本日は今期も終わりの2022年3月31日(木曜日)です。
(終わられては困るほど仕事が残っています…結局期を持ち越すことに💦)
(2022年4月11日 22:39追記:この日2022年3月31日はこの記事を書いた後、「Netflix」で「サイレント・トーキョー」を観終えました)
以下は映画鑑賞記録です
「罪の声」📼
監督 :土井裕泰
出演 :小栗旬、星野源、梶芽衣子
制作年:2020年
制作国:日本🇯🇵
2022年3月24日(木曜日・誕生日🎂)の夜、日付が変わる直前ぐらいまでにかけて「Netflix」で鑑賞しました。
概要
グリコ・森永事件をモチーフとした塩田武士の小説「罪の声」の映画化。
1984年、おまけ付きお菓子の有名メーカー“ギンガ”社長誘拐事件が起こり、“くら魔天狗”と名乗る犯人から10億円の身代金が要求されるが、社長は監禁場所から自力で脱出し保護される。その後“くらま天狗”は店頭のお菓子に青酸カリを混入すると脅迫、“ギンガ”の他に同じくお菓子メーカーの“萬堂”や他の食品メーカーもターゲットにし、警察やマスコミに脅迫状や犯行声明が送られ、劇場型犯罪“ギン萬事件”として日本中の注目を浴びるが、犯人は特定できず未解決のまま時効を迎える。
35年後、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、未解決事件を追う企画の担当を任され、ロンドンも含め取材をしていた。
同じ頃、死んだ父親から京都にあるテーラーを引き継いだ二台目店主 曽根俊也(星野源)は、家の押し入れからある箱を見つけ、その中にある英語で記された手帳と、1984年と書かれたカセットテープを見つけテープを再生すると、そこには幼少期の自分の声が入っており、その内容がかつて“ギン萬事件”で使われた身代金引き渡し指示の音声だと気づき驚愕、曽根は手帳を手がかりに事件の事を調べ始める。
感想
私は「グリコ・森永事件」を劇場型犯罪として不謹慎にも楽しんだ💦…現代感覚からすれば品のない…世代真っ只中。
当時は休みだったりするとワイドショーをハシゴし、この事件には釘付けになったものです。
(かつ個人的には、あんまりお菓子を買い食いするタイプでもなく、この事件からの負の影響も無かったような気もします)
で、この事件は解決しないんよね
…他の同世代以上の方々同様、もやもやしたまま現在に至っております。
そんなだからフィクションとはいえ、このような映画は、何か補完の意味も含んだものとして楽しめたようです。
面白かったですね
テンポもいいし、どんどん引き込まれる作り
探偵ばりの事件記者からではなく、
偶然昔の自分の声が事件に使われていたと知った、ごく善良な人物から事件が暴かれていくという展開も良いです
このフィクションの中で犯人は…
反社組織と、過激派崩れ、不良警官…たちの寄せ集めによる反抗という、まぁそんなところだろうね…という程度。
犯人の中心となっていた人物も、そこまで特異な人物でもなく、年取ってもなお、幼い考えの左巻き…というこれまたよくありそうなオチ。
この左巻き活動家が、程度の低い社会への不満と、考え無しさで、色々な人を不幸にしていくバカという展開は、まぁ良かったかな
(…彼らを擁護するような展開だったら、折角面白かったのにと怒っていたところです。)
ただ謎に迫るのではなくて、
主人公(声の方)と同じく、声を使われた子供たちの不幸な生い立ちとかに展開していく展開も上々です
この映画(&原作小説)の、リアリティの確度ってどのくらいなのでしょう
現実にはわかっていない部分が…
完全に創作なのか
もしくは何らかの取材を元にしたものなのか
どうなのですかねぇ
いつか現実にも「グリコ・森永事件」の真相を知る日が来るといいのだけど…無理でしょうね。
あとは…
この昭和描写も割とすごくて、お姉ちゃんの方の当時風メイクとか、製作者側の気合が入っている部分です
