はじめまして、おこめといいます。
台風が過ぎて、空気が一気に秋らしくなりました。
「〇〇の秋」といえばたくさんありますが、今回は「読書の秋」について調べてみました。
読書に適しているからこそ、読書の秋と呼ばれるそうなのですが、「別に本なら季節関係なくで読めるじゃん」と思いがち、、、
そもそもいつから読書の秋と言われるようになったのでしょうか?
もともとの由来は唐の時代の文人、韓愈(かんゆ)が学問の大切さを詠んだ詩「符読書城南詩」の一説にある「燈火(とうか)親しむべし」「灯火稍(ようや)く親しむべく/簡編卷舒(けんじょ)すべし」だといわれています。
この詩の意味は「涼しい秋になったので、ようやく灯火の下で読書を楽しめる、」というものです。秋の夜長とも言われるように、夜が長くなるからこそ、このような詩が詠まれるようになったのかもしれませんね。
この「燈火親しむべし」という一節は、江戸時代に俳人すでに使っていたそうですが、広く世間に知られるようになったのは、夏目漱石が「三四郎」(1908年)の中で使われたことがきっかけのようです。
これにより、“秋の涼しい時期には読書”というイメージが全国に定着していったようです。
「読書の秋」というフレーズ自体の登場は大正に入ってからのようです。1918年(大正7年)9月21日付の読売新聞の見出しに使われているのが記録として確認されています。
ただこれ以外で使われていた例がなかった「読書の秋」ですが、戦後に始まった読書週間の発展とともに、急激に広まり使われるようになりました。
調べてみると、歴史は古くおもしろいですね。
また読書にはメリットがたくさんあるのでいくつか挙げていきます。
・脳を活性化する効果
読書をすることで視覚情報を処理する「後頭葉」や思考・創造性に関わる「前頭前野」など、脳のさまざまな部位が活性化するとのこと。
脳が活性化されると、勉強や仕事でもメリットが生じます。
また音読で活性化する「前頭葉」は感受性や自制心をつかさどるため、コミュニケーション能力の向上が期待できると言われています。相手の思いを感じ取ったり自分の考えを的確に伝えたりできるため、良好な人間関係を保てます。
・ストレスレベルを低下させることができる。
本を読んで気持ちが安らいだことは、誰しもあることでしょう。読書のリラックス効果は科学的に認められています。
実際に読書のストレス解消効果を証明する研究もあり、心拍数や筋肉の緊張状態を計測した結果、ストレスが68%も減少したそう。音楽やコーヒーなど、ほかのストレス解消方法を上回る数値だそうです。
読書のリラックス効果はたった6分ほどで現れるとのこと。
寝る前に6分でも読書することで、一日の疲れを癒やし、睡眠の質を高めることも期待できます。
いいことずくめの秋の読書、皆さんも過ごしやすくなるこの時期に、読書に集中してみてはいかがでしょうか?