☆つる姫の星の燈火☆

母校への想い・新しい春

以前書いたことありますが、私は高校の頃から家を出て一人暮らしで学校に通っておりました。

高校3年間、もちろん楽しい事もありましたが、学業には落ちこぼれ気味、思春期で体調も不安定。

中学の時に始めたバレーボールも、高校に入ったらレベルが違い過ぎてついて行けず

すぐに退部。写真部や華道部に入った事もありますが、すぐに退部して帰宅部に。

家に帰っても誰もいない日々。

弾けないギターを抱えて夕方を過ごし、悶々として何百もの詩を書きました。

申し訳ない事ですが、わずか3年住んだ町にも母校にも、よい思い出はあまりありませんでした。

 

夢あふれ中学を卒業して、高校に入るまでの「明るい未来」はいったんリセットされたように思えました。

もちろん高校時代温めた夢もありましたが、とにかく「その場所から抜け出す」ことが先行していた気がします。

恋のひとつやいつつはしましたが、詩の中に閉じ込めて過ぎ去りました。

 

花の都大東京に憧れ、群れから離れた山猿は、当時開通したばかりの新幹線に乗りこみました。

拙著を読まれた方にはその辺のいきさつ、記憶にあると思います。

 

そんな私が40年以上の時を経て、母校に本を寄贈する、というご縁をいただきました。

著者の皆様を見れば、学歴や経歴の素晴らしい先輩や後輩方。有名な方も何人かいらっしゃいます。

こんな人たちの中に、名前を並べていただくのは気が引ける。

書けるような学歴も経歴も一切ない私は、ここにきてまた高校時代のような劣等感にさいなまれたわけです。

ここに名前を連ね、しかも、学術芸術的にほとんど価値もなさそうな私の本に

夢と希望にあふれる後輩たちに読んでもらう価値があるのだろうか。

でも、私は思い直してみました。

発信するというのはそういうものだ。10人10通りの受け止め方、考え方がある。

そして思ったんです。あの頃の自分がもしこの本を読んだら、って。

そしてさらに思ったんです。

「あの時に戻りたい」って。

この何年も私は、常に今が最高だと思って生きてきました。

どの昔にも帰りたいと思える過去はありませんでした。

あの頃に戻りたいなんて思わずに生きて来れた事に感謝してました。

ここにきて、初めて「あの頃にもどりたい」って思う自分に出会いました。

でも、それは決して後ろ向きな考えではないな、と思える自分になりました。

後悔という言葉があります。その字の通り、後になって悔やむこと。

でも、後悔の念にさいなまれるのは悪い事じゃないって思うんです。

後悔は先にたたずなんです。その後悔を無駄にしない事が大切。

 

あの頃に戻って、今じゃない未来に向かいたいですか?

いや、そういう事じゃないの。

私は、思ったんです。後悔があったとしてもそれを「公開」してもいいんじゃないかって。

今の自分を認められるからこそ、それができるんじゃないかなって。

学歴でも経歴でもなく一人の人間の経験を見る事で、何かを感じてもらえたらいいではないかって。

自分にはよい思い出のあまりなかった母校に、私の本を存在させることによって

私の中の母校は違うものになって来るのかも知れないなと。

あの頃の自分が「燈妃」の本を手に取る姿を想像してみるのです。

40年以上の時を経て、私は母校での自分の存在を肯定出来る気がするのです。

あの頃は、決して無駄な時間じゃなかったんだと。

病気を経て、避けたかった過去と向き合う事が出来るようになった自分がいます。

過去は変えられないけど、今の意識を変えれば違ったものになる。

 

本の寄贈によって私の母校への想いは、ちっぽけなこだわりから離れて

かけがけのない時間をいただいた特別な場所に変わって行くのかも知れません。

そして、その学び舎にいる若者の心に一つでも灯りを燈せれば。

過去に戻れない事は、とても素晴らしい事なんだ。

生きるってそういう事よ。

でも可能なら、10秒でいい「今の私であの頃に戻って」あの頃の自分をギュっ!って抱きしめてやりたい。

あなたの未来はそんなに悪くないよって、耳元で囁いてあげたい。

でも、もしそれやっちゃったら、今の私はない(爆)

 

さてお口直しに、昨日の桜です。戸越公園です。

               昨日                                          一昨日

同じ枝を撮った物と思しき蕾。

少し茎も伸びてふっくらしたようですよ。

他の場所を探してみると

わあ!もう咲きそう♪茎の部分も伸びてる。

午前中だったので、きっと午後にはふわっと咲いたのでは?

公園内の他の花もみてね。

赤いチューリップ

赤い椿

黄色のヒイラギナンテン

それから文庫の森公園に足を運ぶと。

三月でも十月桜が満開!ここのはピンクが濃くて可愛い。

蕾もあるからまだまだ咲くみたい。

地味な桜だと思っていたけど、ここのは充分華やかです。

園内のソメイヨシノを見上げると、あ!!

ほころんだのが一輪♪ちょうど枯れ葉が邪魔して、枯れ葉にピントが合っちまっただよ。

これは葉も出てきてるから、ソメイヨシノじゃないのかな??

 

毎年楽しみなご近所の花ミズキは

ソメイヨシノの散るのを待ち構えて、空を押し上げて咲くのをひたすら待っています。

そうそう昨日混乱を招いたミモザですが

Yoshicoさまが調べてくださいました。

私のみたのはパールミモザだそうです。

なんて素敵な名前でしょう。

Yoshicoさまありがとうございました。

お礼にゆで卵を差し上げます。

 

つる姫城の裏のうぐいすはどこかに行ってしまいました。

もう鳴きません。

代わりにニャンが来ました。木登り猫にゃんです。

前来てたのと違う子です。

きもちよさそ。

前来てたのはこの子↓

家政婦は見た?

あたらしい春がきました。

そして、つる姫はもう決して悲しんだり悩んだり迷ったりしてなどいません。

なんだかもの凄く爽やかで晴れ晴れしています。

次の一歩を踏み出したところです♪

 

長くなり、支離滅裂になりましたが、いつもの事です。どうぞ読み取ってくださいましな。

今日は素敵な方とランチです~♪

ありがとう

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
玉虫さん
ぼちぼちです(笑)毒取るつるの後悔期。

岩合さんの番組は予約録画してまで観てます。
いやされますね。
そうですか、岩合さんは玉虫さんに育てられたんだ。
いまなら、薄すぎるのは玉虫さんかしら(失礼!)
猫を追いかけて世界を飛び回る。
素敵な人生ですにゃ。

玉虫
「毒トルつる姫航海記」ですね。売れそう?
ネコ可愛いですね。岩合さんは高校生のとき私の下でアルバイトしてたことがあるのですよ。レイアウトに必要なクイックという紙焼きをやらせていました。
「ダメだよ!薄すぎるのでやり直し!」なんて命令していました。今は大先生ですけどね。写真展で会ったとき、あのときのこと覚えていますといわれました。
つる姫
Yoshicoさま
ふと外を見ると居たんですよ。
にゃんこが、がんばれよ~~って
言ってくれた気がします。
猫を撮っていると必ず岩合さんを思い出します。
あの優しいお声と猫の目線。

パーマンになって裏の木から登ってきてくださいね。
ゆで卵作ってお待ちしてます。

Yoshico Hino
http://dimples.main.jp/
木登りにゃんこのリクエストにお答えくださって、ありがとうございます。
岩合さんも大拍手なりっ(^^v

ゆで卵、一緒に食べたいなぁ~
パーマン1号2号みたいに、身体がふたつほしいぞ!
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