フィービー・ケイツが表紙の「スクリーン」だか「ロードショー」だかも良い演出
私が高校生の頃、世界中で一番好きだった女性、当時のフィービー・ケイツとの再会には感激です😅(劇中では悲しい描写の一部ですが💦)
2種類の雑誌が出て来たと思うのだけど、両方ともフィービー・ケイツが表紙、スタッフの誰かがフィービー・ケイツファンで、その方の蔵書だと想像されます😅
出演者は…
まずは脇役の話からしますが…
桜木健一🥋
浅茅陽子🐂
佐藤蛾次郎
といったあたりが、キャスティングの妙
この方達って現代では決して最前線の俳優さんたちではないですよね。
しかし1980年代まで遡れば、そこそこに活躍されていた方々。
この絶妙なキャスティングは…狙ってのことだと信じているのですが…昭和のあの頃の未来軸にある現代という描写に一役以上買っているのだと思います
梶芽衣子
火野正平
宇崎竜童
も同じ狙いかも知れませんが、この方達はまぁまぁ観るから前に書いた3人ほどの感心はないかな。
主人公は小栗旬…まぁいつもの小栗旬。
もう一人は星野源…星野源は上手いけど、いつもの星野源。
松重豊
古舘寛治
市川実日子
橋本じゅん
あたりも、いつもの感じ。
この現代パートの人たちは、もしかすると…
普通の日常を感じさせるための“あえての”いつもの感じなのかもとか思えて来たりして
逆に過去パートの人は、あんまり知っている人が出てこないんよね。
現代の日常との対比で、観客の知らない世界の演出をしているのかも…
この映画はキャスティング力がとても優れているのかも知れません
主人公俳優二人の売れっ子度合いに頼った映画では無かったのはとても良いことです
ということで点数は5点(5点満点中)
ダメな部分は、大阪心斎橋の(かつての画像合成のプロな私の目からすれば)ややコンピューター上で無理やり描いた感の否めないギンガ看板あたりぐらいかな。
では、このあたりで
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(終わられては困るほど仕事が残っています…結局期を持ち越すことに💦)
(2022年4月11日 22:39追記:この日2022年3月31日はこの記事を書いた後、「Netflix」で「サイレント・トーキョー」を観終えました)
以下は映画鑑賞記録です
「罪の声」📼
監督 :土井裕泰
出演 :小栗旬、星野源、梶芽衣子
制作年:2020年
制作国:日本🇯🇵
2022年3月24日(木曜日・誕生日🎂)の夜、日付が変わる直前ぐらいまでにかけて「Netflix」で鑑賞しました。
概要
グリコ・森永事件をモチーフとした塩田武士の小説「罪の声」の映画化。
1984年、おまけ付きお菓子の有名メーカー“ギンガ”社長誘拐事件が起こり、“くら魔天狗”と名乗る犯人から10億円の身代金が要求されるが、社長は監禁場所から自力で脱出し保護される。その後“くらま天狗”は店頭のお菓子に青酸カリを混入すると脅迫、“ギンガ”の他に同じくお菓子メーカーの“萬堂”や他の食品メーカーもターゲットにし、警察やマスコミに脅迫状や犯行声明が送られ、劇場型犯罪“ギン萬事件”として日本中の注目を浴びるが、犯人は特定できず未解決のまま時効を迎える。
35年後、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、未解決事件を追う企画の担当を任され、ロンドンも含め取材をしていた。
同じ頃、死んだ父親から京都にあるテーラーを引き継いだ二台目店主 曽根俊也(星野源)は、家の押し入れからある箱を見つけ、その中にある英語で記された手帳と、1984年と書かれたカセットテープを見つけテープを再生すると、そこには幼少期の自分の声が入っており、その内容がかつて“ギン萬事件”で使われた身代金引き渡し指示の音声だと気づき驚愕、曽根は手帳を手がかりに事件の事を調べ始める。
感想
私は「グリコ・森永事件」を劇場型犯罪として不謹慎にも楽しんだ💦…現代感覚からすれば品のない…世代真っ只中。
