皆様はどちらのご出身ですか?
私は広島県の山の方のど田舎で生まれ育ち、中学卒業後集団就職で東京に出てきました。
って、まさか本気にした方いないですよね。
中学卒業後、少し離れた田舎町の高校へ下宿しながら通っておりました。
同じ広島でも方言が少し違い、その町では「ない」というのを「にゃあ」という。
私はネコ好きではありましたが、その言葉はどうしても受け入れられませんでした。
僅か3年弱の居住でしたが、ど田舎から出て来た私、言葉の違いで、世の中は広いなあと少しだけ感じた時期でした。
そんな田舎者の私が、高校を卒業して東京の短大に入学しました。
一年間は寮で暮らしました。
そこには色んな地方から来た人がいて、方言も様々。今でも言葉を聞くとどの辺の出身の方か大体わかります。
アメリカに語学留学した時も、色んな国から来た人がいましたから、英語を話す時のなまり、のようなものが少しわかるようになりました。
それはさておいて、東京に来てからの私は、極力方言を使わないようにして過ごしました。
まあ、私の実家に来ていただければわかると思いますが、ものすごい田舎です。
それを恥ずかしい事と思っていたあの頃。
故郷があってよかったと思えたのは、子どもが生まれてからでしょうか。
自然がいっぱいの田舎で過ごす夏休みは、子どもたち、とくに息子には人生を変えるような時間だったのだろうと後に思います。
実家に行けばじいじやばあばの方言をひとつふたつ覚えて帰る。
私は東京の人が嫌いでした。
働くようになってからは、こっちは家賃や食費できつきつなのに、自宅から通っている人たちは優雅に暮らしているように見えて。
カッコばっかりつけて、いざとなったら助けてくれないというか。
休暇には旅行に出かけたと言って自慢するくせに、お土産の一つも買ってこない(笑)
田舎者は帰省した時には必ずお土産を買ってくるんですよ。ダサい事に思えますが、それが田舎者なんです。
ただの僻み、いなかもん根性です。だからという事でもありませんが、友達はほとんど地方出身の子でした。
そんな私が田舎者であることを何とも思わなくなったのは、本当にごく最近の事だなと思います。
それは単にオバサンになったらか何も気にならなくなったという事かも知れません。
普段は相手がいないので東京弁でしゃべっていますが、実家に行くと方言が出ます。
方言には、東京弁(あえて標準語とは言わないですが)にはないその地方独特の文化が含まれています。
気候風土、それによって培われる人柄。
どこに行っても通じる東京弁はとっても合理的で便利ですが、方言は失われて欲しくない文化の一つだと感じます。
東京で生まれ育った人には決してわからない田舎者の気持ち。寂しい事に今私の身近には地方出身の友達はいません。
地方から出てきて頑張った、という小さな自負を心の隅に持ちつつ、生きて行きたいものです。
だから何が言いたいのよってか。
方言は放言よりも何百倍も素晴らしいって事です。
侮っちゃあいけんよ、方言。
今日の言葉
北斗の拳の名台詞方言編。
おまん、とっから死んじゅうき。
わいはけしんじょらよ
あんたもうはい死んどる
おみゃぁもぅ死んどるっちゃ!
あんたもう死んどるで!
われ、へぇ、死んでるに
あんたもう死んじょるわ
おめもうしんでるで。
わいもう死んどるばい
おめぇはもぉ死んでっけ
われはもう、いてもうてるわ
あんたもう死んどーよ
あんたもうしんどんしゃあ
あんたもう死んどるけん
わいはもうしんじょっど~~
なーは、もは死んでるれ
おがだばはあ死んでらよ
おめえはもうしんどる
きりがないのでこの辺で。
感謝をこめて
つる姫