栗林公園。
くりばやしこうえん、ではありませんよ(笑)
りつりんこうえんです。
再び降り出した雨に
置いてきた傘を後悔しましたが
公園の入口に無料の貸し傘があって、ラッキーでした。
広い広い公園を、友人に合わせてゆっくりと散策します。
梅園の梅は、ひと月前にもどったように
今見ごろを迎えています。
これは珍しい!
ピンクの「ふ」の入った花が1輪。
あまり見かけなくなった椿が、ぽとぽとと地面に落ちています。
あら?
赤い橋のたもとに、サギがいますよ。みえますか?
雨とふんで、今回は軽装できたので
望遠レンズを持っていなかった。
そっと近付くと、この後バサバサと飛び立ってしまいました。
おおお。大蛇のような藤の木の根っこ。
そこにいるのは、だいじゃ。。。わかんないかな~。
木の芽や、葉っぱやつぼみが、今か今かと春を待っています。
それにしても美しい庭園です。
松の枝ぶりが非常にきれいです。
水の中に、これは菖蒲でしょうか。
贅沢な風景です。
雨は降り続きます。
沢山話があったはずなのに
ただただ広い公園を二人は歩きます。
どんな言葉をかけたら適切なのか、わかりません。
頑張れって言ってもいいのかな。。
いつもは、咳き込んで大変なのに
今日はあまり咳が出ない。
友人が不思議そうにそういいます。
そのうち、電車の時間の事を思い出しました。
「あ~~やばい!もう出ないと電車に間に合わないよ」
彼女は申し訳なさそうにそう言って
駐車場に急ぎました。
楽しい時間はあっという間です・
JRの駅まで行く何十分かの間
はじめて病気の事や、家族の事を語り始めた友達に
つる姫はやはり、頑張ってとしか言えませんでした。
すると、雨が上がって雲の間から
神さまの梯子が降りてきました。
きっと、いい事があるよ!
友人は運転しながら、きれいな空をちらりと見上げます。
電車の時間ぎりぎりに駅について
つる姫たちは、握手をして別れました。
ホントは、ハグしたかった。
瀬戸大橋を渡る頃には、空は悔しいほど晴れてきて
きれいな海が広がっています。
岡山からの新幹線も空いていて
二人掛けの窓側に座ったつる姫。
食い入るように車窓の空を見上げます。
絶対でる!何が!?
虹が出る予感がしました。
すると
見えにくいと思いますが、やっぱり虹がでました。
友達はきっと頑張って元気になってくれる、と思いました。
来月、友人はまた入院して新しい治療を始めます。
「日常生活が出来ないような治療ならしない。
普通の生活が出来ないなら、生きてる意味がない」
彼女の言葉が心の中に焼き付いて離れません。
自宅に帰って、友人がビールのおつまみにしなよ、とくれた
柿ピーを食べながらビールを飲んで
ハチャメチャな自分を少し反省しました。
つる姫の、讃岐紀行。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
こうして普通の日常を送れる事に、改めて感謝ですね。
翌日は、何事もなかったようにお仕事に行きました。
また、ご心配かけましたが
おばあちゃんも落ち着いているようです。
元気があればなんでもできる。
つる姫の友人のために、祈って下さったらうれしいです。
感謝をこめて つる姫