魂が形を纏う時
命が始まり
こころが生まれる
そんな気持ちなどをこめて描いた絵です。
裏話を言えば、これはツミ(雀鷹)という猛禽を描こうとしておりました。
ちなみに、ツミは鳩よりも小さい猛禽類です。
しかし背景を描いているうち、妄想が広がって、架空の鳥になりました。
油絵の時もそうでしたが、アクリルも足し算で描ける絵の具。
塗り重ねれば違うものにできる。
いくらやっても水彩が難しく、油絵に戻りたいけど戻れない。油の処理が大変だから。
そんな中、アクリルをうまく使いこなせれば、油絵に近い表現もできる。
色々ありますが、いまは絵を描くことで日々を乗り越えている感じです。
この絵を描いて色々考えていた今朝、著名な方の自死のニュースが入ってきて、衝撃を受けました。
魂が形となった時、そして心が芽生えたとき。
命と魂が一つの形の中でバランスがとれないとしたら。
試練は、乗り越えられる人にのみ与えられる、とも言うけれど
与えられたからこそ乗り越えるものだとも思う。
朝からそんなことを考えていた直後のニュースに、絶句でした。
因果関係は知りえませんが、誹謗中傷で、また一つ命が失われたのか。
にんげんの形を持った魂は、生きている間に磨かれるものではないのか。
人を傷つけず、傷つけられずに生きられないのか。
苦しみや悲しみのない人間はいないはずだけど、それは他人との関わりでしか生じないものではないのか。
だとしたら、人は何のために生まれてきて、人とかかわって生きるのか。
亡くなられたあの方、本心は本人しかわからないけれど、ご冥福をお祈りします。
形を離れた魂は、意思ももたない。今はしばしの安らぎの時かもしれません。
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