当時は休みだったりするとワイドショーをハシゴし、この事件には釘付けになったものです。
(かつ個人的には、あんまりお菓子を買い食いするタイプでもなく、この事件からの負の影響も無かったような気もします)
で、この事件は解決しないんよね
…他の同世代以上の方々同様、もやもやしたまま現在に至っております。
そんなだからフィクションとはいえ、このような映画は、何か補完の意味も含んだものとして楽しめたようです。
面白かったですね
テンポもいいし、どんどん引き込まれる作り
探偵ばりの事件記者からではなく、
偶然昔の自分の声が事件に使われていたと知った、ごく善良な人物から事件が暴かれていくという展開も良いです
このフィクションの中で犯人は…
反社組織と、過激派崩れ、不良警官…たちの寄せ集めによる反抗という、まぁそんなところだろうね…という程度。
犯人の中心となっていた人物も、そこまで特異な人物でもなく、年取ってもなお、幼い考えの左巻き…というこれまたよくありそうなオチ。
この左巻き活動家が、程度の低い社会への不満と、考え無しさで、色々な人を不幸にしていくバカという展開は、まぁ良かったかな
(…彼らを擁護するような展開だったら、折角面白かったのにと怒っていたところです。)
ただ謎に迫るのではなくて、
主人公(声の方)と同じく、声を使われた子供たちの不幸な生い立ちとかに展開していく展開も上々です
この映画(&原作小説)の、リアリティの確度ってどのくらいなのでしょう
現実にはわかっていない部分が…
完全に創作なのか
もしくは何らかの取材を元にしたものなのか
どうなのですかねぇ
いつか現実にも「グリコ・森永事件」の真相を知る日が来るといいのだけど…無理でしょうね。
あとは…
この昭和描写も割とすごくて、お姉ちゃんの方の当時風メイクとか、製作者側の気合が入っている部分です
フィービー・ケイツが表紙の「スクリーン」だか「ロードショー」だかも良い演出
私が高校生の頃、世界中で一番好きだった女性、当時のフィービー・ケイツとの再会には感激です😅(劇中では悲しい描写の一部ですが💦)
2種類の雑誌が出て来たと思うのだけど、両方ともフィービー・ケイツが表紙、スタッフの誰かがフィービー・ケイツファンで、その方の蔵書だと想像されます😅
出演者は…
まずは脇役の話からしますが…
桜木健一🥋
浅茅陽子🐂
佐藤蛾次郎
といったあたりが、キャスティングの妙
この方達って現代では決して最前線の俳優さんたちではないですよね。
しかし1980年代まで遡れば、そこそこに活躍されていた方々。
この絶妙なキャスティングは…狙ってのことだと信じているのですが…昭和のあの頃の未来軸にある現代という描写に一役以上買っているのだと思います
梶芽衣子
火野正平
宇崎竜童
も同じ狙いかも知れませんが、この方達はまぁまぁ観るから前に書いた3人ほどの感心はないかな。
主人公は小栗旬…まぁいつもの小栗旬。
もう一人は星野源…星野源は上手いけど、いつもの星野源。
松重豊
古舘寛治
市川実日子
橋本じゅん
あたりも、いつもの感じ。
この現代パートの人たちは、もしかすると…
普通の日常を感じさせるための“あえての”いつもの感じなのかもとか思えて来たりして
逆に過去パートの人は、あんまり知っている人が出てこないんよね。
現代の日常との対比で、観客の知らない世界の演出をしているのかも…
この映画はキャスティング力がとても優れているのかも知れません
主人公俳優二人の売れっ子度合いに頼った映画では無かったのはとても良いことです
ということで点数は5点(5点満点中)
ダメな部分は、大阪心斎橋の(かつての画像合成のプロな私の目からすれば)ややコンピューター上で無理やり描いた感の否めないギンガ看板あたりぐらいかな。
では、このあたりで
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