チー
今頃何をしているのかなぁ。
天国で再会したママに甘えているのかな?
ビー爺さんにお説教されているのかな?
それとも
お花畑で虫しゃんを捕まえているのかな?
まさかチーがいなくなるなんて
おかーさんは思ってもみなかったよ。
今も、悔しくて悔しくてたまらない。
よく「一日も忘れたことがない」とか
「一日も思い出さない日はない」とか言うけど、
以前は(一日ぐらい忘れることはあるやろ)
と、思っていた。
でも、あれは本当のことだった。
おかーさん
チーのこと、一日も忘れたことないよ。
毎日、何かにつけてチーのこと思い出すの。
あんなに食いしん坊だったのに
何も食べなくなったチー。
少しでも食べて欲しいと
無理に口に入れようとしたとき
「どうして?」
「どうしてなの?」
と、おかーさんを見上げた
チーの悲しそうな目が今も忘れられない。
強い制吐薬を注射しても
何度も何度も吐いたチー。
お水を飲んでも苦しそうに吐いた。
お水も通さないと分かった時、
おかーさんは決めたの。
これ以上チーを苦しめたくない。
積極的な治療はやめよう・・・と。
脱水しないように点滴だけはしたけど
他の注射やお薬は断った。
それからは吐くこともなく
穏やかな日々になったね。
もっと早くそうしてあげたら良かった。
ごめんね、チー。
病院から帰ると、オーちゃんが心配そうに見てたね。
冷たい玄関土間が一番気持ち良かったんだよね。
もう、ほとんど動くこともできなかったのに、
ゆきりんから届いたばかりの爪とぎを見て
「バリッ!バリッ!」と力強く爪を研いだね。
これが亡くなる前の日だなんて誰が信じる?
おかーさんは「奇跡の爪とぎ」だと思ってる。
今もこの爪とぎ、お部屋にあるよ。
もう、ボロボロになったけどね。
苦しまずに静かに息を引き取ったチー。
やんちゃで悪さばかりしたけど
最後はおかーさん思いだったね。
もし苦しんだなら・・・
いつまでもおかーさんも苦しんだと思う。
今おかーさんを支えているのは
お花に囲まれて微笑んでいる
子猫みたいに可愛いチーの最後の顔なの。
チーのママやみんなが迎えに来てくれて
きっと笑いながら天国に昇っていったんだね。
その日の兄ちゃんたち
兄ちゃんは何か感じているね。
チー
チーがいなくなって4にゃんになったけど、
おかーさんの中では今も5にゃんだよ。
わが家にはチーはなくてはならない存在だもの。
だから
時々はみんなに会いに来てね。
そして
おかーさんにチーを感じさせてね。
じゃ~ね、チー。
コメント欄は閉じています。ごめんなさい。