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【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス7:ポストの中の明日…少年SF系よりも異色SF系の方が深く記憶に残っているし好み

2023-05-14 16:15:09 | 本(コミック・マンガ)
本日は、2023年5月14日(日曜日)です。

本日は、早朝に「Prime Video」「シタデル(Episode4告白)」を観終え。
その後は、妻を美容院に連れて行って…
…私は資源ごみ回収場所に、雑誌やら何やらを捨てに行って…
その後、美容院が終わった妻を迎えに行って、
帰宅前に私の実家に行って、母の日のプレゼント(現金💴💦)を母に渡し、

自宅に帰って昼食を食べた後、こんどは車の点検にカーディーラーに

そういう感じの日でした。



以下は、コミックの読書記録です



「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス7:ポストの中の明日」📫
著者 :藤子・F・不二雄(©️藤子プロ)
発行日:2023年4月12日 初版第1刷発行
発行所:小学館

「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿」と一緒に、Amazonで注文、2023年4月22日(土曜日)に届いて、ゴールデンウィーク最終日ぐらいまでに読みました。



概要
1970年代後半〜1980年代にかけて発表、発売された藤子・F・不二雄(旧 藤子不二雄)の「異色短編集」をはじめとするSF短編を再編集して(何度目かに)再版される「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート」の7巻。
刊行順は、1〜順番ではなく、1と7が最初に刊行。1〜6巻が“異色SF短編”7〜10巻が“少年SF短編”という事のようです。
で、この7巻には、「ポストの中の明日」「アン子 大いに怒る」「なくな! ゆうれい」「ひとりぼっちの宇宙戦争」「ボクラ共和国」「ぼくのオキちゃん」「世界名作童話」「おれ、夕子」「みどりの守り神」の計9話を収録。
…なるほど、“少年SF短編”側にはお利口なお話が多いようです。



感想
もちろん()全て読んだ事のあるものばかりでした。



【ポストの中の明日】☀️
ソフトで怖くない「恐怖新聞」みたいなお話。
「恐怖新聞」と時期が近いので、つのだじろう藤子不二雄は、何らかの情報交換なり、ディスカッションをしたのかも知れません
今ではとっくに一般化した“既視感=デジャヴ”の話“未来の競馬新聞を買って大儲けする話”(詳しくないけど…競馬新聞には予測しか書いていないと思うのだけど…スポーツ新聞のことなんかなについてのセリフもあり。
言わずもがな、「マトリックス」はおろか「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」の公開されるよりも、はるかに昔の日本のコミックです


【アン子 大いに怒る】☕️
元々のタイトルは「赤毛のアン子」だったとのこと。昔読んだ本ではどうだったんかな
(探し出して調べる気はないです。)
昔、荻野目洋子主演でドラマになったものも観たような、観なかったような
(存在は知っていたけど多分観ていない)
天然気味な女の子が超能力に目覚める話で、「エスパー魔美」のプロトタイプ
ところで、途中の、インドの紅茶栽培の1ページは、どなたが書いたんでしょうかね。


【なくな! ゆうれい】👻🐸
恨みを持ってこの世に留まる幽霊なのに人が良い…という主人公の話。
市会議員の子供たちがいじめっ子という、今となっては昭和レトロな設定。
現代なら市会議員の息子ってことで虐められそうな気もします。


【ひとりぼっちの宇宙戦争】🌏
フレドリック・ブラウンの「闘技場」をもとにした話とのこと。
藤子不二雄のSFには、海外SF小説から設定を引用したものがいくつかあるみたいだけど、これもその一つ。
まぁお利口な話で普通。よくできているんだけど、小学生の頃に読んだ時も感銘は受けなかったような。お利口な少年SF系は、あんまり好みじゃなかったのかも知れません。


【ボクラ共和国】🌀
これがよくわからない…なんとなくフワッとした話。
正体不明で多分宇宙人の“花田まさる”君からの影響で、子供たちの成長譚が描かれているようであり、
雰囲気は、“左巻き”もしくは“新興宗教”臭くて、若干の拒否感を感じます。
(少なくとも宇宙人による思考誘導よね)
で、現代人は、“花田まさる”君の名前で、元若花田もしくは、元若乃花、本名花田勝な、人生観が甘く見えるお兄ちゃん“花田虎上”を思い出すのだけど…
この作品が描かれた当時、彼は、まだ有名じゃ無いはずです…先代貴乃花の息子として、名前ぐらい知られていたのかも知れませんが


【ぼくのオキちゃん】🐬
1975年の沖縄国際海洋博覧会との、今で言うタイアップ作品。
お利口なお話と、夢オチ
海底を歩けるアイテムは、ドラえもんでも出てきたけど、こっちの方が先なんかな


【世界名作童話】🐥
SFというよりパロディ。
藤子不二雄は、短編が基本SFだから、ここに集められたのかも知れません。
「みにくいアヒルの子」では、自分を過大評価する人格を揶揄(多分)
「ねむれる森の美女」では、自己中の人格を揶揄(多分)
「うらしま太郎」では、ウラシマ効果の説明と「猿の惑星」へのリスペクト。
「ジャックと豆の木」は、何故かドラえもんとのび太とジャイアンが登場する理不尽劇…なんとなく、あずまひでおの短編にも似た作風。
そういえば、藤子不二雄の「異色短編集」や、松本零士の「戦場漫画シリーズ」を私に譲ってくれた従兄弟のお兄さん(※詳細は前回記事参照)は、その後、あずまひでおの短編もオススメしてくれたんじゃなかったかな。本当にヤンキーとは思えないチョイスです。


【おれ、夕子】👫
精神ではなく、肉体が物理的に他人になるという話。
意外と類似作品は、無い気がします…物語にするには、扱いづらい設定なんかな
あと、あの技術があるなら娘を一から再生する方が簡単な気もします。
(NHKのドラマは、録画を忘れ観れませんでした💦


【みどりの守り神】🌳
こちらは有名で、私の記憶にも深く残っていた1作。
短編と言いながら、長さは中編ぐらい。
話の内容は、藤子不二雄というよりも、どちらかといえば手塚治虫が扱いそうな題材に思えました。
人類滅亡後の世界を、生きづらい環境だったり、ディストピアではなく、なんとなく生きる希望のある世界に描くあたりが藤子不二雄の個性ですかね



と、こんなところ。
意外なほど類似作が探しづらかったこの短編9作品。
で、少年SFの方は、思いついたSF設定を、お利口な範疇で(最近の言葉で言えばポリコレや、年齢レート配慮の上で)まとめた感じのものが多く、インパクトに欠ける感があります。
映画などにするにも、題材的にちょい弱い感じなのかも
私は、子供の頃から「少年SF」系よりも「異色SF」系の方が好きなようです。
「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿」の記事の方が、若干テンション高め()な記事だった理由はそのあたりです。


点数は4点(5点満点中)です。



(当ブログ内の関連記事)
2023年05月06日 【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿…「アチタが見える」のオチが難解というのを数十年ぶりに思い出した。



では、このあたりで


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