朝起きて外を見ると、月が見えています。
こいつはラッキーじゃと思いつつテレビをつけると
関東の方は大雪で大変な事になっていました。
娘の大学のサークルで長野の方へスノボに行った子たちは
帰りのバスが立ち往生となり、結局2日もバスに閉じ込められたような事も聞きました。
さてバイキングの朝食をゆっくり済ませてチェックアウト。
尾道か鞆の浦に行こうという私の提案でしたが
鞆の浦は福山からすぐなのでいつでも行けるし、とりあえず尾道に行こうということになり
広島駅から山陽本線に乗って糸崎というところで乗り継いで尾道へ。
昨日の新幹線から、娘は移動中ほとんどご就寝。
私は電車で寝る事は滅多にないので車窓をずっと眺めていました。
それにしても、雪は全く見当たりません。
駅前で観光地図をゲットしました。
あいにくここもロープウエイは動いておらず、坂道を上って
山の上の千光寺公園まで行ってみる事にしました。
尾道は幼い頃、去年亡くなったお婆ちゃんに連れてきてもらった事もあり
懐かしい町です。
林ふみ子像を通り過ぎて坂道に入ると文学の小路。
猫、ねこ、ネコ。
ハイオク。。廃屋。
志賀直哉の住んでいたというおうちは見晴らしもよく
宝くじが当たりでもしたら買い取りたい、なぞと豪語しながら歩きました。
メジロがみかんをつっついています。
さて、展望台まで来ました。
空もだんだん明るくなってきましたが、すっきり晴れていれば最高の眺望です。
この空だと何か現象が現れるな・・と思って空を見ると
私はサングラスをかけていたのでもっと濃く見えましたが
環水平アークというのでしょうか、虹が見えました。わかりますか?
この時には彩雲も出たり消えたりしていました。
寒いのに娘はみかんのソフトクリームを食べ
私は昨夜飲まなかった残りの缶ビールを飲みました(笑)
桜の頃は素晴らしい景色になり人出も多くなる千光寺公園ですが
シーズンオフで観光客は少なかったです。
あ・・また猫がいました。
怖い目つきですが
トトロみたいですね。
しかしこの後私がなでなでしたら・・・
にゃあにゃあ喜んで、地面にすりすりして
毛虫みたいになっちゃいました。
毛の塊です。
石畳の階段を下り、商店街へ。
尾道と言えば尾道ラーメンです。
行列のできるようなお店も知らないことはなかったのですが
商店街をブラブラしていたら
以前は銭湯だったのでしょう。
お土産屋さんと食堂をやっているお店を発見。
このような昭和的なものが大好きな娘。
ラーメンも提供しているようなので入る事にしました。
懐かしい体重計。
右から書かれた日本語。
振り子の時計も懐かしいです。
さてかなり待ってから金ごまラーメンセット登場。
尾道ラーメンと言えば豚の背油が浮かんでいるのを思い浮かべますが
スープも見た目よりさっぱりしていて
ごまの風味がとても香ばしく女性向けの味でした。
ご飯と野菜のおひたしなどがついていて
チャーシューがぱさぱさで惜しかったですが、女性にはお勧めの味と量でした。
お店のおばちゃんに聞いてみたところ
22年前に銭湯を廃業して、8年前程前にこのようなお店屋さんをやり始めたとか。
程よくお腹を満たしたところで、天気も良くなったし
尾道の町もちょっとだけど歩いてみたし、時間が残ってるから福山まで戻って
鞆の浦に行ってみる事に。
娘と一緒だとまったりのんびりかと思いましたが、意外に私の血筋のようです。
福山から鞆鉄バスで30分。
磯の香りの鞆の浦で降りて、町を歩き
ポニョの世界じゃん、と娘が見つめる小さな漁港を見て
宮崎駿さんがここを舞台に作品を作った経緯などを少し話したら
娘はスマホですぐに検索しておりましたが。
確かにこの町は車が通るには狭すぎますが
もともと町は人が歩いていたんですからね。。
ぐるっとその辺を回って、トイレに行こうとバス停に戻ったら
ちょうど福山に帰るバスが来ました。
あっ、もう十分だし乗っちゃおう!とバスに飛び乗って福山へ。
ううむ、この展開はまるでつる姫の一人旅のようじゃ。
瀬戸内海は穏やかでした。
福山に戻ると、実家に帰るバスには時間があったので駅ビルで買い物をしましたが
まだ少し時間がある。
そうだ、駅裏に美術館があるから行ってみようという事になりました。
美術館に行くと手前に歴史博物館というのがあり、娘はそちらに入りたいと言うので
ガラ空きの博物館に入りました。
最初は土器などを丁寧に見て回っていましたが、これがまた思いのほかとても充実した内容で
終いにはバスの時間までに間に合いそうにないくらいの興味深いところでした。
大人290円学生210円の入館料で、茶をして時間を潰すよりお安くお得で
しかも、ためになる歴史博物館。
もっとゆっくり見たかったですが、大急ぎで呉が峠行のバスに乗り実家に向かいました。
それが最終便です。
といってもバスは一日二回しか直通で通っておりません。 めっちゃ自爆です。
東京より30分ほど遅い夕暮れ時です。
ギンギンぎらぎら夕陽が沈む・・という歌が出来たのはこの辺りだと聞きました。
この辺は出身の高校がある近くですが
ここ行き過ぎると、景色は一転。
空もあまり見えない長く曲がりくねった谷間の道に入ります。
どんどん山奥に入って行って、高蓋というところではトイレ休憩もあります。
この日の乗客はここまで、私たちともう一人のオバサンだけ。
そのおばさんも高蓋の停留所を過ぎるとすぐに降りてしまい、私たちふたりになりました。
オバサンが降りたところからバスは右に曲がります。
すると、急に周りに雪が増えました。
雪の多い所なのだなあと改めて感じていると、解けずに残った雪道を
歩く程のスピードでバスが走ります。
その道もぬけ、間もなく終点の呉が峠というところに着きました。
福山から実に2時間。
バス代が1600円かかるんじゃけえ。
歩道の雪の間を、娘が慣れた歩調でキャリーをひいて実家の写真館に向かいます。
小さい頃はこの道をお婆ちゃんに手をひかれて歩いていた娘も
すっかり大きくなりました。
長い一日でした。
明日は母校の中学の閉校式典に参加する予定です。
眼が回復しない私は実家に着いてもサングラスをかけたままでした。
そのためにメガネかサングラスかわからないようなサングラスをワザワザ買ったんです。
弟と話が弾み、ビールも沢山いただきました。
久々におでんではなく「関東炊き」を食べました。
色んな定義はあるようですが、昔実家にいるときは
いわゆるおでんの事を関東炊きと呼んでいました。
味付けが濃くて、しっかりと具に染みてとってもおいしいです。
ストーブの上で煮込まれている関東炊きは、幼い頃の懐かしい光景です。
続く。。。
明日明後日は仕事なので更新できないと思いますが。
ご訪問ありがとうございます。
感謝をこめて つる姫
追伸
眼の方はやっとどうにか見られる程度まで回復しました。
眼科に行った方がいいと思うんですが、実はまたも私の留守にロッキー君がおかしくなってて。。
今回はちょっと笑えないくらい深刻です