ご訪問くださり、ありがとうございます。
昨日は、鎌倉に行ってきました。
最初は、人が多くて辟易しましたが
つる姫だって、人の一部。
紫陽花は、世事にはおかまいなく
今年も美しく、かわいく、ただそこに咲いておりました。
北鎌倉で降りて、必ず行くのは東慶寺。
小じんまりした境内に、派手さはありませんが
四季折々、沢山の花が咲きます。
大好きなお寺です。
石段を上る前に目にとまった、桔梗の花。
この花を見ると、故郷のお盆を思い出すのです。
お墓参りに行くと、必ず咲いていた背の高い桔梗。
ここの桔梗は、地面から20センチほどのところで
高貴な色の花びらを広げていました。
紫に郷愁を覚える、姫なのです。
このお寺、
昔は、駆け込み寺、縁切り寺として、明治にいたるまで男子禁制の尼寺だったそうです。
石段をとり囲む色とりどりの紫陽花たち。
時折吹く南風に、頭を上下に揺らし
まるでいらっしゃい、とお辞儀をしているようです。
山門をくぐると、何やら可愛いらしい蕾をつけた木がありました。
2輪ほど咲いていましたが、何の花でしょうか。
中から、透明な羽の妖精が飛び出してきそう。
いつ伺っても、変らず座る続ける仏様。
太陽を受け止めるたくさんの小さな掌。
風景の中に入りたいつる姫。
反対側から、自分をみている。
触ると怪我を思そうな、恐竜の足。
岩たばこ、斜面に張り付いて咲いています。
根元に、赤いインクを流してみたい葉脈。
或いは、赤いななほし天道を、ひと筆加えたい衝動にかられます。
ふわふわの夢を見ているよ。
達磨大師さんと、ツーショット。
わかるかな。
今度はミラーの中で、景色の一部になってみました。
せせらぎを覗き込み、落とす花びらを
大海への夢につなげる。
道端のバラも咲いて、6月の終わり。
紫陽花で有名な明月院は、混雑を予想して素通り。
最後に来るのは、鶴岡八幡宮。
おととしでしたか、突然倒れた大銀杏の木は
沢山の人の応援を受けて
再び、沢山の人の願いや命を見守る、大樹となるのでしょう。
一身に受けとめた魂を、より高い所に運んでくださったのかもしれません。
ありがとうございます。
七夕祭り。
人の数だけ、願いが叶いますように。
鳩を飼いならしたおじさんがいました。
一面の緑の中に、目を凝らすと
いたいた・・・。
あら・・・わたくしが一番かしら。
とまどいながら、回りを伺うみずみずしいうす紅、一輪。
一番でも最後でも
咲いた命は今日がすべて。
辺りの雑踏は、もうなんでもなくなりました。
つる姫は、ただの点になって
紫陽花や季節の花の中を一人で歩いていました。
妄想は続くよどこまでも。
野を越え、山越え、谷越えて。
素敵な週末をお過ごしください。
感謝をこめて つる姫