カッカッカッカッ・・・・・・・・・・・・・・・・・
高音の聞き取りにくい私の耳に
今日も遠くから、地面を伝わって響いてくるあの音。
アスファルトに反発する、硬いハイヒールの音だ。
カッカッカッカッ・・・コツッ・・
靴音がMAXになった瞬間
その音が、トーンを変える。
目だけを動かして壁の時計を見あげる。
7時24分だ。。。
コツ・・・・コツ・・・・コツ
息をひそめ、立ち止まりそうなその音が行きすぎるのを待つ。
ものすごい形相の、黒髪の女。
その長い髪は、風に揺れる事もなく
飴細工のように、同じ形のまま女の顔の周りに広がっている。
笑みを浮かべたくちびるには、
動脈から流れ出る血の色の紅がひかれ
歯の代わりに、三日月のような黒い闇がのぞいている。
ハイヒールを履いているはずの足は見えない。
踏みしめる音がするたびに、かすかな砂埃が巻きあがる。
頭の中のイメージが、四拍子で心臓をたたく。
背中にひとかけらの氷を入れられたように
恐怖が、腰のあたりまで滑り落ちる。
は、早く通り過ぎてくれ。。。
・・・・カッカッカッカッ・・・・
再び、もとのトーンに戻って遠ざかる靴音。
よかった・・・
この方は、平日の朝、ぴったり7時24分に、
走ってうちの下を通り過ぎます。
怖ろしいほどの正確さです。
後2分程早く出れば、走らなくても済むのにと思います。
ショートヘアの、中々お洒落な熟年女性です。
走るたびに揺れるほっぺたがとてもかわいいです。
最近は、寝坊じゃなくて、走るのが好きなんじゃないかとさえ思います。
少しは涼しくなったでしょうか。
ならないかあ~ (自爆)
最近の夕焼け、最高!
この空には、古代の魚が親子で泳いでいます。
こういうのを、こだいもうそうといいます。
もうそうっとしておいて。なんちゃって。
オヤジギャグの方が寒かったかなぁ。
素敵な週末をお過ごしください。
感謝をこめて つる姫