ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

プロメティウス

2012-09-06 09:50:39 | 映画
 昨日、映画を見に行ってきました。丁度、映画に着いてから各映画の時刻表を見ましたらプロメティウスが始まってから5分くらい過ぎていました。コマーシャルの時間を考えるとそれ程遅れていないと考えて直ぐに入場しました。

結論から言いますと、期待が大きかっただけにつまらない映画に思えました。スケールの大きさなどから最後までアクションを楽しめましたが内容におかしな点と真似ではないかと思われるシーンが多々ありましたので。
つまらないと言ってその説明をするのもおかしな話ですが少しだけ感じた点を書いてみたいと思います。

考古学者が幾つもの遺跡に宇宙人からのメッセージが込められていることを発表する。
これを人類を生んだ者からの招待状との判断に死を間近にした大富豪(最初に死んだとの説明していたが実は生きて乗船しており自身の生命の延命を目論んだ結果の計画というあまりにも安易な発想)がその星に宇宙船を送ることになりました。
この宇宙船の名前がプロメティウスと言います。

主人公は男女の考古学者の内の女性の方、それとおそらく影の主役は男のサイボーグであろうと思える。この二人が最後まで生き残り次への期待を持たせて終るからだ。
冬眠から覚めた乗組員達が目的の星に着くと早速、それらしき建物を発見して探索に出る。そこで宇宙人達の死体を発見して頭部を持ち帰るその時に地質学者ともう一人が地質に関係ないから先に帰ると言い出す。
疑問1、それを分かって行動していたのに遺骸が見つかったからと言って帰る理由が分からない。(後で二人が襲われる理由付けが必要だったのだろうが)
疑問2、その二人が道に迷って宇宙船に帰れなくなる。全員がマイクで船と連絡を取っており船では立体的な地図が映し出されているのに迷うはずはないのだ。
疑問3、迷っていた彼らが先のメンバーが開けた部屋に辿り着き変な生き物に襲われて死亡する。この生き物最初は小さかったのだが急に蛇くらいの大きさになったのが分からない。
真似1,この生物の顔と襲い方、寄生の仕方、後で親になった時の頭の形は映画エイリアンを真似たとしか思えない。
疑問4、考古学者の男の方が感染するが何時何処で感染したのかが良く和からない。
疑問5、富豪が創始者に会ったら延命の方法を教えてくれると判断した理由が良く分からない。
疑問6、船長の上司に当る女性がいるが最後で富豪の娘と分かるそれも不思議な話だ。何の理由もなくトップのなる訳がないのだから乗組員は知っていたことになる。観客にだけ謎の女として見せていた手口はご都合主義ではないだろうか。
真似2、宇宙船に持ち帰った宇宙人の頭部を調べるのにレントゲンにかけると頭と思っていた部分がヘルメットと分かる。この手法はプレデターの蟹のヘルメット的意外性を狙った発想と同じではないのか。
疑問7、その遺伝子を調べた結果、人間の祖先と分かる。それが脳を電子で刺激すると生き返るのであるが人間と同じであるなら無理な発想と思えるが。
疑問8、考古学者の女性が身籠もるが彼から寄生虫を移された心配を感じて堕ろすよう唯一ある手術の機械の使用を求めるがサイボーグに断られる。その理由が分からない。
疑問9、そこで彼女は自分で忍び込み機械に堕胎を命令するが断られる。その理由も分からない。(キリストの教義に従ったのが理由であれば最初に神の否定がある。サイボーグが彼女の首掛けているクロスを神はいないのが分かったのだから外したらと話すシーンがある。)
疑問10、そこでお腹の中に異物があるので取り出すように命令する。これだけ科学の粋の詰まった機械が生命体と異物の違いを判断できない訳がない、それもへその緒が繋がっているのにである。
疑問11,そこで無事に取り出した生き物が動きもがいているシーンは中々スリルがあったがお腹を切って直ぐにホチキスで留めて逃げ出す時にはお腹を押さえて必死になっていたのが後半で体力勝負の大活躍をするのはお愛嬌だろうか。問題はその後なのだが暫く後に戻った時にその生物は巨大な大きさに育っていた。何を食料にしたのだろうか。寄生に失敗したのだから栄養を取るすべがない筈。大体が寄生とはそう言う存在な筈。
真似3、後に宇宙人に襲われた彼女が扉を開けて両方を戦わせる手段はエイリアンとプレデターにもあった。
疑問12,唯一残っている宇宙人に会いに行くが通訳としてサイボーグがあたるが意思の疎通が全然出来ない。彼らは少なくとも人類よりも知性があるはずなのにいきなり全員を襲うのは無理があると思う。
疑問13、彼の役目は現在の地球を再生の為に破壊する役目だという。が、その説明がない。少なくとも彼らの子孫であるなら理由を知らせるべきではないのか。
真似4、宇宙船に向かって走ってくる主人公を船長はもう乗れないと伝える。彼女は地球に帰ると言っても今飛び立った宇宙船が地球を滅ぼすから帰る地球はないと伝える。そこで船に残っていた男性三人は(社長の娘は船長の結論を聞いて船外に急いで逃げる)宇宙船に彼らの船をぶつけるアメリカンジョークを言いながら。これはインデペンデンスデーと同じ手口の感動場面ではないかと思った。

最後に。本当に済みませんでした。大体が空想映画にこんなにケチを付けるのはルール違反のような気はするのですが最後まで独自の結論を示さずに終り、おまけに主人公が地球に帰るというサイボーグを説き伏せ残った宇宙船で彼らの親の星に行って地球を何故滅亡させる命令をしたか聞きに行くと言って終るのです。じゃ今までは何だったのかとの気分になります。

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