きないと聞いて、それを信じて還暦を過ぎました。
ところが、セミは飼育が難しくて、捕まえてきたセミが一週間ほどで死んでしまう事から出来た、俗説なんだそうです。
実際屋外では一ヶ月ほど生きるんだそうです。
また、ご存じのとおりセミの幼虫は土の中で、種類によって3年から7年程を過ごします。
いきる、という事はどういう事なのかって思うきっかけになる虫生ではないですか?
羽化してからは、単に生殖のためだけに過ごすと言っても過言ではないように思います。
まあ、ほとんどの生き物は子孫を繋ぐために命を生きているのだろうとは思います。
何年も土の中にいて、成虫になったらすぐに死んでしまう、かわいそうな虫。。なんて人は思うかも知れないけど、そんな事はない。彼らは何の疑いも迷いもなく、生まれて生きて死んでいくんですもの、逆に羨ましい生き方ではないでしょうか。
今では、捕まえた虫は逃がしてあげましょう、という時代になりましたが、私が小学生の頃は「昆虫採集」なんて当たり前だのクラッカーでした。昆虫採集セットがあって、虫を殺すような液体と注射器もついてましたよね。
その頃は虫を捕まえて遊んで死なせてしまう事に、それほどの罪悪感を持ちませんでした。
今の時代、やたらそういう事に神経を使う割には、私たちの時代からみればもっともっと残酷な事があるような気もします。
どうも最近、年寄りじみた言い方が多くなってきました。すまぬすまぬ。まあ勘弁してちょんまげ。
命の尊さにしてもなんにしても、実体験で自然の中から学んだことが多かったように思います。
書かれた言葉から学ぶ事もありますが、自然は人の心を育てる一番の先生だと、私は思います。
セミが存外長く生きるってことを還暦過ぎて知り、その一生に想いを馳せるオバサンですが、よい子のみんなは夏休みの自由研究はできたかな?
都会でも、充分虫の観察は出来ますよ。つる姫おばさんは今年は休止しましたが、アオムシを卵から育てたこともあるんですぞ。一つの命が生き延びて子孫を残すために羽ばたいていく様子には、オバサンでも感動します。
一番感動するのは、蛹が羽化する時です。うまく殻を脱げないと死んでしまうんです。
あと一歩というところで死んでしまうこともあるんです。もう、綺麗な羽も目もできあがっているのに。
手を貸す事もできない。自力で頑張るしかないのです。命の強さと弱さ、尊さを学びます。
よい子の皆さんがこのブログを読んでいるとは思えませんが(自爆)
このように、小さな命の営みをみて、勝手な解釈をして感動したりなんかしていますが、セミや虫の一生を見て、なんてかわいそうな一生なんだろう、と思うか、なんて素晴らしいと思うか、それは人それぞれ。
人間に生まれて幸せなのかどうか分かりませんが、いただいた命を大切に、周りの命にやさしく生きていけるといいですね。
今日もきれいごとを書きましたが、まあ勘弁してください。
綺麗な心は綺麗ごとからはじまる、というではありませんか。
え?そんな言葉聞いたことない?はい、今私が作りました。
5年前うちに入ってきたミンミンゼミ?です。
網戸を開けて外に出したつもりだったのですが、なんでか主人のズボンに入っていて、出勤途中にビビったそうです。
今でも思い出すたび、轟爆です。
今日も各地で猛暑日が予想される日曜日。
どうぞ無理なくお過ごしください。
おっ?裏の空き地でツクツクボウシが鳴きはじめました。
感謝をこめて
つる姫
(ブログ開設から2597日)