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そろそろ、ホタルの話題を聞く今日この頃ですね。
幼い頃のエピソードをひとつ
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父が、車で出かけるとき
必ず幼いつる姫を、一緒に行くか、と誘ってくれました。
父が用事を済ます間、
小さなつる姫は、 車で待たされる事が多かったのです。
鳴らしてみたいクラクション。
回してみたいハンドル。
踏んでみたいアクセル。
はやる気持ちを抑えながら、父を待っていると
当時はまだ珍しかった車を、子どもたちが取り囲んで
車内をのぞき込みます。
優越感みたいなものを感じたのですが 、
見られているので、はな○もほじくれません。
やっと、父が戻ってくると
子ども達は、クモの子を散らすように車から離れて行きました。
ある日、遠い町まで出かけて、帰りが夜になりました。
街灯のない田んぼの中の道を走っていた父が
何にもないところで、急に車を停め、ライトを消しました。
何事かと思い外を見たつる姫。
そこには無数のほたるが乱舞していました。
父と一緒に、外に出ると
満天の星と、無数のホタル。
どこが境目かわからない、まるで宇宙遊泳です。
すると、父がいきなり車にあった小さな座布団を
空に向かって投げ上げました。
「なにをするんじゃろう?」
幼いつる姫は、変人の父のすることを、息をのんで見ていました。
父は、落ちて来た座布団の下をのぞきこんでいます。
そこには、数匹のほたるがひっかかっていました。
嬉しそうな父の顔が、ホタルの優しい光に照らされていました。
父が集めたホタルを
小さな掌でそっと包み込んで
決して逃がさないように、家まで持ち帰りました。
家に帰って、ほたるを部屋に放ちました。
母は喜び、父の思いは伝わりました。
弟は眠っていて、父のお土産を見る事はできませんでした。
翌朝、ほたるは死んでしまいました。
つる姫は、何も知らない弟と一緒に
庭に、ちいさなちいさなお墓を作りました。
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命の美しさとはかなさを、無意識のうちに学習したことでしょう。
落ちてくる座布団に引っ掛かるほどの
ホタルの数だったのでしょうね。
どこかの高級な庭じゃなく
ただ美しい、名もない川のほとりで
ホタルを見たいな。。。 ひとりで
ヘビが怖いけどね
ヘビー級のやつなら、なおさらね
ベビー級でも、いやだね
バーべ級がいいな
つる姫の今日のことば 一日一善
おにぎりは7個まで 謎
素敵な週末をお過ごしください。 つる姫